ラージャ・ヨガ経典からの抜粋
天野雲海によるヨガ経典の解説
■ヨガ経典
パタンジャリのラージャ・ヨガ経典というヨガの最高峰といわれる経典がある。それを訳した「The Light Of The Soul」という文献からヨガとはなんなのかを解説する。
■マインドとは?
マインドは魂の道具である。魂の領域の知識を得るためにマインドは使われる。
いっぽうでマインドは下の低位の階層からの影響も感知してしまう。
マインドそのものには、上から影響を受けるタイプか、下から影響を受けるタイプかの性質はなく、
感光体として働く。
人間の意思によって、上から影響を受けるのか、下から影響を受けるのかが決まる。
■肉体の脳とは?
転生している人間の肉体脳は、この世の欲望を求めてしまう。
しかし、肉体の脳が魂とつながったときから、
脳は魂と統合され、自分自身を解放し、自由になる。
■魂とは?
魂そのものは、つねに孤立した状態であり、自分がだれかを知っており、
地球上に転生してきた意味も知っている。
常に孤立しているので、魂には悩みもなく、
傷つくこともなく、宇宙の中心とつながっている。
太古の文献には魂のタイプについて説明した部分がある。
強烈な人々は山羊座のもとに転生することが多い。
中庸的な人々は魚座のもとに転生することが多い。
穏健でゆったりした人々はかに座のもとに転生することが多い。
古い文献にはこの3つが説明されていて、現在のホロスコープと同じような解釈である。
さらに面白いのは、それぞれの魂が目標を達成すると天秤座を通過すると書いてあるのである。
つまり、それまでの星座の意味とは真反対のことをやってバランスをとるために転生する。
最後の段階は、大衆の飢えた渇きを癒すために水瓶座の生き方をするようになる。
この古い文献の意味するところはとても深く、1冊の本が書けてしまう。
筆者(天野雲海)は山羊座であるが、
だからといっていつまでも山羊座の強烈さで生きていくことが使命ではなく、
バランスをとって真反対の軽い双子座の生き方も学ぶべきだと理解できる。
そして、バランスをとったあとは、
水瓶座の大衆に新しい知識を授ける仕事をするという最後の使命が与えられると理解できる。
■太陽と月
月が物質の象徴であり、太陽が魂の象徴である。
月に集中することで物質の性質と目的が明らかになる。
月は人間以下すべての王国を支配する。
しかし人間王国においては、太陽も同時に支配すべきである。
つまり人間王国においては、魂が生き方を支配する様相もなくてはならない。
占い的な内容はここまでにしよう。
■真の知覚
真の知覚とは霊的な知覚であって、肉体の目・耳・脳による知覚ではない。
人間の知覚を超えたものは、宇宙の知覚と呼ばれるが
これを体験してしまったらもう肉体をもって生きることができないかもしれないレベルのもの。
■サイキック能力
いわゆる霊能力は高位のものであれ低位のものであれ
最高の霊的な状態からみれば、障害でしかない。
もし自由になりたいのであれば、サイキック能力は捨てるべき。
低位の能力とは動物魂の意識のことであり、高位の能力とはグループ意識、
つまり我は地球人の一員であるという意識である。
社会貢献を好んでやっている人は、高位の能力(知恵)に目覚める理由がここにある。
■苦痛とは?
情緒体にエネルギーが偏った状態のときに生じる。
すべての苦悩や苦痛や不幸感とは、反抗の結果生じる感情のこと。
反抗すればするほど悪は増大されエネルギーを消耗して命を消耗させていく。
勘違いしやすい文章であるが、
委ねる気持ちでいないと宇宙からのメッセージを受けとることはできない。
肉体脳で考えて考えて実行したとしても結果は自分でコントロールできない。
結果は天が責任を持つというのが東洋の教えである。
結果が不本意なら、その原因は自分にあると考えて、
原因を分析するプロセスに肉体脳を使えばいい。
情熱と浄化は同一であることを知って欲しい。
なにもしないでいることが委ねることではない。
情熱をもって実行してあとは採点結果を待って、
宇宙が出した採点結果を見てどうするかを考えればいい。
■絶望とは?
悔い改めることを拒否したメンタル体(マインド)の状態にときに生じる。