五行の説明
十干、十二支が木、火、土、金、水の五行から構成されているということは既に理解されていると思います。
ここではその五行の相生、相剋、比和について説明をします。
■五行は木ー火ー土ー金ー水 の五行が停滞することなく常に周流することを言います。
- 相生とは
木は火を生じ(木は燃えて火を生ずる)、火は土を生じ(火が燃えて灰となり土に化す)、土は金を生じ(土が固まって鉱物になる)、金が水を生じ(鉱物が冷えると水滴が生ずる)、水は木を育成することを言います。
これを推命術では
「木生火」”もくしょうか”「火生土」”かしょうど”「土生金」”どしょうきん”「金生水」”きんしょうすい”「水生木」”すいしょうもく”と言います。
- 相剋とは=働きかける、
木は土を剋して根を養い、火は金を剋して鍛錬し、土は水を剋して氾濫を防ぎ、金は木を剋して棟梁の材とし、水は火を剋して火炎となるを防ぎます。
これを推命術では
「木剋土」”もくこくど”「土剋水」”どこくすい”「水剋火 」”すいこくか”「火剋金」”かこくきん”「金剋木」”きんこくもく”と言います。
- 比和とは
同じ五行が(木と木)、(火と火)等が天干に並びその五行が強くなることを言います。
比和の関係とは兄弟姉妹又は身近な友達とみます。
命式により助け合う場合と損する場合があります。
天干に並んでいると大変その五行が強くなったように感じますが、実は地支に根が「一つ」しっかりとある方が強いのです。
この考え方は非常に重要になってきますので、良く理解しなければなりません。
根がない五行が天干に幾つも並んでいても、気勢は増しますが基礎の弱い建物みたいか、烏合の衆であると理解して下さい。
つまり四柱推命の四柱とは、時ー日ー月ー年の4つの柱のことを言いますがその柱の強さは根があるかどうかで判断するのです。
これを「天と地は一体で見る」という言い方をします。
- この関係がなぜ必要かと言えば、天干の強弱を知るために必要なのです。
例えば、
日主が甲木で根があって月柱天干が丁火であれば、木が燃えて火を生じ我が身のエネルギーは洩気しますが「木火通明」は必ず聡明といった言い方をします。
また日主が壬水で根があり水が旺じて強い場合は、月柱か年柱の天干に戊土があれば水を制するので「吉」であるといった言い方もします。
- この相生、相剋、比和自体では吉凶を論ずることはありません。
強い五行であれば漏らしたり、剋するのが良く、弱い五行であれば生ずるのが良いという風に看命をします。
しかし外格のように五行が片寄った場合は、片寄っている五行をもっと強くしてしまえ
といった看命の仕方もあります。