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実際にヒトを診断する場合、ハウス技法はあまり重要視しません。
というよりも、重要視するにふさわしい相談者が少ないといったほうが、正確でしょう。なぜならば、生まれた時刻が正確に分からない場合は、このハウスシステムそのものが機能しないからです。
ただし、占い師で相談者からいろんなことを質問された場合は、ハウス技法というのは紫微斗数推命と同じで、とても便利です。質問者の内容にしたがって、12ハウスのどれをみればいいかが、示されているからです。
たとえば、恋愛とか結婚なら 7ハウスを見ればいい。紫微斗数推命でいうなら、夫妻宮と同じである。仕事の相談なら 6ハウスを見ればいい。紫微斗数推命でいうなら官禄宮と同じである。お金の相談なら 2ハウスを見ればいい。紫微斗数推命でいうなら財帛宮と同じである。
東洋のホロスコープが紫微斗数推命である。
そこに惑星が入っていれば、惑星の象意を語ればいいだけ。惑星がなければ、星座の象意を語ればいいだけ。
こんなに便利な方法はない。便法として使うには優れた技法ですが、自分の人生の方向性を決めるような場合には、正直、使いたくはない技法です。

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