十二支の意味
- 命式の天干の下にあるのが地支と呼びます。地支に格納されるのが十二支です。
天干にある干支の根としの作用(つまり天干の強弱)を鑑定の際には重要視します。
- 十二支は季節としての意味と、五行としての意味と三合としての意味がありますのでそれぞれについて説明をします。
また十二支に含まれる干支を蔵干と言いますが、実際の命式を見る時には、月支は季節として判断し、その他の蔵干は五行として見る方法が一番実践的です。
季節
- 季節を見る際、春は木が旺じ、夏は火、土が旺じ、秋は金が旺じ、冬は水が旺じ、土は土用月に旺ずるということを頭に入れておく必要があります。
- 例えば、日主が丙火だったとすると午月に生まれた人は、まず火が旺ずる季節とまず判断するわけです。
- その次に、暑い夏に生まれた太陽という風景を想像するのです。
そうすると命式に水が欲しいということが分かってくるのです。
- 例えば、日主が壬水だったとすると子月に生まれた人は、まず水が旺ずる季節だと判断するわけです。
その次に、寒い冬に生まれた大河の水で水が凍り付くような風景を想像するのです。
そうすると命式に暖かい丙火が何としても欲しいということが分かってくるのです。
これらの詳細は、「窮通宝鑑」で詳しく解説致します。
十二支
季節 |
季節 | 月
| 五行 | 十二支
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春 | 2月 |
木 | 陽−寅 とら |
春 | 3月 |
木 | 陰−卯 う |
春 | 4月 |
土 | 陽−辰 たつ |
夏 | 5月 |
火 | 陰−巳 み |
夏 | 6月 |
火 | 陽−午 うま |
夏 | 7月 |
土 | 陰−未 ひつじ |
秋 | 8月 |
金 | 陽−申 さる |
秋 | 9月 |
金 | 陰−酉 とり |
秋 | 10月 |
土 | 陽−戌 いぬ |
冬 | 11月 |
水 | 陰−亥 い |
冬 | 12月 |
水 | 陽−子 ね |
冬 | 1月 |
水 | 陰−丑 うし |
蔵干
- 地支の中に在る蔵干には余気、中気、正気という3種類があります。
- 月支以外(つまり年支、日支、時支)は正気を中心に判断します。余気と中気は参考程度に見ます。
- 月支だけは其の月の節入り日からの日数によって余気、中気、正気
のいづれか一つを見て判断します。
残りの二つは天干との関係で見ます。
- 新四柱推命プロ版では 月支の節入り日からの日数で該当する蔵干を色を変えて表示しています。
時柱、日柱、年柱の蔵干の正気も色を変えて表示しています。
――― | 余気
| 中気 | 正気
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寅 | 戊..7
| 丙..7 | 甲.16
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卯 | 乙.10
| 乙.10 | 乙.10
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辰 | 乙..9
| 癸..3 | 戊.18
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巳 | 戊..7
| 庚..7 | 丙.16
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午 | 丙.10
| 己.10 | 丁.10
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未 | 丁..9
| 乙..3 | 己.18
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申 | 戊..7
| 壬..7 | 庚.16
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酉 | 辛.10
| 辛.10 | 辛.10
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戌 | 辛..9
| 丁..3 | 戊.18
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亥 | 戊..7
| 甲..7 | 壬.16
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子 | 癸.10
| 癸.10 | 癸.10
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丑 | 癸..9
| 辛..3 | 己.18
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三合
三合としての五行:三合とは四季の気の推移を表します。
三合は「子、午、卯、酉」の四仲神を中心として近くにある地支と三合して五行が変化します。
三合は十二運の(長生)と(帝旺)と(墓)の三つの星を以って局が成立します。
- 木局(東):亥ー卯ー未(亥に長生となり、卯で帝旺になり、未で墓になる)
- 火局(南):寅ー午ー戌(寅に長生となり、午で帝旺になり、戌で墓になる)
- 金局(西):巳ー酉ー丑(巳に長生となり、酉で帝旺になり、丑で墓になる)
- 水局(北):申ー子ー辰(申に長生となり、子で帝旺になり、辰で墓になる)
- 土は中央のもので局を作りません
根としての作用
以上をまとめ、十二支の根としての作用をまとめますと次のようになります。
これは鑑定する上で大変重要になってきます。鑑定は最初に天干(特に我が身をあらわす日干)の気勢が強いか弱いかという見方をしますが、この時に根があるかどうかで天干の気勢の強さを調べるからです。
新四柱推命プロ版では、「我が身の強さ」というグラフで日干の気勢の強さを表現しています。
但し、冲や合の作用がない場合にのみ十二支は根としての作用をします。
十二支の種類 | 根としての作用(五行)
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子 | 水
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丑 | 水、金、土
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寅 | 木、火
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卯 | 木
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辰 | 木、水、土
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巳 | 火、金
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午 | 火
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未 | 火、木、土
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申 | 金、水
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酉 | 金
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戌 | 金、火、土
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亥 | 水、木
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