行動の相性

 

ここでは、自分と配偶者の行動特性が、どういった配合の時に良いのかを説明します。
行動特性は、これまでの説明でお分かりのように、四柱推命で言う通変星であり、
日主と月干から算出される通変星が最も重要なのです。

これを月上の通変星と言います。

また、ここでの説明はあくまでも配偶者としての相性であって、
この相性理論をビジネスパートナーなどに応用してはなりません。

 通変星は、

・比肩・劫財のグループ、
・食神・傷官のグループ、
・正財・偏財のグループ、
・正官・偏官のグループ、
・印綬・偏印のグループ

と5分類になりますが、この5分類で、お互いに隣同士にあるグループの配合が良いのです。

具体的に図で示すと次のようになります。

比劫星と相性が良いのは印星と食傷星

食傷星と相性が良いのは比劫と財星

財星と相性が良いのは官星と食傷星

官星と相性が良いのは印星と財星

印星と相性が良いのは官星と比劫星

 

古典的な相性診断では下のようになります。
本人の十干と相手の十干から通変星を出し、その通変星で診断します。

 

比肩の相性


お互いに共通している部分を発見し、惹かれ合うようになっていく可能性が強いのです。
それは性格の場合もあれば、運命的事柄の場合もあり、趣味的な共通性の場合もあります。
一緒に何かをやる、という形の中で自分たちが同じ因子を持っていたことに気付かされることでしょう。

 

劫財の相性

お互いに相手の魅力に強く惹かれて感情がたかぶっているだけに、相手の良い部分だけが見えていて欠点が見えません。
同時に、自分の良い部分をアピールしたいという気持ちも強く、いろいろな面で背伸びをしがちです。
普段どおりの生活からはやや遠のいてしまいがちで、遊びすぎ、お金を使いすぎ、オシャレしすぎで、自分を見失うこともある関係。

 

食神の相性


ふたりで一緒にいると落ち着き、安らかな気持ちになれて、生活そのものも楽しく、心が広くなったような気がしてくるようです。
今まであまり気付かなかった自然界の優しさや美しさを再発見し、周りの人たちとのコミュニケーションも大切に思えてくるのです。
ふたりで大好きなものを一緒に食べたり、飲んだり、歌ったり、といったごく日常的な時間が何よりも充実したものになってくる。

 

傷官の相性


仕事よりもプライベート優先の生活を送りがちになります。
周りから二人の付き合いを干渉されたり、邪魔されたりすると、より以上に恋の情熱が燃え上がってくるようです。
ただ、感受性が人一倍敏感になる関係だけに、相手が無意識にあなたのプライドを傷つけるようなことを言うと、
必要以上にショックを受けたり、激しく反発したりもしそうです。

 

偏財の相性

それぞれの好ましく感じられる部分がより強調され、相手に対して尽くそうとする気持ちも強まるために華やかなデートや付き合い方になりがちです。
黙っていても大人としてのセクシーな魅力が強まりやすい時期だけに、相手以外にも異性が出現しやすく、意思を強く持っていないと、つい誘われるまま応じてしまったり、浮気っぽい態度のように誤解を受けてしまったりしやすいようです。

 

正財の相性

お互いに探していた宝物を見つけたように、相手を大切にしようとする気持ちです。
二人の性格は違っている場合が多いのですが、それぞれの個性を尊重しあい、むしろ自分とは違っている部分により惹かれることになりやすいようです。
ふたりでいることで、なんとなく家庭的な性質がいつの間にか培われ、新たな自分を発見したかのような気持ちになったりするようです。

 

偏官の相性

忙しい仕事の合間を縫ってでも、頻繁に会おう、会いたい、という意識が強まります。
比較的早くに相手の欠点とか、二人の間に横たわっている障害には気付くのですが、あえてそれを指摘したりはしません。
また、それによって二人の付き合いを考え直そうなどとは思いません。
ただ、この恋愛は相手に対する気遣いで疲れてしまいやすく、体調を崩したり、持病が出たりもしやすいようです。

 

正官の相性


お互いを見極めようとしているような関係で、相手に対して好感は抱いていても、慎重に順序を追って交際を発展させようとしているようです。
自分自身の感情も、ある程度コントロールしながら、なるべく自分の良い部分だけを見てもらいたいという意識が強そうです。
世間的にはふたりの交際が知られることを恐れがちで、恋が静かに結ばれる方向へと進むようです。

 

偏印の相性

まだまだ、ふたりの相性が合っているのかどうか、なかなか確信が持てずに、ちょっとした相手の反応にも考えてしまうようなことになりがちです。
生活そのものの面でも、ふたりのことが起こって以降、これまでのリズムが崩れがちで、不安定なものに変わりつつあるようです。
相手のこともまだまだ謎の部分が抜けないだけに安心はできません。

 

印綬の相性


ようやく安らぎの宿を見つけた旅人のように、安堵感でいっぱいでほっとした気持ちが強く、他のことまで考える余裕がありません。
愛のさすらいを続けてきた旅人は、本当はだれよりも心のそこから信じられ、甘えられる寝床を求め続けていたのです。
不安感が完全にないといったら嘘になり、迷いも抜けきったとはいえませんが、少なくとも安らぎの宿を見つけた幸せは確かなことなのです。