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■鑑定事例 通変星で、わかるOさんのストレス
 四柱推命の教科書をみると 通変星について随分ページを使って説明されていますね。
比肩なら、独立心が旺盛であるとか、傷官なら、鋭い感性を持っている、正財なら、コツコツとお金を貯めるとか……という具合です。これで、わかったような気になっているあなた、本当に日々の生活でこの通変星を見て出会う人ごとに診断できていますか?
 恥ずかしながら、わたくしは、数年間ホントウの意味で習得することはできないで苦悶しておりましたが……

 まず、10個ある通変星を5分類にすることで理解は早まるんですよ。

    比肩と劫財で第1グループ。
    傷官と食神で第2グループ。
    正財と偏財で第3グループ。
    正官と偏官で第4グループ。
    印綬と偏印で第5グループ。

この5分類で、それぞれ心の動きが理解できるのです。通変星は、干と干が出会うことにとって、気の流れが変り、結果として、心の動き方が変わるというのが、もともとの意味なんですよ。

 では具体例をあげてみましょう。ある保険会社の営業ウーマンがわたしくの元へやってきました。
社長さん、保険の話しで・・・と営業トークが始まります。 わたくし、実は彼女の乗ってきた車が左ハンドルのぼろいゴルフIIであることがになってました。また、タバコくさくて、タバコ嫌いなわたくしは、対面して座っていることさえ苦痛になってしまって、早く保険の話しなんぞやめて欲しいぞ〜と思ってました。でも、愛情あふれる笑顔を振り撒き、かわいい人なんでがまんしてました。
 で、話題を切り替えまして「Oさん、左ハンドルのゴルフいいですか?わたくしも車好きですから、ちょっと試乗してもいい?」 なんてお願いすると「いいわよ」という回答。
 で、少し試乗しましたが、エンジン音がうるさいです。このVWというメーカー。で、そんなことを言っているとOさん、
「この車YANASEで中古で買ったんだけど、コンピュータが壊れたり、して修理代が車両代をもう超えてしまったのよ!」
とおっしゃる。
「へぇ〜、YANASEって・・・」なんていう会話になってしまうこと1時間。その間Oさんは、保険のセールスに来たことを忘れてしまっている。夢中になれば、ノルマや目の前の仕事を忘れるんだな〜と感心。ひょっとしたら、第5グループの「印」なのかな?とわたくしは推論します。で、生年月日を聞きます。日干「己」で月干「丙」の 大地普照の印である。
このOさん、保険の仕事楽しいのかなあ?とここで、占いを使う。「Oさん、保険のセールスって、ノルマがあって辛くない?」とアプローチ。するとまた、30分話し始めます。


 まとめると、「企業の社長さんは、やっぱり信念がある人が多いんで、おつきあいさせていただくだけでも、楽しいんです。ノルマ達成よりも、長く勤めることが目標なんですわよ!」 ははあ、こういう動機でやっているのか、
自分が「印」の個性の持ち主であることを知っているようです。でも、ここで疑問。タバコ臭いのはなぜ?

タバコ=ストレスの発散という図式があります。

楽しく仕事してて、夢中なのに、なんで、こんなに臭いの? この疑問わたくし解けません。Oさんと、キッスをすると思い切り臭そう・・・、ご主人から文句でないのかなあ〜と推測する。あっ、ここで皆さんもう気がつかれましたか?
 Oさん、ひょっとしたら、ご主人と離婚されたのかもしれない。そのストレスが原因になっているのかも。ここで、また占いを使います。「己」の愛情ある人、「印」の好奇心が旺盛な人。その2つを頭にいれてなぜ離婚?を推測するわけです。ご主人が浮気をして辛い思いをしたのかな? 恨みを持って別れたのかなあ? なぜご主人が浮気までなったのかなあ? と推測がすすみます。で、質問してみます。
「Oさん、ご主人さまは元気ですか?」と。 その瞬間、顔が暗くなって「主人は浮気したので、離婚しました。」当たりです。でも、なぜこんなかわいい女性が妻でありながら、ご主人が浮気したのかが分かりません。 「元ご主人の仕事は?」と質問すると「ダンプの運転手」という回答が返ってきました。

 ここで、なんとなく、分かりかけてきます。男は、かわいい妻が、おいしい食事を作って帰りを待って欲しいとおもうものです。ダンプの運転手というのは、夕方4時か5時で仕事は終わりで、家に帰ってくるのが早いんです。
ということは、このOさんの自由時間が、減るわけです。Oさんは、あれもやりたい、これもやりたい、だから帰りは夜6時位になることもある。しかし、このご主人は、家に帰ってきて、食事ができてないと暴力を振るんですね。ここまで来ると、御主人の浮気の原因がわかりました。ご主人は、寂しかったんですね。Oさんは、男と女の生理的な違いから発生する心理面の違いにまったく気がついていないんです。男は、女に愛して欲しいんです。その思いは、胎蔵界にかえっていきたいという本能的なものです。

 わかりやすくいうと、仕事から帰ったら、おいしい食事をOさんの笑顔をみながらして、その後は一緒に風呂に入って背中を洗ってもらって、そして、ベッドに入って母親を感じる暖かいの胸で眠りたい。自分が生まれた部分である女性の胎蔵界に帰っていきたいという欲望をもっているんです。結婚生活に入れば、どんなに年上の男でも、女の『子供』のような心理になるんですよ。だから、そういった時に奥さんが自分の面倒を見てくれないと寂しくなって、他の女性に愛をもとめてしまうんです。

 このあたりの愛の内容の変化は、独身時代とは全くことなります。ホントウは性教育では、こいった心理面をキッチリと文部省は教育しないといけないのでしょうが、オスとメスの生殖器という肉体の物理的違いを教える極めて物質的な性教育になっております。これが離婚が増えている遠因になっている言えば、言い過ぎでしょうか?
このOさんは、再婚相手が欲しいといって、メスのオーラを振り撒いておりましが、その動機は私を愛してくれる人がいないかなあというものです。これだけでは、また同じことの繰り返しです。結婚生活に入る前は、男は女の父親のように振る舞います。その方が、もてますし、女性を安心させられますし、女性が安心して結婚をしてくれるということを本能で見抜いているからです。

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最終更新日: 2003/03/14 Fortune Soft Inc.,Ltd