1996年ごろ、Windows3.1がリリースされた当時は、ソフトウエアも少ないことがあって、
占いソフトを開発する会社がたくさんありました。
実際、作って、ショップにおいとけば売れた時代です。
全盛期には、15社が占いソフトを開発し、秋葉原のお店にいけば、沢山おいてありました。
今2003年の様子をみると、このうち残っているのは、2〜3社です。
毎年新作を出している会社は、フォーチュンソフトくらいではないでしょうか。
なぜ、こうなってしまったのかといえば、粗悪品の占いソフトが大量に出回ったことがあります。
実際、大学生にアルバイトで開発させ、1万円で、ショップに売っていたような商品もありました。
顧客を馬鹿にしたような商売です。
有名な占い師をかついで、○○占い師の監修としている品質の悪いソフトもありました。
真面目に開発すれば、1〜2年もかかりますが、適当に開発すれば、
1ヶ月で開発できてしまいます。
それが、同じ価格で、ショップに並んでいるのですから、当時は、随分くやしい思いをしたものです。
お客様も馬鹿ではありませんから、1度は買っても2度は買わなくなります。
そうやって、淘汰されてきた時代です。
今は、開発へ投資をするだけの売り上げが期待できないので、
だれも新規に参入しようとはしなくなりました。
そういう理由から、とりあえず、てっとりばやく、売り上げになるのが、
「オンライン占い」ということで、今度は、何十社もこの業界に参入してきたわけです。
とくに携帯電話の占い市場には、もう何百社も殺到しました。
NTTドコモの担当者が、「あまりにも参入したい会社が多くて、
1日20件の打ち合わせしても、間に合わない」と言っておりました。
この市場もも、もう淘汰の時代に入ってきましたが・・・
これから先、どうなるのでしょうか・・・
きっと、新しいビジネスモデルがでてくれば、また、同じように、こぞって参入していくのでしょう。
最後に、皆さんに気づいて欲しいのです。一気に何百社も参入できるビジネスに、
はたして、蓄積されたノウハウや技術が必要でしょうか?
占いビジネスを新規におこなうベンチャー企業は、
どういうレベルの会社なのか?想像ができるのではないでしょうか。
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