普通の乗馬クラブに通っている人から多い質問です
■なぜ自馬をもたないと乗馬はいけないのでしょうか?
乗馬クラブにいるレンタルホースを利用して、お手軽に、乗馬をやりたいという人はそれでいいと思う。
実際に自分もそういう期間が1年間あったから、その経験があって、自分の馬を持つ意味が理解できたからだ。
どんどん レンタルホースを利用して、楽しむ期間があってもいい。
かならず、周囲には自分の馬をもって、乗っている人がいるから、
その人と馬と自分と自分の乗っている馬を比べて欲しい。
かならず、自分の馬をもっている人のほうが、きれいに、楽そうに乗っていると感じるはずだ。
そして、その馬を一度でいいから、乗らせてくれないかと聞いてみたらいい。
絶対に、乗せてくれないから。
乗せてくれない理由は、表面的には色々言うだろう。
しかし、根本は、自分と自分の馬だけの約束事が沢山あって、その約束事があるから、
楽に乗れるのに、他人が乗ってしまえば10分でその約束事がパーになってしまうからだ。
約束事を馬に理解させるのには時間がかかる、半年とか1年かかっているのである。
それを一回破ってしまえば、その半年とか1年が全部、無駄になってしまう。
最悪は、馬が混乱して、馬の精神状態がおかしくなってしまう。それくらい、繊細なのだ。
せっかく、1年間という時間を使って、ここまで馬を良くしてきたのに、
他人を乗せたら、10分でそれが破壊されてしまう。
こんなふうに、自分の馬をもっているライダーは思うはずだ。
自分の五感で、それを感じたら、自分の馬を持つ時期です。
■馬をつくる調教という作業が乗馬だということが理解できません。
馬に乗りたいから乗る、しかし調教まではしたくはないし、できないと思っているライダーが多いようです。
5年前、関東の乗馬クラブにかよっている頃は、当方もそう思っていました。
でも、なるべく、多く乗りたいという欲求があり、関東の有名なある乗馬クラブ
の経営者に、1週間に5回くらい通ってきたいけど、それは可能か?
と質問したら次のような答えがかえってきました。
やめてほしい。
まずまちがいなく、あなたの乗った馬は、ダメになるから。
アマチュアは、土日だけ通ってきて、楽しんでください。
月曜日から金曜日は、プロのスタッフが馬を整える調教作業の時間で使います。
日本では プロとアマチュアの差は、大きいので、あなたがプロなみの技術を習得するのは無理です。
でも、たくさん乗りたい気持ちはわかります。
馬をダメにする覚悟でやるならどうそ。
ドイツで修行を積んだその経営者は当方にこんなアドバイスをしてくれました。
あれから5年が経過し、自分で馬を調教するようになって、自分で調教した馬を販売するようになって
やっと、その経営者が言ったことが真実だとわかったのです。
馬は神聖な動物です。ライダーの指示を完璧にやろうと、必死で頑張っているのです。
アマチュアは、それがわかりません。
だから、なにも意識しないで、楽しい楽しいで 乗ってしまいます。
その間、馬は、必死でライダーの指示を理解しようと頑張っています。
でも、指示が 不明確で、一定していないので、だんだん 馬は混乱し、精神に異常をきたします。
だから 土日だけ乗って、そのあと、おかしくなった馬を、調整する時間は必要なのです。
一歩一歩 馬に指示を明確にすることが必要です。
1秒たりとも、不明確な時間があってはならないのです。
今の一歩は YES なのか NO なのか 馬はそれを理解しようと頑張ります。
もっといえば 頭の位置 左右の前肢の動き 左右後肢の動き 腰の動き 肩の動き
これらすべてを、どうしたらいいのか?馬は理解しようと頑張ります。
でもライダーにその意識がないと、馬は疲れ果ててしまいます。
馬を良くしようと思って馬のために乗るのか?
ただ自分が楽しむために乗るのか?
この違いが、日本のプロとアマチュアの差です。
じゃあ どうすればいいのでしょうか?
サンデーライダーで、趣味的に楽しむ生き方を選択するのもいいでしょう。
せいぜい、1週間に1回だけ、できれば 1ヶ月に1回くらいが、趣味で乗るには、いいでしょう。
たくさんのりたいなら、アマチュアでも、欧米のように、プロフェショナル ノンプロといわれる人達
のレベルになるべきでしょう。
自分で馬に責任をもち、馬をつくりあげていく、アマチュア達が欧米には普通にたくさんいます。
自分の庭に、馬場をつくり、毎日乗るといった生活を楽しむ人も多いのです。
その成果を、競技会で確認するわけです。
自分の時間がもてる中高年なら、こちらの生き方のほうが 面白いはずです。
どちらの道を選ぶのかは、あなたの自由です。
私はアマチュアですが、欧米のプロフェショナル ノンプロ的乗馬ライフを楽しみます。
サンデライダーは楽しくないのが、自分の生き方です。
どちらの道を選択しようとも、フォーチュンランチは、あなたの乗馬ライフをサポートいたします。