*DVDビデオセミナー12本分(18時間分)の内容を基本に、
要素分解法(分解)、要素還元法(統合)という手法を使って再度書き直し、
自分だけの「定石」を修得できるようにしたものです。
概要
正直に言って、占いに関心をもった人が占いを学習した結果、
占いを学習する前よりも人生が良くなったと明確に断言できる人は、 あまりいないという現実があります。
それで、占いに関心をもった人が、間違った学習をして、運を下げないようにという気持ちから、
この本を書き下しました。筆者が一番言いたいことは、心の奥底からの叫び声、悲鳴を素直に聞いて欲しいということです。
心の奥底からの叫び声は、本来あるべき自分の姿はこうであるというものです。
この声を素直に受け止めていけば、この理論は真理なんだろうか、
それともあっちの理論のほうが真理に近いのだろうか、ということを考える必要もないのです。
こういうのは、問題設定が間違っているのです。心の叫び声、悲鳴は魂の声です。魂は、天命を知っていますから、強い意志を持っています。
魂と会話すると、
・誰からも賛成されない迷路を一人で考えて、一人で進んでいく勇気を持てるようになります。
・溢れるばかりの情報の中から、自分に必要な新しい考え方を素直に聞く耳を持てるようになります。
・目の前に起こっている短期的な出来事から、もっと遠くを見通す目を持てるようになります。
・これまで隠されてきた本当の問題を、積極的に解決していく勇気を持てるようになります。
・ほとんどのどうでも良いことには、悩まなくなります。占いは、あるべき自分の姿をイメージする道具としては最高の道具です。
うまくいかない人生を当てるための、道具ではありません。
うまくいっている人生を当てるための、道具でもありません。あるべき姿をイメージするということは、新しい自分を発見するということです。
現実とあるべき姿のギャップが明確になると、それが、明確で戦うべき問題点として設定されます。
問題点が設定されたら、脳が喜び活性化するので、自己解決していくのです。ほとんどの悩みは、実は、問題設定が間違っているのです。
自然科学の世界では、17世紀のルネッサンス以降、新しい思考方法が考案され、科学は飛躍的に発展してきました。
しかし、運命学の世界は、あいかわらず、数百年前の古い時代の思考方法のまま、進化しないで今日まできています。もうそろそろ、占いに携わる人全員が、古いパラダイムを卒業しなければなりません。
目次
※入門編は、中国の統合された五術の概念と現代社会で適用する場合の注意点を解説。
入門編 13
■歴史 14
■運命学は、暦の学問 14
■得意分野 15
■五術 15
■命とは 16
■ト(ぼく)とは 17
■相とは 18
■医とは 19
■山とは 20
■難易度 20
■陰陽五行説と、相生、相剋 21
■占いをビジネスで使う場合 38
■占いの使い方と兵法 46
■非理法権天の法則 47※中級編と格局用神編は、中国の古代の原書「滴天髄」を、基本にその特徴と長所と欠点を解説。
中級編 51
■人の構造と四柱推命の構造 52
■五行の中級的解釈 53
■四柱推命の構造のまとめ 56
■四柱推命の時間軸の歯車 65
■古典的な四柱推命論理の深い部分を見抜く 70
■流派 84
■リーダーの条件 85
格局用神編 89
■格局用神法とは何なのか 90
■命式の審査 90
■五行の強弱 91
■行運の審査 101
■格局用神法の欠点 113
■占いは当たるのか? 116※能力診断編では、中国の古代の原書を超えた、現代社会で通用する原理を解説。
能力診断編 119
■価値観の5分類 120
■能力診断の原理 122
■能力診断の25パターン 126
■貴賎 136
■能力の進化の方向性 146
■日本の兵法(陸軍に見る統帥綱領・武田信玄に見る甲州法度) 148※相性診断編では、さまざまな占法を解説し、凝り固まった日本の書籍の定説を覆します。
相性診断編 153
■相性診断の概要 154
■四柱推命でみる古典的な相性理論 155
■宿曜経でみる古典的な相性理論 173
■紫微斗数推命でみる古典的な相性 179
■相性診断のまとめ 181※紫微斗数推命編では、ここさえ覚えればあっという間に使える原理を解説。
紫微斗数推命 183
■紫微斗数推命の命盤の求め方には流派がある 184
■古代中国の封神演義 185
■12の宮の意味と診断方法 196
■四柱推命と紫微斗数推命の違い 202
■占ト(せんぼく)で使ってみる方法 210※西洋占星学編では、暦の基本から解説し、東洋の運命学との統合できる原理を解説。
西洋占星学 211
■西洋占星学の基礎 212
■インド占星学と西洋占星学の違い 225※未来予知編では、あらゆる東西の原理を解説し、凝り固まった日本の書籍の定説を覆します。
未来予知技法 231
■未来予知のすべて 232
■暦の基礎 232
■西洋占星学の未来予知 252
■四柱推命の未来予知 256
■インド占星学のダシャーシステム 262
■未来予知のまとめ 271※星平会海編では、あらゆる東西の占法の原理を統合する訓練を行います。
星平会海への道 285
■星平会海の概要 286
■四柱推命・宿曜経・占星学の星の解釈の仕方 302
■四柱推命 肉体を示す十二支 305
■四柱推命 行動様式を示す十二運星 307
■四柱推命 動機を示す通変星 310
■宿曜経 月が影響する人柄を示す星 316
■西洋占星学 星は魂の特徴を示す 322
■西洋占星学 星座は魂の源を示す 324
■特殊な傾向をもった人の事例 327
■経営者の誤解 328
■自力開運技法 332※姓名判断編では、実は、四柱推命原理が分かれば、あっという間にマスターできることを解説。
姓名判断技法 339
■姓名判断の概要 340
■三才五行の詳細 352
■字源流・字形流姓名判断 358
■読みによる姓名判断 362
■ローマ字診断 365
■姓名による相性診断 367※原理や理論だけでは、習得しずらいので、具体的な開運の手法を解説。
引き寄せの法則 371
1.前世でのあなたはどんな生き方をしていたのか?悔いはなかったのか? 372
2.現世に生まれ変わってきたあなたに与えられた使命とは? 378
3.現世であなたらしい愛を引き寄せるためには? 384
4.現世でお金を引き寄せるためには? 390
5.そして最終的に宇宙からの恵みを全て引き寄せるためには? 396※禅的な発想ができれば、運命学を効率よく開運するための手法として使えます。
何事も、一つ大きな段階から見るという脳の訓練をします。
禅問答集 409
■占い道を究めるステップとは 410
■人集めの原則とは 411
■プロとアマの違い 412
■攻めで燃えるのが人の心 412
■名経営者とは 413
■経営学とは人結合学 413
■自由とは 414
■上司への不満 414
■大衆は大きな変化を望まない 415
■縁の哲学 415
■成長の哲学 415
■経営者と従業員の人間関係 416
■人を育てる 416
■日本的な福祉国家とは 417
■法令の作り方 417
■生きがい 418
■人を教育する 418
■伸びる人伸びない人 419
■合理性 419
占い問答集 421
■天源開運術とは 422
■通変星問答集 424
■専業主婦が似合わない女性とは 430
■目上の男性からかわいがられる女性とは 431
■男から口説かれやすい女性とは 433
開運する思考方法 435
■占いの学習方法は帰納法であるべき 435
■多面的思考を修得する 438
■勉強とは分解と統合の作業である 440
■整合性
***** 本の一部紹介 ******
■格局用神法とは何なのか
格局用神法というと、難ししそうですが、結局は、命式や行運に、○×をつけるための手法と考えてください。
最初に、喜ぶ神と忌む神の求め方について説明します。
命式の木・火・土・金・水の五行のなかで、どれが喜ぶ神でどれが忌む神かを求める作業です。
命式で喜ぶ神と忌む神が求まれば、命式のどこが吉でどこが凶なのかがわかります。
また、大運のどこが吉でどこが凶なのかがわかります。
年運のどこが吉でどこが凶なのかがわかります。
月運のどこが吉でどこが凶なのかがわかります。
日運のどこが吉でどこが凶なのかがわかります。
■命式の審査さて、喜ぶ神と忌む神 をもとめる手順ですが
1.五行の強弱を出す
2.格局(内格・外格)を決める
3.喜ぶ神・忌む神を決める
となります。
これが、決定されれば、
命式の年柱・月柱・時柱の吉凶が診断できるようになります。
さらに、大運、年運の吉凶が診断できるようになります。
ここで、大運が吉という場合は、実力以上の人生を送れるということです。
大運が凶という場合は、実力以下の人生しか送れないということです。
さらに、月運・日運も同様に診断できるようになりますが、これらは、占いを趣味でやっている場合には見ても良いのですが、実際は重視をしません。
・・・・・ 以下略 ・・・
■相性診断の概要
占いの仕事をしていると、恋愛、結婚相談は避けて通れません。お客さんは相性をみて欲しいという、あいまいな要求をするものですが、その相性の意味するところは様々です。
配偶者としての役割をしてくれるのか?
経済力は大丈夫なのか?
家庭を大切にしてくれるのか?
本当は、あの人からどのように思われているのか?
飽きてきて、あの人から捨てられることはないのか?
こんな内容をひっくるめて相性をみて欲しいと言います。好きとか嫌いという基準が人の進化の段階によって異なることを知っておく必要があります。人の構造は、肉体を構成する物質粒子、感情を構成するアストラル体粒子、知性を司るメンタル体粒子という3重構造からなっています。相手の姿・形・経済力で好きという感情が生まれる場合は、物質粒子が振動した結果です。一時的な盲目状態で好きになって継続性がない好きという感情が生まれる場合は、アストラル体粒子が振動した結果です。知性的に判断し、自分の欠点を補ってくれるから必要だと認識した結果の好きならば、メンタル体粒子が振動した結果です。
ここでは、四柱推命、紫薇斗数推命、宿曜経を使って相性診断の技法を解説していきますが、どの粒子が振動した結果の相性なのかを認識しておく必要があります。
■四柱推命でみる古典的な相性理論ここでは、四柱推命の命式において、配偶者の見方について説明します。
四柱推命では、恋人という概念はありません。結婚して同じ家に住む配偶者という位置は、明確に定義されています。それは、日支です。日柱は、我です。そして、地支は肉体です。つまり、我の肉体は配偶者であるという発想です。
古代の文献に、神は男性と女性の生殖器を交換してつくったという記載がありますが、我の生殖器は自分のものではなく、配偶者のものであるという思想があるのでしょう。ですから、日干(我)と日支(配偶者)との関係で配偶者との関係や結婚生活をみます。
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■姓名判断の概要
姓名判断の書籍は、本屋に行けば、沢山並んでいるので、出版社にとっては利益を出せるす分野なのでしょう。しかし、どの本も、画数の吉凶の内容が80%を占め、似たりよったりです。占い師にとっても、改名は、もっとも、稼げる占いの1つですから、非常に重要なのですが、占い師でさえ画数1点ばりになっている方が多いようです。ここでは、室町時代から始まった姓名学の歴史、そして、画数のルーツ、三才五行、中国では普通に使われている字源流の判断方法などについて説明していきます。
■姓名学の歴史
日本では、室町時代には武士の改名として姓名学は流行していました。元服式で改名するのは、普通のことであり、現在よりも改名は、頻繁に行われていた時代です。江戸時代の霊感占い師である林文嶺(はやしぶんれい)と国文学者の永杜鷹一(ながもりたかいち)が出会い、漢字の画数による姓名学を発案しました。
それを知った明治生まれの熊崎健翁氏が、技術を買い取り、世に発表して姓名判断を流行させました。三才五行という画数を五行に変化させた思想が根本原理です。「運命の哲理」という永杜鷹一著作の本にそのいきさつが詳しく書かれています。しかし、市販の本をみると、そういう思想面を記載した本は少なく、画数一点ばりの本が目立ちます。姓名判断は画数判断だという方程式が出来上がってきたので、画数重視の本でないと売れないようです。
その後、同じ画数の数字が引き合うという桑野式なども発表されたましたが、いずれも創始者は故人となっており、跡継ぎ争いや流派の代表争いが多いようです。
中国では、画数に加え、字の源流を見る方法なども姓名判断の際には良く使われます。日本では、あまり知られていませんが、このやり方は、漢字の深い意味合いをみるという面では優れた技法であり、筆者は高い評価をしています。実は、筆者の天野雲海というペンネームも画数は無視して、字の源流を見る方法で命名したものです。■画数のルーツは、十干
さて、日本人の大好きな画数ですが、この画数というのは、どこから来ているのでしょうか?
紀元前2000年頃、古代中国では、ものを数えるときに、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と数えていたのです。数字の123・・・は、後世になって発明され中国に輸入されたものです。
ですから、画数も、1画:甲 2画:乙 3画:丙 4画:丁 5画:戊 6画:己 7画:庚・・・・・ 以下略 ・・・
■未来予知のすべて
この章では未来予知の色々な技法を説明することで、4次元的解釈を習得します。4次元的解釈とは、表面的な理論ではなく、その理論が開発されてきた背景まで理解することをいいます。なぜ、そういう理論になっているのか?理論の心をつかまないと、理論は、ただの使えない理屈になってしまいます。
未来予知には多くのテクニカルな技法があります。どの方法が正しいのか?という質問が多く寄せられますが、理論の活字だけを追いかけているため混乱しているだけのようです。そこで、この章では基礎から徹底して学習を行います。未来予知とは、時間の経過によって何が起こるかを知ることです。
では、時間の経過とは何で計算されるでしょうか。時間の経過は、暦を使って計算されます。暦の基本的な理解ができていないため、多くの方が迷いの迷路に入り込んでいきます。最初に、暦の基礎から理解していきましょう。■暦の基礎
太陽の動きを基準にしたのが、現在の暦です。24節気で表記されています。1年のスタートは、干支暦を使うなら24節気の立春(2008年なら2月4日)です。季節を重視する思想が根底にあります。1年のスタートに、天文暦を使うなら、おひつじ座の0度つまり24節気の春分(2008年なら3月20日)です。太陽の宇宙物理学的な運行を重視する科学的な思想が根底にあります。1年のスタートに、太陰暦(月の暦)を使うなら、旧暦の1月1日は、2007年なら2月7日の新月です。月の満ち欠けを重視する思想が根底にあります。これらのそれぞれに思想があり哲学があります。これらを理解した上でないと、未来予知の技法は理解できません。
・・・・・ 以下略 ・・・
昭和の歴代総理大臣の指南役だった三上照夫の講演集を研究し、筆者が禅問答のようにわかりやすく創作したものを紹介します。
■占い道を究めるステップとは茶道を極めるステップと同じです。まず師匠から教わったことをそのまま定石を覚える。この段階が「修」です。
次に、定石を批判します。これは理屈から出るものではなく、個性から出るもので、「破」という段階です。
最後は、自分の体質にあった定石をつくる段階で、「離」といいます。この段階で初めて伸びていきます。
本書も、定石からはじまって、その定石をあえて否定して、自分流を確立するためのヒントを沢山盛り込んだつもりです。どの技法が正しいのか?どれが当たるのか?を探すのではなく、自分流を発見するための書籍です。兵法に、「空中戦の技法は、自ら戦いの間に新戦法を発見したものにのみ価値がある」とあります。
知的理解の範囲のものには価値がなく、命を落とすとあります。
知性が自殺し同じことを繰り返しているうちに、己の体にあった法則を生み出していくわけです。技法 = 正法 + 奇法 の無限の組み合わせ。
・・・・・ 以下略 ・・・
2007年の8月から起こったサブプライム問題も、「信用創造による証券ビジネスは儲かる」という演繹的思考を30年間も最大限に膨らませた結果、絶対条件となっている信用創造が崩壊し、地球規模で被害を大きくした事件です。信用創造で儲けてきた証券会社のデイーラ達は、思考放棄の演繹法に30年間も染まっているため、その癖を変化することができる人は少数でしょう。高級取りを自慢していた人が無給になる日が近づいているはずです。
占いの学習をする場合、「辛の人は繊細で敏感である」という法則を絶対の前提として信じると(演繹的思考)、人の診断を誤ります。小泉元総理も、「辛」ですが、人の心が分かる繊細さと敏感さはありません。しかし、「辛」だから、繊細でなければならないという馬鹿げた結論を出してしまいます。これとは反対に、中曾根元総理はプライドが高い。大リーガーの松井選手もプライドが高い。2人とも「甲」だから、「甲」の人は、プライドが高いという帰納的思考は、経験を積み重ねていくので、例外も認めることができ、全ての法則は仮説(絶対的ではない)であることが理解できるので少々の例外には対応できる柔軟さがあります。
帰納的思考ができる人は、イノベーションを起こし開運していきます。
演繹的思考の人は、中世の暗黒時代の人と同じで、命式に財星がないと、自分には財運がないからお金持ちになれないと言って人生を諦めます。
・・・・・ 以下略 ・・・
■整合性
四柱推命、西洋占星学、紫微斗数推命、宿曜経を同時に使って人を診断する場合、どうしても整合性がとれない場合があります。すでに開運して迷いのない人は、整合性がとれている場合が多いのですが、悩みがあって相談に来る人のほとんどは、占術の結果に整合性がとりにくいものです。
たとえば、四柱推命の地支でみると、官星が多くサラリーマンに向いている。天干でみると、財星が多く商売に向いている。紫微斗数推命でみると、天府星という慈愛にあふれる優しい星が官禄宮に入っているので服務能力がある。西洋占星学でみると、夢と幻想にあふれるロマンチックな水瓶座に星が集中している。宿曜経でみると女宿の官僚の星である。といったことがあります。一体、結論は何なんだと言いたくなります。
こういう場合、一つ上のパラダイム(考え方の枠組み)が要求されます。今までと同じパラダイムを卒業しないと上達しません。それで、この本で提案しているパラダイムは、過去は、どの星が発動していて、
・・・・・ 以下略 ・・・
こんな悩みを抱えていませんか?
ある40代の自営業を営む女性を診断しました。
四柱推命でみると、天干の通変星は財星ばかりです。
つまり、商売向きで人を使うことができます。
月支元命をはじめ、地支の通変星は官星ばかりです。
つまり、サラリーマン向きで独立向きではありません。
日干は戊で、信頼性がある人です。紫微斗数推命でみると、命宮が天府星で、官禄宮は
天相星です。つまり、優しい性格なので目上に仕え
る服務能力があるとみます。独立向きではありません。占星学でみると水瓶座に星が4つも集まっているので
知識と情報が人生のキーワードです。アスペクトは
木星が多く、社交性があります。宿曜経でみると、女宿で官僚の星です。
こんなふうに、占術ごとの結果を並べていっても、一体
結局なんなんだ!と言いたくなりますね。占い本を片手
に読めば読むほど混乱してくる。その原因は、各要素を分解しているだけで、1つに還元
できていないからです。要素分解法による思考は、
1.○○星だから、性格は○○である。
2.○○星だから、XXは○○である。
3.○○星だから、△△は○○である。
4.○○星だから、□□は○○である。
ということを永遠に列挙していく思考です。列挙すればするするほど、脳が混乱するのは当然です。
こういうときには、考え方(パラダイム)を一段高く
しないと解決できないのです。それでは、新しいパラダイムとは、一体なんなのか?
新しい考え方が本書に記載されています。
本の活字をまともに信じていませんか?
命の三法は財官印なり。およそ命理学で人を診断する場合、命式に財星と
官星と印星があれば、必ず組織で出世する吉命。
という昔からのことわざです。財は人を使うことができる支配力で、それが財に
なります。
官は目上から使われる能力で、それが出世運になり
ます。
印はアイデアと知恵があり、それが人気運になりま
す。あなたがサラリーマンだった場合、もし、命式に
財官印がそろっていたとしても、出世することが
楽しく、希望に燃えているかといえば、おそらく
そうではないでしょう。
むしろ、上司の保身、組織の冷たさ、経営者への
不満などが蓄積して、イライラしていることと
思います。
なぜでしょう。能力のバランスがとれていると、今の
組織の不具合がわかってしまうから、そうなるので
す。実際、筆者も、財官印がそろっていて、15年前
に有名な鑑定士に見てもらったときは、大企業で出世
するから、退職してはいけない!と診断されました。
冗談ではありません。筆者は数回転職を繰り返し、全
ての会社で経営陣とケンカのようになって、辞めたと
いう実績があります。組織に向かないという自信だけ
はあります。今の時代、組織の不具合を発見する人が、財官印の
3つがそろっている人です。組織の不具合に納得でき
ない場合は、独立すべきでしょう。我慢していると、下
痢が続き、やがて神経がおかしくなり、病気で倒れます。
なぜ、ここまで断言するか?筆者のサラリーマン時代の
同僚(財官印の人)が我慢してサラリーマンやっていまし
たが、パニック症候群になり、心臓不整脈になり、その後
死亡したからです。20年近くのつきあいでした・・・あなたが、経営者だった場合、もし財官印がそろって
いる社員がいるから、この社員は使えると思っていた
らとんでもない間違いです。経営者の資質を見抜き、自
分のエネルギーを費やす価値のある人かどうかを診断
されている可能性のほうが大です。
自分に惚れさすことができると、財官印がそろっている
人は、強力なパワーを発揮してくれることでしょう。
しかし、惚れさすことができないと、謀反分子をかかえる
ことになります。ペルー来航をきっかけに突然、頭角をあらわした井伊直弼
もこれです。古い時代は終わったと言って殺害されましたが。
第一国立銀行を設立した、渋沢栄一もこれです。
彼は、 横浜の異人館を襲撃して倒幕をしようと試みたことが
あります。どうでしょう。こういう人達が、組織で財と官と印
がそろったバランス感覚なんです。いっぽうで、食神や傷官が多い人、比劫が多い人、印星
が多い人など、バランスが悪い人は、たくましいですね。
組織の不具合に気がつかないのですから、平気で、
自分のやりたいように、仕事やっています。新しい考え方をしていかないと、本の活字を信じていると
判断を誤ります。今の会社に不満をもっている人は、自分の命式をチェックして
みてください。他人には平気でも、あなたは死亡するくらいの
ストレスになっている可能性があるのです。