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天盤と地盤

甲:(きのえ)出発・起源・出世・発展・樹木・木材

乙:(きのと)安定・きれいな草花

丙:(ひのえ)財を得る・強引・潔く潔白・太陽

丁:(ひのと)物事の判断力・真偽の区別・文明の象・炎

戊:(つちのえ)要領が良い・信用・育成・発展・岩石

己:(つちのと)魅力・情愛・忍耐力・順応性・田園の土

庚:(かのえ)健康・剛健・急進的・斧・刃物

辛:(かのと)道を究める・宝石・ガラス

壬:(みずのえ)戦いで勝利・湖・川

癸:(みずのと)現状維持・安定・停止・中断・雨露

*甲は、「奇門遁甲」の「甲」です。すなわち奇門遁甲とは甲という帝王の星を探す学問という意味があります。四柱推命でも、甲が日主にある人の代表例として美智子様がいらっしゃいます。

 

以上の組み合わせが、100通りあるわけです。

 

甲の事例

甲と甲なら、林となって、勢いが増す方位。しかし、これは、伏吟といって、よくないと判断する方法もあります。
天盤が天の運気、地盤が人の運気と考えれば、教科書に書いてあるように、悪いとは思いません。
単純に、伏吟だから、凶の方位と方程式に当てはめるのは、どうかと思います。

甲と乙なら、乙が甲によりかかって発展します。これを、青龍合霊といいます。

甲と丙なら、樹木から太陽が昇り、これから伸びる方位。これを、青龍返首といいます。

甲と丁なら、大樹が火となって明かりとなっている良い方位です。

甲と戊なら、大樹が土を剋し、自分が痛めつけられる方位です。

甲と己なら、天運の大樹が、自分の土を剋しますが、その剋しかたは、きつくはありません。
これを貴人入獄として、不利としている教科書もありますが、確かに自分には不利です。
しかし、相手にとっては、メリットがあります。そんなに、凶の方位だと決めつけなくても良い組み合わせです。

甲と庚なら、樹木を伐採するので、障害が多い方位。自分が凶を招くきっかけをつくります。

甲と辛なら、包丁で大樹を斬りつけるようなものです。その結果自分が、損害を被ります。

甲と壬なら、自分の壬が、甲の大樹を育成します。そんなに凶作用ではありません。
四柱推命事では、浮木といって、少し悪いように見ますが、遁甲は、生じる作用は、吉というのが基本です。
龍入天牢といって、悪い意味に教科書では書かれています。

甲と癸なら、自分の癸が、大樹を育てます。本当は、癸が天盤で、甲が地盤のほうが、良いので、まあまあという感じです。

こんなぐあいです。

 

注意すべきことは、剋したり、剋されたりする関係が凶。

生じられたり、生じる関係が、吉。

という概念を、覚えておくことです。