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紫微斗数推命の星と封神演義

 

■破軍星という人物の紹介


殷国で、妲己の美貌の虜になり、欲望の限りを尽した紂王のことを、紫薇斗数推命では、破軍星(はぐんせい)といいます。つまり、破軍星の人は、一国の王になるパワーがある反面、誘惑には弱く破壊性があるという面を持っています。

 

■貪狼星という人物の紹介

その紂王の欲情をあやつり、巧妙かつ冷酷に誘惑する妲己のことを、貪狼星(どんろうせい)といいます。貪狼星の人は、人の欲望を刺激して、惑わすのがじょうずで、性欲、食欲、権力欲などの欲望が強い。

 

■廉貞星という人物の紹介

 紂王と妲己二人の貪欲で怠惰な欲望に忠実に応えて、悪の限りを尽した大妖臣費仲(ひちゅう)のことを廉貞星(れんていせい)といいます。廉貞星の人は、何事にも冷静かつ計算づくで行動して、人の欲望を刺激しながら、最後には足元をすくうことで利益を得ていくのです。

 

■天府星という人物の紹介

 紂王の正室皇后は姜氏(きょうし)ですが、善良な頃の紂王の良き理解者で、学識が高く、おおらかな愛情と優雅なふるまいで、民衆にも慕われる存在でした。しかし、妲己と費仲の陰謀にはまり、最期は悲惨な拷問にあいショック死する姜皇后のことを天府星(てんぷせい)といいます。天府星の人は、志が高く清らかで、慈愛に満ちて、人生を優雅に暮らそうとします。

 

■太陽星という人物の紹介

殷国は30代も続く安定した国家でしたから、紂王の回りには数多くの有能な高官がいました。その一人が、紂王の叔父で副宰相を務めた比干(ひかん)という人物で、紂王の愛妾妲己を悪の権化と見破り、紂王の失政を正すため、紂王に熱心に助言しました。しかし、魂を抜かれた紂王の耳には届かず、最後は自分の心臓を紂王に差し出し、壮絶死した人です。この比干のことを太陽星といいます。太陽星の人は、忠誠心にあふれ、公明正大な心と、まっすぐに生きようとします。

 

■天相星という人物の紹介

殷国の大師は聞仲(ぶんちゅう)といい、紂王の父より幼き紂王の養育を任され、我が子同然のように育てました。そのため、紂王の乱心には誰よりも心痛めて、いつか正気を取り戻し、良き王になることを最後まで信じていました。結局、殷国を守るために最後まで戦い、戦死したこの聞仲のことを天相星(てんそうせい)といいます。天相星の人は、同情心が強く、人の話によく耳を傾けて、奉仕と慈悲に生きます。

 

■七殺星という人物の紹介

殷の鎮国で武成王と呼ばれ、百万の兵を従えた、黄飛虎(こうひこ)という武将がいました。黄飛虎は、誉れ高き軍人の名門で、紂王の片腕として仕えていましたが、妲己の陰謀により妻の買夫人が自殺してしまうと、一族と共に周国に寝返り、元の主君を殺害することに全てをかけたのです。この黄飛虎のことを七殺星(しつさつせい)といいます。七殺星の人は、怒りと冒険にあふれ、責任感が誰よりも強く、権力を好みます。

 

■太陰星という人物の紹介

黄飛虎の妻は、買氏といい、朝歌(殷の主都)一の絶世の美女と知られ、夫婦ともよく愛し合っていました。しかし、妲己の悪巧みにより、買夫人に色情に狂った紂王が襲いかかると、買夫人は身を投げて自殺しました。この買夫人のことを太陰星(たいいんせい)といいます。太陰星の人は、純真な心を持ち、潔癖な性分で、女性らしい、優しさとしとやかさがあります。

 

■天同星という人物の紹介

殷国の腐敗極まりない堕落ぶりを見て立ち上がったのが、殷の四大諸侯の一人、西伯侯姫昌(きしょう)です。姫昌は、周国の初代文王のことで、紫薇斗数推命では天同星(てんどうせい)といいます。天同星の人は、広く学問に長けており、温和でやさしく、慈愛にあふれています。

 

■紫微星という人物の紹介

文王の長男は伯邑考(はくゆうこう)といいますが、貴公子で心が清く、広く民衆から尊敬を受けていました。文王が費仲たちの陰謀により、殷に幽閉されたとき、伯邑考は父の免罪を請うために殷に出向きました。そのとき、妲己が一目ぼれし、何度も誘惑を受けましたが、激しく断ったために妲己の怒りを買い、紂王に虐殺されました。この伯邑考のことを紫薇星(しびせい)といいます。紫薇斗数推命の中で最も貴く、価値ある星とされています。紫微星の人は、高貴な品性にあふれ、誇りを持っていて、心が澄んてでいます。

 

■武曲星という人物の紹介

文王の次男を姫発(きはつ)といいますが、亡き兄と父の意志を引き継ぎいて、後に武王と名のり、殷国を滅ぼし周国を創建した名実とも兼ね備えた名君で、この武王のことを武曲星(ぶきょくせい)といいます。武曲星の人は、忠孝の精神を持ち、決断力が速く、歯切れよい会話で経済観念にも優れています。

 

■天機星という人物の紹介

周国の文王をはじめ武王も人望の厚い人だったので、周国が戦さを進める中で、殷国から帰属者を含め、たくさんの有能な人材が集まってきました。その代表的存在が、軍師姜子牙(きょうしが)であり、文王より太公望という名を賜り、周国の宰相として活躍しました。この姜子牙のことを天機星(てんきせい)といいます。天機星の人は、たいへん知性に優れており、戦略を立てるのがうまく、常に理想を追求しようとします。自分の戦術に理論的なこだわりがあり、実行力には欠けます。

 

■巨門星という人物の紹介

姜子牙の妻は、馬千金(ばせんきん)という人で、悪妻の代名詞のようにいわれています。姜子牙が殷国の要職から追放されたとき、姜子牙のことを罵り、散々悪態をついて離婚をしました。その後、姜子牙が周国の宰相に登用されたのを知り、悔しさのあまり自害したといわれていますが、この馬千金のことを巨門星(きょもんせい)といいます。巨門星の人は、細かいことによく気がつき、こまめに働きますが、人に干渉しやすく猜疑心を持ちやすいのです。

 

■天梁星という人物の紹介

殷の北部の要衝で総司令官をしていた李靖という人物がいます。李靖にはなだくという暴れん坊な息子がいて、この息子の自殺を機に仙人修行に入りました。その後、周国の危機に駆けつけて、李天王という名と賜り、周国の軍司令官として活躍し、連戦連勝に導きました。この李靖のことを天梁星(てんりょうせい)といいます。天梁星の人は、明朗活発で度量が大きく、リーダーシップを発揮して、困った人を見ると、助けたくなるのです。