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取引先の経営者を占う

わたくしのような零細企業のオーナーにとって、取引先の与信管理は非常に重要です。

商品を開発して納品したからといって、きちんと入金されることは当然ではないのです。

上場企業と取引きしている場合でも、突然に契約にはない、単価の切り下げを要求されることがある時代なのですから。


相手も零細企業のオーナーなら、ものを売っても入金されないことは、ふつうにあります。

相手の性格、資質、考え方、習性を短時間で見抜くことは、ビジネス上非常に有効な手段となりうるのです。

 

お金に関する感覚はどうなのか?

 

財星が月干にある場合は、ビジネスマンとしては有能と判断します。

この場合、月干と日干の関係で、その貴賤を判断し、有能だが、やりすぎて財をなくす場合があるかどうかをチェックします。

貴賤の賤なら、前金でお金をいただきます。 辛甲の並び 己壬の並び などは、貴賤でいうと 賤 です。


貴の貴なら契約とおりに動く人と判断します。 甲己の並び 丁庚の並び 庚甲の並び などは、貴賤でいうと 貴 です。

印星なら、少し注意します。
お金を使い過ぎる傾向があるかもしれないのです。

良い官星の人なら、安心です。
良い官星とは、庚丁の並びのように、ただしく自己制御ができることをいいます。

劫財なら、注意です。
とくに、壬壬、壬癸、庚庚、といった並びは、やりすぎてしまう傾向があります。

食神なら、目的がビジネスではないことがあるので、それを聞き出します。
自己の才能を社会にアピールすることが、本当の目的である場合が多いのです。

これが、四柱推命の通変星による、能力の分類図です。

業者への支払いは大丈夫か?

これは実際に取引先に出向いていって、従業員と経営者の人間関係をそれとなく観察することでわかります。

占いを使うよりも、実際の観察のほうがあたります。

下心はあるか?

紫微斗数推命が使える場合は、もっとも相手の深層心理をのぞくことができます。

きつい星が入っていれば、2重3重の計画や戦略があって、今の段階では最初のことしか言ってきていないと判断します。

四柱推命でいうと、財の人は、簡単には読みとることができません。

印の人は馬鹿正直です。劫財の人もわかりやすいです。

食神の人は、乗せると本音を言ってきます。

官の人は、道徳的ですから、安心です。

従業員から尊敬されているか?

従業員の立場になった場合、なによりも従業員のことを理解し、 その人の才能にあった人事配置をすることが、経営者の仕事として重要になってきます。


比肩・劫財はこういう人


食神・傷官はこういう人

 比肩、劫財、食神、傷官は、会社が伸びていたとしても、 経営者が浮いている場合があります。 どうせ、進言しても、聞き入れてくれないという諦めが社員にある場合があります。


財星の人は、こういうタイプです。

財星の場合なら、従業員から恐れられている場合があります。先の先まで、読んで、手を打ってくるので、緻密ではありますが、スキがないからです。


官星の人は、こういうタイプです。

官星の場合なら、信頼されています。 自己を制することが当たり前にできますので、相手の立場になって、聞く耳を持っているからです。


印星の人は、こういうタイプです。

印星の場合なら、人気はあるのですが利益追求という面では、欠けている場合があります。

こういった命式上の特徴と実際を比較して、取引先としての信用度を推定していくわけです。

結論

わたくしは、以上の4つの項目は、最低でも、チェックしてから、取引きをするようにしています。

だんだんと失敗を繰り返しながら、与信管理という面では、精度の良い占いができるようになってきています。

会社を創業した当時は、この実用面での占いが、うまくいかなくて、随分とつきあうべきでない取引先ともつきあってしまって、損害を被ったこともあります。

裁判ざたになったことも。