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経営者のための「人の研究」

人はなぜ、平等ではないのか?
経営者に必要な直感とは
自分にあった仕事とは?
ヒトは無限に成長しなければならない
知恵は、知識から発展したもの
天心を傷つけてはいけない
欲望はきりがない
観念の奴隷になるべからず
新しいことをやらせていい人
指示のし過ぎは判断力を失わせる
知的能力だけでは、これからの日本は生き抜くことはできない
ニートは海外ボランテイアに行けば自立できるか?
過去を捨てている人のほうが、輝いている
あきれた性教育
受験勉強を楽しむ元エリート
専心すれば迷いはなくなる

 

 

人はなぜ、平等ではないのか?

短い期間でどんどん、成功していく人がいる。長い期間をかけても、成長しない人もいる。この原因はなにか?

最初に、カルマということを、考えない場合は、素直なハートをもっている人のほうが、成長は早い。これは間違いがない。成長のスピードは、学歴よりも、素直さが重要である。私もセミナーをしていると、受講生の聞く態度で、だいたいその人のハートが分かってしまう。否定的でマイナスの波動を出している人が必ずいる。それは、かまわないのだが、自分でセミナーのあと、検証して、自分には必要のない内容だとして、否定する分には、いっこうにかまわない。

私のセミナーは、どの本にも書いていない、新しい刺激的なものを、提供するから、聞く人は、それを受け入れるか、拒否するか、2分されることがおおい。しかし、否定する人は、だいたいの場合は、検証という面倒なことはせず、感情で否定している。知性で否定はしていない。ようは、気に入らないか、どうかという理解のレベルである。事実かどうか、検証してみようという知性が働かないのである。

次に、前世、過去世を、考えた場合は、成長のちがいは、過去世に遠因がある。つまり、魂は永遠の物質から構成されているので、過去の時代に、経験済みのことであれば、短期間で、成長できるのは、当たり前なのです。過去一度も経験していないことは、成長が遅いのは当たり前なのです。

だから、経営者は、この2点を総合的に理解して、人を観察する必要がある。では、どうすれば、これを理解できるか?霊能者などに、この診断を頼るのは、おろかである。愛情をもって、理解するように努力すれば、やがては、理解できるからである。

過去世でやりつくしてきたことを、仕事の業務で担当していると、比較的早く成功するが、その人は、それでいい気になっていると、運が下がる。その次からが、その人の本当の意味で、進化のスタートだからである。

お金持ちの資産家に営業して、億以上の資金をいとも簡単に調達してくる、ある金融関係者がいる。その人は、お金持ちの気持ちが手に取るようにわかるようだ。だからといって、そのノウハウは、他人に100時間説明しても、本当にはわからない。おそらく、その人は、過去世で、大金持ちだったのだろう。だから、その人のノウハウは、真似できない。真似する必要もない。

自分には、自分のレベルにあった、やり方を、発見するしかないのである。人のやり方は、参考にはならない。

何十年も前から、成功するノウハウ本は、本屋に行けば、山積みされている。

しかし、その本を読んで、成功した人が、何パーセントいるのか?

うまくいっている人の真似をしようという気持ちがある間は、なかなか、うまくいかない!


経営者に必要な直感!

 

直接、ブッデイ界という霊の世界に流れている、偉大で、しかも人類を良い方向に導こうとするエネルギーを感じ取ることを、「直感」で感じるという。

この「直感」を、訓練しないと、これからの動乱の世は、生き残っていけないだろう。正確には、人間らしくいきていけないだろう。時代は、どうやら、1人1人が自由意志で自立して生きていくことを求める環境になってきている。企業は、一部の正社員と派遣労働者でやっていけるようなシステムにどんどん変化していく。小泉政権の誕生とそこで実施されたさまざまな規制緩和もその現れである。次から次へとあふれ出る談合疑惑もその現れである。

学校の先生も、免許は更新されることになり、不適格者はクビになる。なにかに、よりかかって、生きていくのは、結局損だと、時代が主張している。そういう目に見えないメッセージを感じ取るのが、「直感」である。

自分の特異性を知って、それを磨いておかないと、ただの役に立たない人で終わってしまう。

この「直感」を感じ取る訓練方法であるが、目に見える現象を、目に見えない法則に関連づける癖を毎日の生活でやることが重要であり、これは、10年も継続すれば、だれにでもできる。

10年継続しないと、できない。難しくはないが、継続するには、意志の強さが必要である。

たとえば、最近、米国の学者が、グローバリズムは誤りであるという論文を書いている。それも、1人ではなく、かなりそういう論文が出てきている。新しい兆候である。こういう現象をどうとらえるのか?で自分の人生が決定される。どうせ、アメリカのやることだから、グローバリズムは変わらないし、日本のその影響下にある という連想しかできないようでは、それでおしまい。アメリカは、もともとは、保守的で自分のことしか考えない古い体質を嫌って、新天地を目指した革命家がつくった国である。そういう遺伝子をひきついでいるなら、もう武力では、世界を制覇することは、不可能ということに気がついている人達が、アメリカにもいて、彼らが新しい世論をつくっているかもしれない。その背後には、人間の自由意志を尊重し、グローバリズムという主義を卒業すべきだという、おおいなる計画が存在するように感じる。

その大いなる計画があるのなら、ほかには、どういう形で現れるのであろうか? もしかして、ビルゲイツもその大いなる計画を直感で感じとり、これからの生涯を世界資源の再配分という奉仕活動に捧げようとしたのではないか・・・と予想してみる。

こういう想像が、自分のビジョンを描く肥やしになっていく。

ビジョンのない人は、これからは、生き残れない。

自分にあった仕事とは?

 

「人間は誰でも何らかの目的、人生計画を持って生まれてくる」ということを最初に知らなければならない。つまり本人自身が本質的に「自分はどう成長すべきかを知っている」ということです。

そう考えると、親が、子供に「●●を勉強すると、将来得だから」という教育をすると、これは大きな間違いであることが分かります。経営者が、社員に対し、教育できることも、限られています。教育とは、すでに本人の中にある答、可能性を「引き出してやるもの」なのです。

ところが、損得勘定を刷り込まれた人間というのは、自分の本性の声を聞くことができない。本性を殺し、損得で思考する脳路の回路が固着しているからである。損得で考えると、不幸になり、損になるということを、親が分かってないから、子供もわらないまま大人になる。

実は、私自身も、そういう教育をされてきた。幼児のときに、親が死んでしまった親から育てられてきたので、損な人生を送ってきたという恨みがあって、それを子供に押しつけたのである。この思考回路を、削除するのに、10年以上かかってしまった。

そこで親、経営者として大事なことは「子供や部下の発するサインを見逃さない」ことです。本人が気がつかない、サインを気づいてあげるということです。

競争原理に勝たねばならないと教育されてきた人は、本当にやっかいである

本質的に「幸福とはなにか?」ということが分かっていないので、勝っても、不幸になる。お金を手に入れれば、お金で不幸になる。お金は、作るよりも、使うほうがはるかに難しいことを知らないからである。競争に負ければ、不幸ではないのに、不幸と感じる。

結局、勝っても、負けても不幸になるしかないのである。

本当に勝たなければいけない相手は、自分の心の中にある、邪心である。他人ではないのである。


ヒトは無限に成長しなければならない

 

人というのは、自分は成長したと威張れる暇がないようにできているらしい。

私自身、若くて貧乏なころは、ファミリーレストランで朝食をとれるくらいになりたい! 夜は、立ち食いソバではなく、せめて定食屋でゆっくり食べたい! 住居は、15平米のマンションから、せめて2LDKのマンションに引っ越したいという目標があった。

15年経過して、それらの目標は達成した。しかし、達成すると、実は、自分は低い場所に立っていることに過ぎないことが分かった。あらたに、目の前に大きな領域がひろがってきて、さらに加速して前進しなければならないと決意するだけであった。

どうせ生きるなら、旧態依然の占い業界に刺激を与え、新しい風を吹き込みたいという新しい目標をもって、会社を起業した。それから13年経過して、ほぼ、ゴールは見えてきたが、やはり、達成すると、実は、自分は低い場所に立っていることに過ぎないことが分かった。

また、あらたに、目の前に大きな領域がひろがってきて、さらに加速して前進しなければならないと決意するだけであった。今は、人の霊的な進化の道具として運命学を、進化段階測定器として、使用するのが、本来の使い方ではないかと、思うようになってきた。しかし、それをやるには、既存の全ての運命学の常識や、理論に抵抗しなければいけない。先人達の業績全てに抵抗しなければならないのである。なかなか、大変な作業である。

生きているうちに、果たして次の目標は、達成できるのだろうか?だれも頼る人がいないので、目に見えない力の後押しがなければ、とても、前進できない。

人は、無限に成長するようにできているらしい。

知恵は、知識から発展したもの

 

人を指導する立場にある人なら、教えても、なぜ、この人はここまでしか理解できないのだろう、なぜ、応用ができないのだろうと苦しんだ経験があると思う。

これは「知識」 と 「知恵」は、別物であるということを知っていくと、経営者は楽になる。

知識は教えられるものである。たとえば、ある仕事をやってもらおうとした場合、具体的なやり方は、教えることができる。しかし、そこから先は、つまり創意工夫をする部分は、教えることができない。自分で、知恵をださないと、単なるロボットのような仕事しかできない。だから、経営者で、人を指導する場合、24時間、緊張して部下の仕事のやり方を観察しておかないと気が気でない思いをしている人も多いと思う。私もそうである。だから、ときどき、携帯の電波が届かない田舎にいって、1人で過ごす時間をつくらないと、体がもたない。


この知恵は、魂に属するものである。だから、教えられない。
教えようとするのは、傲慢である。
ここに気がつくのに、随分私は、時間を使った。

「魂」は、自発的に自由意志でもって、行動する性質のものですから、自由意志を教えることはできない。

魂の自由意志とは、愛と奉仕 が本来の姿である。愛も教えられない、奉仕も自由意志でする創意工夫のある奉仕は教えられない。

結論をいうと、知識を教えて、それを知恵にするには、愛のある理解をしないと、できないのです。

愛とは、人のために生きる心、世界のために生きようとする心です。

これがない段階の人は、単純労働をさせるしかないのです。
そして、給与も最低限におさえるしかないのです。
必要以上のお金を渡すと、その人が、ダメになります。

では、魂を成長させるためには、どうしたらよいのか?

1段階目
適度な食事、睡眠、性生活 を自分でコントロールできること。肉体のコントロールである。遅刻、納期に間に合わない、事故を起こす、こういう行動がある間は、1段階目を卒業できない。
肉体を制御できてくると、自然と包括的な態度になり、人のために何かをしたいという欲求が強くなり、なんらかの創造性が発揮されてきます。そして、自分の理想とすることが明確になってきているはずです。


2段階目
感情のコントロール。好きとか嫌いで、人を見ない。目的のためには、嫌いな人を好きになれる。目的のためには、好きな人でも、嫌いになれる。おおいなる計画のもとには、絶対服従でき、自分を犠牲にしたいという欲求がでてきます。この段階になるとパワーがでてきます。社会に必ず影響を与えます。つまり、ガンジーのレベルです。 しかし、悪い方にひきずられる可能性があり、そうなるとヒットラーになります。しかし、ヒットラーも心理的には、国家への奉仕です。


3段階目
知性のコントロール。ここまできている人は、もうサラリーマンやっていません。


天心を傷つけてはいけない

 

子供の遊びは、遊びそのものが目的である。

うまくいっても、いかなくても楽しいのだ。結果は、関係ないのです。何度失敗しても疲れない。

失敗を楽しんでいる。結果のために行動しているわけではない。だから、いつも生き生きとしていて、天心なのである。

 各分野を引っ張っていく人は、こういう人が多い。天心をもったままの人である。「ねばならぬ」「○○しなくてはいけない」という発想がない人達である。もし、そういう発想があっても、それは非常に公的なものであり、国家を愛する心とか、人類を愛する心から出たものである。

 最近の若い人のなかには、結果を出すために動かない人種もいる。経営者からみた場合、理解不能である。しかし、結果のために動かない天心をもった人を使いこなせてこそ、経営者だろう。

 極論すれば、損得で動かない人種である。つまり、自発的であり自主性があるわけです。

 大人は何かをするとき、本を読んで勉強したり他人にアドバイスを求めたり、インターネットで情報収集したりすることに時間を費やす。しかし、天心のある人は、過去の記憶を呼び出すことはしない、まして、他人の情報など気にしない。自分の足であるくのである。財産も地位も名誉も知識も関係ない。裸の心で感じるままに生きるのである。

 そういう天心をもった人からは、新しい何かが生まれる。その何かが、会社にとって、大きな利益をもたらしてくれる。

欲望はきりがない

 

「悪魔に愛された女」 シスターマリーエメリー著作 という本がある。19世紀後半に実際にあった出来事である。著者はイタリアの貴族として生まれた令嬢であったが、父親がフリーメーソンの組織にはいっていた。彼女は、父親が組織のなかで出世するために、幹部の愛人として売り飛ばされ、フリーメーソンの一員となった。父から裏切られ、男達の性欲の処理として扱われてきた彼女は、やがて、悪魔(ルシファー)の巫女としての仕事をするようになり、組織の頂点にまで、上りつめる。上りつめるためには悪魔(ルシファー)が自分の体を使って霊通する必要があるらしく、そのためには、人間の心を捨てる覚悟をする。具体的には人を殺してもなんとも思わないような感情を持つように自分を改造することである。実際、戦場などで何人もの人を殺すと人は無感情になるらしい。彼女の場合、組織の頂点へ上りつめようとした動機は、自分をおもちゃにしてきた男達への復習である。

 最期には、悪魔霊(ルシファー)と交流できるようになり、組織の女王的な存在になっていく。その交流のなかで、その圧倒的なパワーを持つ悪魔霊(ルシファー)でさえ、人間の持つ欲望にはキリがなく、人間には失望しているというぼやきを聞いたり、結局はキリストには勝てないという愚痴も聞く。悪魔(ルシファー)に従属すると誓いながらも、結局は、パワーをもった人間というのは、悪魔(ルシファー)さえ超えようとするらしい。そんな交流体験のなかで、もしかしたら善なる神との交流ができるかもしれないというかすかな希望を持つようになっていく。

 やがて、組織の幹部達が、権力を奪われたという嫉妬心から、彼女を売春宿に売り飛ばす。そして、彼女は修道院に助けを求め、殺人組織であるフリーメーソンの実体をあばくべく、「悪魔に愛された女」という本を執筆した。

これが概要である。

 この本の中で、悪魔がもっとも好むのは、何なのか?を明確に知ることができる。

 愛する肉親への不信、自分より実力のある人への嫉妬、世の中への不満、これらを悪魔は好み、こういう気持ちの状態にある人を見事に、自分の懐へ呼び寄せる。

 夫婦を離婚させる、結婚を邪魔する、父親が娘をレイプする、兄が妹をレイプする、こんなことが悪魔は大好きである。自分以外の人間は、だれも信じられないという状況に追い込むのが好きである。

 他人に対し、嫉妬心をいだいた瞬間から、霊的にみれは、その人は、悪魔に狙われている。他人に対し、信じられないと不信した瞬間から、霊的にみれは、その人は、悪魔に狙われている。

 こんなことを、著者は言いたかったのではなかろうか。

 平凡な家庭環境が、人の健全な心を作っていく。

 夫婦で朝から夜まで、住宅ローンを返すために働く形態は、はたして、平凡な家庭なのであろうか?疑問がある。

 親が共働きしている家で育った人を、採用するときには、注意しなければならない。

 欲望は達成してもキリがない。たとえ、世界中の富を手にいれたとしても、人は、今度はもっとすごいものを手にいれたくなるようです。良い住宅を手にいれたら幸せになれる?そうではない。物質では、幸せを感じられないように人間は設計されているらしい。


観念の奴隷になるべからず

 

四柱推命で 乙 の人は、観念の奴隷になりやすい。

わかりやすく解説していこう。

外からの情報という刺激が脳にインプットされやすいのです。たとえば、周囲の説得やアドバイスで、こうしよう、ああしようという思考をします。

しかし、断定的な言動をされると疑います。噂のほうを信じ断定的情報は信じない傾向があります。あいまいな情報を信じます。自分で見たものよりも、聞いたことを信用します。分からないほうを信じます。


つまり観念の奴隷となりやすいのです。

外からの刺激が本人の理想にマッチするかどうかで、その人の人生が決定されます。

仕事を頼む場合、気をつけないといけないことがあります。それは、目の前の現実を信じないということです。目に見えているものよりも、脳の中にある映像つまり観念を信じるからです。ですから、だれもやったことのない新しい分野などを任せていくのは、非常に危険なことです。

新しい分野なのだからという指示をしても、それで納得することはありません。

経営者から見た場合、非常にこれは分かりにくいです。秘書的な仕事をやってもらっている間は、まったく、それに気がつきませんから。しかし、今までのやり方を、まったくくつがえすようなやり方を、させたとき、これが出てきます。

もし、その人の観念が、社長は、○○であるべきだ という映像があったとしましょう。しかし、実際には社長は、そう思っておらず、△△にすべきだと変化したとしましょう。こういう場合は、突然、「社長、あなたは、○○であるべきだ」と命令調で言ってきたりするので、驚くことがあります。

パニック状態になっているだけなので、心配することはないのですが、驚きます。


新しいことをやらせていい人

 

当社のユーザーが、最近、あたらしい新規の事業をたちあげた。そして、その事業のために、専用の銀行口座を開いたので、振り込みはそちらにして欲しいという、依頼があった。
実際、そのユーザーからの請求書は、いつもと違って、新しい支店名、口座番号 になっていた。

 それで、私は、このユーザーの振込先は新しくなったからね。と請求書を経理に渡すときに、念をおして説明をした。

 2時間後、ユーザーからクレームの電話がなった。あれだけ、説明して、請求書の銀行名まで、変更して新しい請求書で郵送してあるのに、旧の口座に振り込んでいる。なにをやっているんだ! とおしかりをうけた。


 経理担当者に聞くと、過去そうだったので、今もそうであるに違いないという思いこみで、やったらしい。つまり、私が説明したことには、無関心だったということである。聞いているようで、脳は理解するのを拒否していたわけである。

 ミスをした経理の人は、四柱推命でみると、日干が「戊」である。実は、こういう過去こうだったから、今も、こうに違いないという思いこみによるミスは、もう何百回も経験しているが、直らない。

 どうも、四柱推命の、日干が「戊」の人は、新しいことを受け入れる脳が他の人に比べ、弱いらしい。なんでも、過去の経験によって、ものごとを、見てしまう。


 過去つきあっていた男性がこうだったから、男はみんなこうに違いない。過去、この人は、こういう行為をしたので、その人は常時そうであるに違いない。こんなふうに、経験した範囲でのみ、ものごとを判断する。そういう意味では、仕事に安定感はあるが、新しいことは任せられない。新しいことを、任せてはいけないのかもしれない。新しいやり方を説明しても、それで安心しては、いけない。理解度は、0%のはず。というくらいにみておくと良い。

 インドの伝統医学のアーユルベータでは、こういう体質の人をカファという。カファは、愛情深く、穏やか、調整役、ものをため込む、執着が強い。という性格である。長時間労働には強いが、適応力はない。信念は、一度もってしまうと、変えられない。とりつかれたような行動になってしまう。
この体質の人は、甘いもの、肉、チーズ、牛乳、アイスクリーム、揚げ物、を食べる傾向があるが、こういうものをなるべく控えることで、性格の改良をすることが可能である。

 人を使う場合は、こんなことまで、視野にいれながら使うと、ときに、とんでもないミスをやらかすリスクを減らすことができる。

 まったく、人に使われるほうが使うよりも楽 というのが経営者の本音かもしれない。

指示のし過ぎは判断力を失わせる

 

交通規則が細かくうるさくなる。
  ↓
つかまらなければいいや になる。
  ↓
自発的に事故をおこさないようにしようという気持ちがなくなる。
  ↓
考え抜いて事故を防ぐ発想もなくなる。
  ↓
事故の増加、飲酒運転の増加


交通規則がなくなる。
  ↓
無法地帯になるので、自分たちで考える。
  ↓
自発的に事故をおこさないようにしようという気持ち。
  ↓
考え抜いて事故を防ぐ発想もでてくる。
  ↓
事故の減少、飲酒運転の減少


指示や管理を、やりすぎると、人は、ダメになっていく。

知的能力だけでは、これからの日本は生き抜くことはできない

ドストエフスキーの言葉に、人間のもつ能力のうち知的部分というのは全体の20分の1である というのがある。

 大東亜戦争のときは、陸軍士官学校などの秀才が集まって戦争を主導した。中国では1000年以上も、科挙の試験に合格した知的エリートによって支配が行われてきた。日本では、東大を卒業した人が官僚になって長年国を運営してきた。

 知的能力のある人に、国を任せれば安心かどうか?というのは、もう結論がでている。

 では知的能力以外の能力とは何であろうか?それは、相手の立場になりきる能力だと思う。政治家なら、国民の立場になりきらないといけない。外交官なら、相手の国の立場になりきらないと交渉ができないだろう。メーカーの開発者なら、製品を使うユーザーの立場になりきらないといけない。販売員なら、ものを買う顧客の立場になりきらないといけない。

 この相手の立場になりきる能力を延長していくと、真実を見抜く能力になっていく。

 たとえば、誰が9.11事件をしかけたのか?しかけて得をする立場の人間はだれなのか? イスラム教のテロリストが果たして得をするのか? 本当に信念とか宗教的動機だけであれだけのことがやれるのか? そのあとの米国の動きをみていると、結局戦争で得をした連中がいることがわかる。
 
 日本経済新聞に、昭和天皇が1988年に、靖国神社の戦犯合祀について、強い不快感を示し、以来、参拝していないなどと語ったとされる記事がすっぱぬかれた。本当なのか?公人教育、つまり帝王学を徹底して幼少から訓練された昭和天皇は、好き、嫌いという感情を人に出すことはない。そういう公人が、そんな発言をするのか?

 その後、安倍晋三のスキャンダルが週刊誌にでるようになった。なんとかスキャンダルを発見して、週刊誌やメデイアを使って、総理にさせたくないという権力が動いていることが予想される。

 今年の8月15日 靖国参拝した小泉総理に対し、中国や韓国からは非難の声があがらない、マスコミも騒がない。なぜか?

 こういう内容を時系列に観察していくと、政治や経済界の勢力争いの構図と、今の状況が見えてくる。

 知的能力だけでは、これからの日本は生き抜くことはできない。TVや新聞の記事を鵜呑みにするようでは、メデイアによって、人生を失敗させられることは間違いない。

 相手の立場になりきる能力、これは、自分の心が100%の平安を保っていないと、できないことである。自分のことはもう終わっていて、自分自身の利益や評価を気にする段階を卒業した人が、もてる能力のような気がする。

経営者から、なぜ、この人はこんなにも、仕事ができないのか?理解できないという相談を多くされる。

天賦の能力のあるなし というよりも、その人の人格や能力が形成されてきた家庭や学校などの影響が非常に大きい場合がある。

そこまで、つきつめないと、今の若い人達の人事は、うまくいかない。

松下幸之助が活躍していた時代とは違うのである。あきらかに、人の質は、落ちてきている。つまり、人を育成する社会環境の質が落ちてきているのである。

結局、ビレッジみたいなものをつくり、同じ考えをもった人達をあつめ、各分野の一流をあつめて、社会環境を整備していく必要があると思う。

トヨタがつくった学校などは、その一例かもしれない。国がやらないなら、民間でやる こういう時代になってきた。


ニートは海外ボランテイアに行けば自立できるか?

フィリピンにて、引きこもり・ニート・不登校等の自立支援事業を行っている人がいて、取材で行ってきました。

1人、面倒がみきれない21歳の男性がいるので、カウンセリングして欲しいということで、24時間行動をともにしましたが、結論は、これでは、自立できない と思いました。

「だれが、彼をダメにしているのか?」

なくなった両親の遺産でした。親族が管理していますが、毎月送金があるようです。つまり、自立しなくても、ご飯を食べていけるのです。彼は、日本では少年院にもいたそうですが、心は非常に弱く、行動することができません。でも、フィリピンですから、お金が多少なりともある日本人なら女性にもてます。もう、しっかりと、彼女をつくり、彼女はおなかが大きくなっていました。

 あれしたい これしたい という理屈は立派です。で、何をどこまでやったの?と聞くと、1歩も前に進んでいません。できない理屈をたくさん説明してくれます。私は、こういうとき、議論しません。明日まで、できない理由、あと100個考えたら と叱りながら、たたきます。

 前に進まなくても、ご飯を食べていくことができ、立派なマンションに住むことができ、ほれてくれる女性がいて、ビールも飲め、夜はゴーゴーバーで遊んでいる身分でいられる男性に、自立しろ!そんな説教は、私にはできません。ゴーゴーバーにいる女性を懸命に口説く姿をみていると、ただ、やる気がないだけだというのが、結論です。

 海外でボランテイアとかやれば、自立ができるというものではない! ということがよくわかりました。依存症の環境を断ち切るということが必要です。親のお金でご飯を食べている以上、自立などは無理でしょう。

 朝4時から、まっくろに排気ガスでよごれながら、自転車タクシーやっているフィリピン人など、悩む暇ないのです。ニートは、ぜいたくな悩み、ぜいたく病 だと思います。

 英語の学習方法に、サバイバルイングリッシュという方法があるそうです。韓国人経営者の英語スクールでは、それを実践していて、効果をだしています。生きるための英語だけ教えてあとは、街中に放置するというものです。

 サバイバルの環境においこまれないと、人は真剣にならないようです。採用するとき、このサバイバルを経験してきた人かどうかを観察するのも、良い手法です。
 受験勉強も、そういう意味では、サバイバルですから、勝ち抜いた人は、負け組よりも、いいかと思います。

過去を捨てている人のほうが、輝いている

 知り合いに10年前は、ヨーロッパでデザインをやっていたデザイナーがいる。その良い時代の思い入れがあるがゆえに、事業の転換がなかなかできずに、新しいビジネスモデルを発見するまでに、10年を要した。転換するまでには、子供の事故、ケガ、詐欺、盗難など、いろいろあったが、転換してからはいたって、平和である。仕事は超多忙だが、自分の進路をじゃまするような出来事は不思議と発生しない。


 難しいといわれる国家試験に合格した経営コンサルタントがいる。彼は、それを武器に、10年前は年収3000万だったらしい。今は同じやり方では、仕事がとれずに、年収300万だが、あいかわらず、過去のやり方を変えようとしない。昔はうまくいったのだから・・・という思いがあって、それが気持ち良いものだから、それを捨てようとしない。


 四国で投資コンサルタントを30年やっている人と契約しているが、今は、100%彼の投資アドバイス無視している。自分流のほうが、まだ勝てるからだ。昨年までは、そのやり方で、うまくいっていた。しかし、今年に入ってから、100戦100敗である。過去の実績があるだけに、投資のやり方を、変えようとしない。目先の銘柄を新興市場から、国際優良株に変えたが、心の中にあるある方程式といえるべき過去の投資技術から、一歩も脱出していない。今までうまくいっていたから、という思いがぬけない間に、どんどん、資金が減っていくので、私は、プロといわれるその人を卒業した。

 10年前、ある新興宗教が関連するビジネスに成功して、年間1000万の収入があった男性がいる。彼は、そういう良い思い出があるので、自分には年収1000万の実力があると思いこんでいる。実際に、仕事ぶりをみると、年収300万程度の実力である。年収300万のサラリーマンをやりながら、いろいろな資格を取得しているが、もう40歳を超えてしまった。

 どうやら、若い頃、良い思い出を築いた人というのは、それに依存しがちのようである。

 私の場合、昔は漁師みたいな仕事をやっていたので、上司はもとマグロ船に乗っていた、強者どもでした。大卒の若者の知識など、クソみたいなものです。彼らは、10年間、世界の荒波で命をかけて、海と戦ってきた経験と鋭い勘がある。それに対抗できる知識は本には書いていない。だから、自分が、うまくいったというような思い出はない。何をやっても、勝てなかった思いしか残っていない。

 こういう思い出しかないので、私は過去にこだわることがない。今が、いつも、最高に良い状態になるように、どんどん、過去の勝利の方程式を捨てている。

 過去を捨てている人のほうが、輝いていると思う。


 

あきれた性教育

 

 

娘の学校で性教育の時間があったが、あきれた。

まるで、性器教育である。ペニスとバキナの結合教育である。ハートの部分の解説はない。

これじゃあ、教育とはいえない。それで、うちの娘は、性教育のある日は、学校を休ませ、旅行に行くことにしている。娘が関心をもったことがらだけ、詳細にハートと体の両面から、自分と妻のことを題材に教えるようにしている。

学校なんかに、まかせておけない。変態を作ってしまいそうで怖い。

若い命が無教育ゆえに散った
〜 News〜
 山口県周南市の徳山工業高等専門学校5年の女生徒が殺害された事件。殺人容疑で手配されていた同市内の同級生の男子学生(19)が山の中で死体(自殺)で見つかった。
〜  〜
 若い男性なら、若い女性に関心をもつのは当然。

その関心の表現の仕方が教育されていないので、2人きりになる環境が用意された場合、思いあまって、突然、力づくという形になることも多い。教育されていないと、たいていの場合は、大人達が作った性産業のモデルから学んでいく。つまり、女性の性欲の対象、性器への興味だけが増幅されていく。

 しかし、男というのは弱虫である。女に振られるのが非常に怖い。傷つきやすくデリケートである。これは、男の子と女の子を育てた経験があれば、分かると思う。

 この弱さのために、傷つき、ときに暴力的になってしまう。


 いっぽうで若い女性で、教育を受けていない場合、男性がそんなストレートな性的欲望が心の中に渦巻いているとは思ってもいない。また、そんなに傷つきやすい心をもっているとは思っていない。

だから、突然の男性の暴力による行為が予想できない。

 私の娘には、エレベータに男が1人で入ってきて、2人だけになったらエレベータを下りなさいと言ってある。

2人きりになる環境を30秒以上つくってはならない と言ってある。男がよからぬ思いを抱く環境をつくらせないためである。

 いつも、マスコミは、この事件の根底にある性の問題をとりあげない。そして、同じような事件がやっぱり再発し、学校の校長は同じように、大変残念です という答弁をしている。

 本質をえぐらないので同じ過ちを何度も繰り返すだけ。


受験勉強を楽しむ元エリート

経営者が、若手に望むのは、向上心とやる気でしょう。

しかし、「向上心とやる気」と「学歴」の間には相関関係があまりない。

家庭環境、具体的には、親からどういう教育を受けているかで決定される。

 おまえは良い大學に入って良い会社に入るんだよ という教育を受けて大人になった人は、自分は学歴がなかったら生きていけない、自分は大企業でないと生きていけない という情報を脳に刷り込まれて洗脳されているわけです。

 しかし、学校の成績はともかく、おまえは何をやっても本気になれば何でもできるんだよ。という可能性を信じて大人になった人は、人生の目標設定が学歴だけの人よりも高い。これが向上心につながっていく。

 私も偏差値重視の時代で学校教育を受けてきた。

近所の友人の何人かが、東大、京大に入り、超一流の会社に入った。それから20年が経過した。超一流の会社にはいったはずの、友人が、米国の大学、ハーバード、MIT、スタンフォードなどのドクター取得者と競争させられ、敗北した。

そして、彼は、精神異常になって、田舎に帰ってきて、年金暮らしの親の扶養をうけている。

日本の東大といえども、世界的にみれば、ランキング80位くらいなので、「井の中の蛙」だったのでしょう。
彼は、仕事もしないで、毎日、大學の入試問題を、解いて、自慢しているらしい。
 年老いた親が、「仕事しろ」というと、彼は「勉強しろの間違いだろ」と反抗するらしい。

 その年老いた親は、自分達の教育が根本から間違っていたのにやっと気がついたが、40年 遅かった。

 そんな様子をみて、私の両親は、おまえは、ここの村で一番の親不孝だと思ったが、年金暮らしの親に、小遣いをくれるのはおまえだけだから、一番できが良い なんて言っています。

 

 75才になって、ようやく、偏差値 学歴 と人生の勝利者は無関係であることに気がついたらしい。悟りがおそい。

 私の場合も、親から へんな教育をうけてきたが、高校を卒業後、ほとんど離縁状態(自分から縁を切った)だったので、変な教育で洗脳されずに、大人になれたらしい。
 
  最近親を殺す子供が多いが、子供は自分の命をまもるために親を殺さざると得なかったということでしょう。殺すくらいなら、親から5百万くらい、盗んで、家を飛び出して独立して欲しかった。


専心すれば迷いはなくなる

 人が成長するには明確な段階とそれぞれの段階に応じた環境が必要です。

1.幼児−無条件の愛 スキンシップ

2.子供−可能性を信じる愛 
     自分は大丈夫という安心感を感じる環境

  ★この段階でミスすると、生涯不安定な心で
   生きていく大人になってしまう。


3.元服−徹底した試練と迫害が必要
     自己認識が形成される。
     自分は何者、命ってなに?、日本人てなに?

  ★この段階で試練がないとニートになる。
   社会人になることを拒否する。

4.社会人初級−専心
        夢中になってやる環境

  ★適当に仕事をやっていると、ずるさばかりが
   身につき、リストラ対象者になりやすい。

5.社会人上級−無心
        結果を気にしなくなる
        100%の命の投入した仕事は失敗しても
        成功しても自分の成長を感じるから。


 私は取引先やビジネスパートナーには、いつも、専心を要求する。

しかし、これを要求できない人達も多い。2 の段階でミスした人達である。

こういう人達とつきあうと、気を遣ってあげないとつきあいができないので、疲れるばかりである。

 いっぽうで会社の経営者や自営業者で、自分の分野で業界をリードしている人達には、5 の段階の人も多いと感じる。