占いビジネスの真実を研究

占い師という職業を研究

宗教界と占いとの関係を研究

 
 @niftyや@So-netなどを中心に、随分沢山の有料のオンライン占いがあります。
生年月日を入力して占うものが主流です。
1997年くらいから、盛んになってきましたが、今は頭打ちというのが実情です。

どういう意味で頭打ちかというと、お客さんが増えないという意味で頭打ちなのです。

内容的には、4〜5年前の粗悪なものが、だんだんと減っていって、
真面目につくられたようなものが増えてきています。

ただ、結婚や恋愛や仕事などの重要な問題で、このオンライン占いを頼ってしまうのは、
次の面で、問題があります。

あくまでも、エンターテイメントとして、楽しみながら使うだけなら、問題はありません。

 ○○占い師の監修となっていても、実際は、占い師がオンライン占いで、
実用に耐える文章を書き起こせる場合は、確率的には高くありません。

多くの場合が、占い師さんが、書いた素案を、コピーライターや編集者が書き直しているのです。

 ですから、書き直すごとに、占いの内容が薄まっていくという傾向があります。

 実際、わたくしが、開発した「占いの哲人」も、わたくしでない人が、
原稿を起こしたものがありました。

しかし、OPENして、1年も経過してみると、やっぱり現場で占いをやっていない人が
書いた文章のメニューは売り上げが良くありません。

 どんなに文章がきれいで、まとまっていても訴えるものがないのですね。

 今は、反省して、文章を頼む場合も、プロの占い師、つまり1回1万円で
鑑定料金がとれるようなレベルの人だけにお願いするようにしています。

 そしてそういう場合でもわたくしが、原稿を書き直してしまう場合も多いのです。

 このパターンは、多いようです。
日本は世界で一番、占いの本が多く出版されている国でしょう。

それも、専門的なものではなく、誰が読んでもわかるような本の量では、ダントツでしょう。

だから、そういう本をみながらでも、有料の占い文章がかけてしまうわけです。

ですから、教科書的な意味合いから、メニューにあった文章をつくりあげていく
という作業をしている会社がたくさんあるわけです。

このサイトがどういうところかは、見分けるのは、非常に難しいのです。

腕の良いコピーライターが書けば、それなりに、品質は良いものになっていくからです。

 また、誤った情報を出しているわけではないので、こういうやり方を非難するつもりはありません。

※しかし、教科書通りの方法で、果たしてどこまで、実用生活で効果を生み出すことができるのか?は疑問がのこります。

 動物うらない、マスコット占い、家電うらない、すしうらない、
などうんざりするほどありますね。

 これらを、まともに、信じて人生設計をする人などは、いないので、
エンターテイメントとしての価値はあるのでしょう。


 それにしても、四柱推命の十二運星だけをもちいて、ここまで商業ビジネスにしてしまう商魂には、敬服いたします。

 風と水の地理学が、風水のもともとの意味です。
これがわかっただけでも、書店に並んでいる本のどれが、商業ビジネスを目的として、
書かれた本なのかが、自分でわかるようになるでしょう。

 土地の購入、など地理的な要因が関係し、大金が動くようなときに、使うのが、
良い「地理学」です。

 わたくしは、家を購入するときに、この風水地理学を使って、土地を探し回りました。
一生の間に、使うことは、あと1回くらいかなあと考えております。

土地がよければ、家相はその上にのっかっている上物ですから、そんなに気にしません。
逆に、土地の悪さは、家相では絶対に補うことはできません。

 1996年ごろ、Windows3.1がリリースされた当時は、ソフトウエアも少ないことがあって、
占いソフトを開発する会社がたくさんありました。

 実際、作って、ショップにおいとけば売れた時代です。
全盛期には、15社が占いソフトを開発し、秋葉原のお店にいけば、沢山おいてありました。

 今2003年の様子をみると、このうち残っているのは、2〜3社です。
毎年新作を出している会社は、フォーチュンソフトくらいではないでしょうか。
なぜ、こうなってしまったのかといえば、粗悪品の占いソフトが大量に出回ったことがあります。

実際、大学生にアルバイトで開発させ、1万円で、ショップに売っていたような商品もありました。

 顧客を馬鹿にしたような商売です。
有名な占い師をかついで、○○占い師の監修としている品質の悪いソフトもありました。

真面目に開発すれば、1〜2年もかかりますが、適当に開発すれば、
1ヶ月で開発できてしまいます。

それが、同じ価格で、ショップに並んでいるのですから、当時は、随分くやしい思いをしたものです。

 お客様も馬鹿ではありませんから、1度は買っても2度は買わなくなります。
そうやって、淘汰されてきた時代です。

今は、開発へ投資をするだけの売り上げが期待できないので、
だれも新規に参入しようとはしなくなりました。

 そういう理由から、とりあえず、てっとりばやく、売り上げになるのが、
「オンライン占い」ということで、今度は、何十社もこの業界に参入してきたわけです。

とくに携帯電話の占い市場には、もう何百社も殺到しました。

NTTドコモの担当者が、「あまりにも参入したい会社が多くて、
1日20件の打ち合わせしても、間に合わない」と言っておりました。

 この市場もも、もう淘汰の時代に入ってきましたが・・・

これから先、どうなるのでしょうか・・・ 

きっと、新しいビジネスモデルがでてくれば、また、同じように、こぞって参入していくのでしょう。

最後に、皆さんに気づいて欲しいのです。一気に何百社も参入できるビジネスに、
はたして、蓄積されたノウハウや技術が必要でしょうか? 

占いビジネスを新規におこなうベンチャー企業は、
どういうレベルの会社なのか?想像ができるのではないでしょうか。

 東京なら、池袋、新宿、渋谷 といったデパートに占い館が多くあることは、ごぞんじの通りです。

さて、こういったところの占い師さんも、時代の変遷に随分、影響をうけています。

1990年ころ、こういった風俗街のある地域の百貨店には、風俗に勤務する女性が多く、
占い師さんのもとへ人生相談にきておりました。

占い師さんにとって、金ばらいのよい、上客でした。
こういう時代は、占い師さんも、人気がでると、月収100万円を超えている人も多かったのです。

今は、お客さんが減ってしまい、完全歩合給の占い師さんにとっては、生活は、
厳しいものがあります。

しかし、実力のある人は、売り上げがそんなに落ちていません。

そういうかたは、全体の10%くらいではないでしょうか。あとの占い師さんは、入れ替わりが激しいようです。

 ちなみに、デパートに勤務する占い師さんは、わたくしが代表を務めるフォーチュンソフトにとっては、上客です。

 自宅に、お客さんを呼んで、鑑定をしている占い師さんは、実力があります。

お客さんを自宅にまで、動員することは、簡単ではありません。

デパートで占い館に所属して、デパートに座っていれば、新規の顧客が
つくわけではないからです。

全国に占い師というかたは、数千人いるといわれていますが、そのうち、
自宅に顧客を招いて食べていける占い師さんというのは、
200〜300人くらいのようです。

わたくしが、おつきあいさせて頂いている占い師さんは、ほとんどが、このタイプです。

ここまでの実力があると、ほとんど占いにコンピュータを必要としません。

暦を1冊もって、あとは、人相、手相、声相、オーラ、会話でもって
総合的に一瞬のうちに判断するものです。

 このパターンは、名前が売れている場合が多いようです。

対面鑑定で、占いをして、生計をたてている人は、あまり有名になることはありません。

やはり、本を書いて、TVに出るなどの活動をしている人が有名になります。

その本の内容が、理論的で、原書をベースにしているものだと、たいていは、
実際の鑑定が得意ではありません。

その本の内容が、理論的なものもありますが、経験から、あみだした非理論的なものが
多くふくまれている場合は、実際の鑑定が得意です。

本を沢山出しているから、対面鑑定が、上手かといえば、そういうことはないのです。

むしろ、対面鑑定が、得意な人ほど、本をあまり書いていないようです。

 TVによく出演する、占い師というのが、これに該当します。
動物うらないの発案者といわれる人も、この部類でしょう。Dr何とかもそうでしょう。

特徴は、わかりやすく、大衆に受けるコツを知っているということです。
これは、これでそういうものを必要としている日本人が沢山いるわけですから、良いのですが
こういうのが、「占い業界」を代表する人物だと、一般の人に思われるのが、気になります。

 韓国で占い師というと、こういったタイプがおおいようです。

現地の人は、神様をおろせる人として、信頼しています。
しかし、この霊というのは、本当の意味での上級霊から、下等な霊までいるわけです。

上級から下等な霊まで、人の弱みを見つけることができ、その人の心を主管することができます。
ですから、鑑定依頼者は、占い師を信じてしまいます。

占い師自身が、聖職者としての意識をもっている人なら、そういう能力を使って、鑑定依頼者を
良い方向に導こうとします。

しかし、占い師自身が、お金が欲しい、異性が欲しい、という欲にとりつかれている場合は、
最初はよくても、1年〜3年すると、大金をとられてしまったりします。

日本でも霊感占い師は多いようです。わたくしも、一度、ひっかかりました。

4〜5年おつきあいをして、やっとその霊能者の、一番深い部分にある心の闇に気づいて、
随分時間とお金を損した経験があります。

この経験が今は役にたっており、どんな預言や奇跡をおこす占い師に会っても、なんともありません。

おそらく霊能者の能力の本質を知らない一般の人は、ほとんどが、信じてしまうでしょう。

【総括】
このように、占い師といっても、まったく向いている方向が、それぞれ異なるのです。
この点をよく理解した上で、占い師さんとは、つきあいましょう。
わたくしが代表を勤めるフォーチュンソフトの製品は、パソコンショップにおいていれば、売れるというものではありません。

やはり、占いに関心のある人むけに広告をしなければなりません。

それで、いろいろな宗教の機関誌や新聞に掲載をお願いするために、宗教法人をまわったことがあります。

結果的には、古くからある宗教団体は、皆機関紙や新聞に「占い」というものを、掲載することを拒絶します。

宗教団体の改組といわれる人は、だいたいが、人間研究のために、占いを研究していたことはあります。

そして、そういう教祖と一緒に活動し、組織を大きくしていった人達も、占いは良く研究しています。

しかし、2代目になり、組織が大きくなり、管理に秀でた官僚的な人間が、宗教法人の幹部に多くなってくるともう、占いを拒絶します。

なぜならば、占いというものを、信者におしえれば、おしえるほど、信仰よりも占いそのものに、関心を持つ人が増えるからです。

それを知っている官僚的な幹部は、機関紙に、わざわざ信者を減らすような記事を掲載したくはないのです。

一度だけ、発行部数100万部のある宗教法人の新聞に占いソフトの広告を掲載したことがありました。その出版の担当者は、かわいそうに、幹部から、リストラされてしまいました。

宗教というのは、全ての人に対して指針を示すわけです。

Aさんの場合は、この教義は実践しなくても良い。しかしBさんにとっては、この教義のこの部分は、重要であるというような説教は、ないわけです。

ですから、どんな人にたいしても、共通する内容であることが多いわけです。

これに対し、占いは、そうではありません。

各自の個性によって、指針がまったく異なるのです。

たとえば、「比肩や劫財の多い人に対し、力強くやりなさい」では、比肩劫財の欠点を出していきなさい という指針になってしまいます。

「比肩や劫財の多い人に対しは、自己主張をおさえ、人の話しに耳を傾け、あわてて行動することはするな」という指針でなければならないのです。

「官星の多い人に対しては、あまり人の目を気にしないで、どんどん力強くやりなさい」という指針でいいわけです。

このように、各自がどうあるべきか?が分かるのが、占いなのです。

ですから、占いを勉強しはじめると、宗教団体の教義に対しても、取捨選択をしはじめてくるわけです。

自分にいらない、部分は捨てるわけです。こうなると、宗教法人から、給与をもらっている、官僚的幹部は、おもしろくないのですね。

ですから、宗教法人の幹部は、ほとんどが、占いというものに対し「けしからん」というポーズをとっています。それは、占いのパワーを知っているからなのです。

実際、お寺のお坊さんや、クリスチャンや、神道や、昭和になってできた宗教法人の信者が、当方に来られて、占いは、宗教では解決できないことを解決できるパワーがあるといって、話しを聞きにこられることがあります。

宗教というと、わたくしは、精神的な修行を積んでいる人が多いので、占いに関心をもつ場合も、非常に高度で、知的レベルの高い使い方をしている人が多いのではないかと思っていました。

または、難易度が高いものを好む人が多いのかと思っていました。

しかし、実際は、なるべく簡単で、すぐにでも開運ができる、または、開運が可能だと納得できるものが好まれるようです。

そういうニーズにピタリとあうのが、姓名判断なのです。

姓名判断は、改名すれば、その瞬間に、まるで自分が新しく生まれ変わったような気がするからです。

これは、デパートなどで出店している占い師さんに対する要求も同じです。

ですから、占い師さんにとっては、姓名判断、改名という技術は、なくてはならないものなのです。

人間って不思議なものです。

宗教の難しい経典を学習しているような人が、名前を変えるという単純なことで、まったく新しい人生が、切り開いていけつような気になるのですから。