色々な姓名判断


 姓名判断といっても、書店には色々なものが氾濫していてサテどれを採用したら良いのか迷うことが多いのが現状です。名前のつけ方にも、従来の画数を基本にしたものと、あまり画数にこだわらないでもっぱら音感や調和感を重視したものがあるようです。

 また画数のとりかたにしても、旧漢字を主体にするものと、新漢字を主体にするもの、または姓だけ旧漢字で名は新漢字でとるものなど実に色々です。中国などでは、「康熙字典」と呼ばれる全12巻の書物に書かれてある画数が本当の意味での画数だとされているようですが、日本では、この「康熙字典」を参照して姓名判断をしているプロの易者にはほとんどお目にかかったことがありません。

 さらには、康熙字典の内容も、”源字派”による画数と”筆画派”による画数の両方が混同されていて、どちらを採用するかはその人の「好み」によるといった実情もあるようです。


 こういった矛盾と色々な議論がある中で最も当社が信頼する理論は、実占で検証を40年以上も続けてきたある易の専門学校の校長先生の理論です。その先生の理論とは次のようなものです。「人間」の名前の相を診断するのが姓名判断です。では人間とはどういった生き物なのか?それを考えれば答えは簡単ということなのです。

 人間とは”想念”の生き物です。つまり本当に深層心理で思いこんだらそれが具現化するという生き物ということです。ユングなどの心理学者はそれを「シンクロ」という言葉で表現しています。もう少し具体的に言えば、次のようになります。

 自分の姓名の旧漢字がどういったものかを知っていて、日々の生活でそれをあたり前のように意識して使っている人であれば、旧漢字の字画で姓名判断をすれば良いのです。

 日々の生活で、自分の旧漢字も新漢字も両方意識して生活している人は両方で姓名判断をすれば良いのです。その場合、旧漢字で判断した方は先天的な内容と見ます。そして新漢字で判断した方は後天的な内容と見ます。

 現在はコンピュータ社会であり、字画などは辞典など引かなくてもコンピュータで簡単に検索できる時代です。

 そういった環境ではコンピュータに登録されている字画が中心になって現代人は生活していると予想されます。この場合は旧漢字や字源といった内容はほとんど考えない生活環境にあると思いますので、新漢字の字画だけで良いのです。漢字は今よりも簡単化されることはあっても、これ以上漢字が難しく、複雑になることはありえません。従って、新漢字の画数だけで占うことは誤りと断言することはできません。


 旧漢字の由来を占い師から聞いて、納得してその旧画数を使った命名をしたい人は、旧漢字の画数でやるのが良いのです。

 本ソフトウエアは、新漢字の字画で計算することもできます。また、旧漢字で計算することもできます。


 旧漢字を使う場合でも、どうしても自分流の画数でやりたいという場合は、自分で字画を変更し登録することも可能です。一度変更すれば次回からはそれが”自分だけ”の鑑定方法の画数として採用されるシステムになっています。
例えば、”さんずい”は旧漢字では4画と数えますが、酒は”さんずい”ではなく、”とり”だからこの漢字に限りさんずいは、3画とするというやり方を採用する占い師もいます。
 
 また筆者の経験では、100%無難にまとめた姓名よりも、少々癖を残した方がそれがその人の特徴・個性となって社会的に伸びる場合が多いことを述べておきます。

 無難にまとめた姓名の人というのは、あまりこれといった特徴がなく可もなく、不可もなく不思議と世の中をうまく渡っていく人が多いのです。しかしだからといって友人が多いわけでもありませんし、社会的に発展したわけでもありませんし、人間的な魅力といった面からは面白みに欠ける場合が多いのです。


 また中国で姓名判断を行う場合、字画にこだわらず季節によって使う漢字を決定する流派もあります。これは12月、1月、2月の寒い月に生まれた人は、万物全てが光・太陽を求める季節ですので、「火」や「日」や「光」といったものを含んだ漢字を用いるようにする考え方なのです。例えば「照」とか「輝」といった字が該当します。そして6月、7月、8月の暑い月に生まれた人は、万物全てが水・涼しさを求める季節ですので、「水」や「さんずいへん」を含んだ漢字を用いるようにするのです。例えば「涼」「池」「江」「河」といったものが該当します。

 

避けるべき名前

 

コンピュータを使って判断する場合、目安となるものを説明します。

(1)五行が1行しかなく片寄っているもの。

(2)五行が複数あったとしても極端に片寄っているもの。

(3)陰陽が極端に片寄っているもの。(90%以上を占める)
 この場合、陰は偶数で陽は奇数となります。

(4)天人地において、人が天と地から剋されているもの。

(5)凶数が極端に多いもの。(50%程度を占める)

(6)字の星が欲深い星(貪狼や劫財など)ばかりで構成されているもの。

 

常識として、避けるべき名前を説明します。

(1)熊、虎などの動物の名前をつけないこと。

(2)覚えられないような難字を使わないこと。

(3)読みにくい名前にしないこと。

(4)姓3文字 名1文字といったアンバランスにしないこと。

(5)悪、死、鬼といった不吉な文字を使わないこと。