開業占いの専門店 あなたも占い師になれるプロ用ソフト フォーチュンソフト
フォーチュンソフトは占いの専門店です。運命学のプロ集団が開発を行っております。
多くのプロの鑑定士が採用しており、当社のソフトを使用することによって占いの診断水準を一定に保てます。
日本易学連合会やデパート出展の占い師もお使いです。あなたも、占いのプロを目指してみませんか?

運命学講座

当方が35年前から勉強した中国の原書やいろんな流派の開祖から学んだり、資料を分析した結果をまとめたものです。しかし、35年間の研究の最後の成果は、ここにはなにも書いてありません。

あまりにも、その結論は今までの運命学とは異なるものでした。とくに東洋系の運命学のどの文献にも書いてある1ページからの内容が実は間違いであることに気が付いてしまったのです。

2021年の6月に410ページの書籍を販売いたしました。35年間の研究成果であり、古典とはまったく異なる次元の内容です。

ポイントは、運命学の文献は「人は魂が主体であり、身体は滅びても魂は死なない」という人間の設計図を無視していることにあります。つまり、唯物主義の思想が運命学にはあります。これは間違いです。

そして、その本の内容をソフト化した商品も販売いたしました。本当にあなたが幸せになりたいのなら、この書籍、このソフトを購入すべきでしょう。古典をいくら学んでも、幸せにはなりません。35年間の私自身の人生がそれを証明しています。

   ソフト+本で幸せをつかむ!


運命学のイロハ(五術とは) 
 命ト相医山・運命学を習得する3つのメリット   

占いの使い方で良くある質問と回答 
 独立・出世・相性・土地・引越し・商談時期・開業・命名・家相・人は不平等?

運命学でなにがどこまでわかるか?
 ピタリと当たる?一卵性双生児の問題・誰が運命を決定?・独身者と家庭持ち・成績向上?・発展途上の学問

流派によっては、まったく見方が異なります
 たくさんある蔵干表の種類・立運の計算も仕方もいろいろある・月支元命

書籍を選ぶときの注意点
 格による吉凶?・蔵干表・喜神・忌神・相性

占いの理論と実際の検証方法(検証なしの理論は危険)
 一人の人を10年間くらい観察しましょう。

40才以上のかたに運命学の習得を薦めます
 サラリーマンの実務経験は必須・多くの職種を体験・まずは自分の開運から・人事で使用・サイドビジネスへ

財運に関する秘伝の公開 
 壬丙が教科書では偏財だが本当か?

十二運星による簡易鑑定   通変星による簡易鑑定    

組織の作り方
 命の三法は財官印なり。
 

中国の2大原書の1ツである「滴天髄」とは?

「滴天髄」の内容は大変理論的であり、数学的であり、左脳的な内容になっていますので、読みこなすのが大変困難なものです。いわゆる免許皆伝をしたという自称プロの鑑定士でさえきちんとこの「滴天髄」を読んだ人はあまり多くはありません。一度は読みこなし、その基礎的な理論体系を身につけておけば、何も高い鑑定料を払ってプロに見てもらう必要はありません。またこの考え方は、命理学だけでなく日常生活の全てに応用できる考え方なのです。

中国の2大原書の1ツである「窮通宝鑑」とは?

「窮通宝鑑」は左脳的ではなく”右脳的”な内容になっています。つまり「滴天髄」がコンピュータ的にデジタルで判断できるようなまとまった理論体系であるのに対し、「窮通宝鑑」はアナログ的な要素を重要視しています。実際、四柱推命をマスターするには、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸という10コの干に対する深い理解が必要です。たった10コの理解なのですが、この理解が本当にできるようになるには10年位の時間がかかるものです。このアナログ的な解釈がどのくらいできるかで、鑑定の精度が決定されると言っても過言ではありません。推命の結論は「喜忌」というのは基礎の段階でうs。しかし、このアナログ的解釈ができるようになると詳細な象意が分かってきます。四柱推命はこの「10コの干」に始まり「10コの干」に終わるといっても良い位です。したがって、基礎事項の学習で覚えた内容がここでは通用しない場面も多々でてきます。このあたりが四柱推命の面白いところでもあり難しいところでもあるのです。

運命学のイロハ    上へ戻る↑

世界には、西洋占星術、インド占星術、中国占星術と色々と存在します。当社ではこれらの世界の占星術全てを取り扱い、ソフトウエアの開発をしていますが特に力を入れているのが中国占星術と西洋占星術です。中国占星術というと四柱推命が有名ですが、四柱推命はそのうちの”命”という分野を扱う占術です。しかし中国占星術は、実はもっと広範囲に術が開発されていて大きく分類すると「命・卜・相・医・山」の5種類に分類できます。一般には馴染みがない言葉ですが、これを”五術”と呼び、下記の5つの分野から構成されています。

命(めい)

人の宿命・運命を占う分野−−四柱推命・紫薇斗数推命・宿曜占星術(密教)・六壬推命・遁甲推命

卜(ぼく)

人が関与する事柄の吉凶を占う分野−−奇門遁甲・六壬占卜・五行易・干支秘法

相(そう)

目に見える相を占う分野−−姓名判断・印鑑相・人相・手相・墓相・家相・風水地理学

医(い)

鍼・漢方などの医の分野

山(ざん)

呼吸法・体操などの肉体の修練の分野

また、西洋占星術も五術という分類から区別すると基本的には、「命」の分野に入りますが、「卜」の分野での応用も可能です。西洋占星術は、世の中では”ホロスコープ”とも呼ばれたり、”星占い”とも呼ばれたり、”西洋占星学”とも呼ばれたりしていますが、最近は専門家の間では、”西洋占星学”と呼ぶのが通常になってきています。また西洋占星学の延長として、卜の分野に入るホラリー占星学や国家の運勢を占うマンデン占星学といったものも存在しています。

そして、良くある質問なのですが、どの占星術が一番良いか?ということなのですが、それぞれの占星術には特徴があります。

もっと言えば、長所と短所、つまり目的によって向き不向きがあるというのがその回答です。

 従って、もし運命学を自分の人生の武器として、また処世術として身につけたいと思うのであれば、またプロへの第一歩として勉強するのであれば、最低「命」の分野で3種類の占星術は身につけなければなりません。そして「卜」の分野では1種類をマスターすることが必要です。そして、目的によって、それらの占術を臨機応変に使い分けることが重要なのです。良くある例なのですが、四柱推命の得意な方は、何でも四柱推命でやろうする傾向がありますが、不得意な分野(例えば事柄の吉凶の占い)を四柱推命で占うことは、レスリングの選手がいきなり土俵に上がって相撲を取るようなものですので、あまりそういった使い方はお勧めできません。

 当社のソフトウエアを有効に使えば、これらの全ての分野をマスターすることが大変容易になります。通常、スクール・塾などに通って勉強するとなると最低数年間という年月と高級車1台分程度のコストが必要になります。しかし当社のソフトウエアを有効に使って勉強すれば、1年程度で平均的な占い師といわれる人達と同等のまたはそれ以上のレベルに達することができます。

 この運命学という分野の学習方法で重要なことは、理論を一通り覚えた後は、ひたすら実占を繰り返すということです。丁度数学の公式を覚えた後は、繰り返し演習問題を解かないと身につかないのと同様に、書籍をいくら読んでも身につきません。特に自分が10年以上観察してきた会社の同僚・先輩・上司などを徹底的に勉強のテーマとして研究することによって占いの技術は飛躍的に上達します。表面的な付き合いしかしていない人達や、面識のない人達、芸能人や有名人を何百人と占っても研究にはなりません。筆者も、大学を卒業後就職した創業間もない某コンピュータ会社で、15年間にわたって500人の同僚や部下や上司を観察し、理論と照らしあわせながら研究してきた経験があるからこそ、プロ向けの運命学のソフトウエアを開発することができるのです。つまり、15年間の人間観察の経験は何よりも貴重なノウハウとなっているのです。

 従って他社のように市販されている本を参照しながら実際には占いの鑑定ができないプログラマーが開発したようなものとは内容の深さが全く異なります。これについては、後程「秘伝の公開」という章で実例を挙げて少し説明したいと思います。最後に何のために運命学を学習するのか?ということですが、大きく3ツあると思います。

1ツ目は自分の人生をよりよく生きるための処世術として学ぶということです。実際に自分自身に応用すれば実益につながります。例えば、副業も可能ですし、人生相談などのコンサルテイングも可能になります。筆者もしばらくの間、サラリーマンをやりながら電話鑑定のサイドビジネスをやっていた経験があります。また会社で人事を担当する方や管理職の方は身につければ強力な組織活性化のための武器になるはずです。

2ツ目は大変哲学的、理論的な学問ですから頭脳を100%使わざるを得ないということです。いわゆる頭の体操になります。特に五行の相剋、相生、十干、十二支を体に染み付けるまでは知恵熱がでそうになるものです。中高年の方で仕事に刺激がない方には特にお勧めします。

3ツ目は生涯楽しめる趣味となりうる学問で、しかも実占を継続していけば自分が経験してきた得意な分野で本が書けるようになるということです。占い師が書いた本も沢山ありますが、有名人などが中心のものがほとんどで、生きたビジネスマンを対象にした実例集などは未だ1冊も出版されていません。そういった意味では未開拓の分野が運命学には沢山ありますので定年退職後の執筆活動なども面白いかもしれません。

よくある質問と回答    上へ戻る↑

1.自分にあった職業は? 会社員それとも独立して商売?

こんな場合は、心の特性を最初に把握する必要がありますので、紫薇斗数推命(しびとすうすいめい)が最適です。紫薇斗数推命は「心の解剖図」と当社では認識していますが、その人の特徴・長所・短所がはっきりと分かり、”どんな面が優れているのか、どんな面が劣っているのか”が手にとるように分かるからです。社会的な能力などを中心に判断したいのであれば四柱推命も併用すれば良いでしょう。また総合的に性格判断や職業適性を判断したいのであれば、西洋占星学を利用するのも良いでしょう。

2.出世できますか?

こんな場合は、四柱推命が最適です。昔より中国では、科挙の試験に合格し出世するかどうかという判断に四柱推命は使われてきた経緯があるように、社会的成敗・能力を判断するには最適です。女性が結婚する場合に、相手の男性の出世が気になる方は四柱推命で見るのが良いでしょう。

3.3年後に独立したいのですが?

こんな場合は、四柱推命が最適です。四柱推命は、10年ごとに変化する大運という運と1年ごとに変化する年運というものがあり、運の善し悪しが具体的に分かります。

また独立して商売を始める方でしたら、やはり”財”の星が命式にあることが重要になります。財星がある方は、大きな金銭的な失敗をする可能性が少ないようです。

また、未来予知については、西洋占星学の方が色々な技法が用意されているのでこちらを利用するのも良いでしょう。

4.男女の相性を判断したいのですが?

性格、心情的な面から相性を判断するのであれば、紫薇斗数推命が最適です。紫薇斗数推命の12宮の1つに「夫妻宮」というのがありますのでここを見れば、あなたにふさわしい相手がどうかが即刻判断できます。

四柱推命では、日支を配偶者の座として判断することができますが、これは相性というよりも自分が配偶者に対してどのような態度を取りやすいのか?という観点から診断するものです。

また、西洋占星学では相性の診断はもちろん、出会いの時期とか、恋愛のアラビックパーツなど色々な技法が用意されているのでこちらを利用するのも良いでしょう。

5.マイホームの土地の候補が3ツあるのですが?

こんな場合は、風水地理学が最適です。竜・穴・砂・水 というものを理解すれば、自分で相の良い土地かどうかは判断できます。さらに羅盤を使って周囲の建物(病院や学校や会社)との関係を診断すれば、間違いありません。また風水的理論を応用し、各自の部屋の間取り設計なども行えます。

6.引越しを2年後に東の方向で考えてますが?

こんな場合は、奇門遁甲が最適です。長期の居住になるのであれば年盤を使い吉方位と吉の年を調べます。短期の居住であれば、月盤を使い吉方位と吉の月を調べます。もちろん、四柱推命と併用して四柱推命の喜神が奇門遁甲の盤にあれば、その方位へ引っ越しを行えばさらに吉であることは言うまでもありません。

7.重要商談を2週間後に控えていますが?

こんな場合は、奇門遁甲(きもんとんこう)の応期という術を使うのが最適です。あらかじめ具体的な目的がハッキリしている場合は、事前に“方位取り”を行って開運するという内容が奇門遁甲にはあります。

8.自分と同じタイプの人間を全社員から選びたいのですが?

こんな場合は、宿曜占術の「弘法大師の占星術」が最適です。宿曜占術は人間を27通りに分類し、その人間関係を占うのには最適ですからグループ編成などに使えます。

9.運命学って思ったよりも難しそうですが?

中国占星術を一通り習得するには10年、そして家1件分のお金がかかると昔は言われたものです。しかし最近の安易な占いブームが占いと誤解されている方にとって当社のソフトは少々難しいかもしれません。そんな方には、最初の第一歩として「弘法大師の占星術」をお勧めします。専門用語を削除しどなたでも理解できる言葉で鑑定文書を表示できます。

10.自分の店で顧客サービスとして使いたいのですが?

「弘法大師の占星術」が最適です。印刷できる枚数も多く、読みやすくお客様にも喜ばれる内容となっています。

11.占い業を開業したいのですが?

こんな場合は、「命」の分野を鑑定するには、四柱推命と紫薇斗数推命の両方は必須です。片方だけでは一方的な見方になってしまいます。紫薇斗数推命は生年月日を入れるだけで即刻、お客様のどんな質問にも回答できるような分かりやすい占星術だからです。次に、四柱推命を使って、いつ頃良いのか悪いのか といった細かい鑑定をじっくり問診を交えながらすれば良いでしょう。さらに方位や事柄を占うためには、奇門遁甲を使う必要があります。中国占星術は吉凶がハッキリと出過ぎる傾向があります。例えば財運が悪いとしか判断できない人でも、自分は財運があると思い込んでいる人なども多いものです。そういった場合に吉凶をハッキリと顧客に伝えても反発を買うだけですので、いわゆるトークの仕方を十分に考える必要があります。しかし西洋占星学を使えば吉凶以外の象意が比較的豊富に出るという特徴がありますので、とにかくまずは当ててそれからお客様が納得するようなトークをしないといけないような場合には西洋占星学が良いかと思います。

12.子供の命名をしたいのですが?

こんな場合は、姓名判断を使います。特に内画法独特の因縁線という同格現象には注意して命名された方が良いでしょう。あまり吉画ばかりの漢字を無理に当てはめても効果はありません。むしろ多少癖のある画数を使った方が特徴ある字画になって良いと思われます。


13.良い家相の家を設計したいのですが?

家相に関しては、奇門遁甲を応用したものが最高の術ですが、実は2003年に家相の局数が変化します。これは20年に一度局数が変化することが原因ですが、これから家を設計する場合は、新しい2003年から20年間使える新しい家相盤を用いて設計するのが良い方法だと思われます。

14.人間は生まれながらにして不平等か?

もって生まれた宿命は、残念ながら生まれてしまってからは変更することができませんので、平面的に見れば、人間は生まれながらに不平等といわざるを得ません。事実、特に努力をしなくても、まあまあの大学に入り、安定した会社に入り、お見合いで良い妻をめとり、温和な人生を過ごす人もいれば、どんなに本人が努力したとしても、すべてにおいて苦難がつきまとう人もいらっしゃいます。

しかし家系学者によれば、人間は血統的には平等であるという結論が出ています。すなわち親、子、孫と3代続けて世のため人のために生きた家系は4代目からは国家的人物が登場すると言われています。そういった意味で、自分だけの運の善し悪しを論じるのではなく、自分の家系を良くするといった壮大な計画を立てて人生を歩むのも良いかもしれません。なお、当社では与那嶺先生の「家系の不思議」2巻のVTRを定価の50% 10、800円で販売しておりますので、ご希望の方はご連絡下さい。

15.外国生まれの方を鑑定するには?

十二支の”午(うま)”の定義は、太陽が一番高い場所にある時刻を”午の刻”というのです。従って、現地で太陽が一番高い位置にある昼間の時刻を”午”の時間として時間を入力すれば良いだけです。日本との時差などを計算する必要はまったくありません。おおよそ現地の標準時刻を入力しても間違いはないでしょう。

ただし、南半球の方は季節が180度逆になりますので、この理論は使えません。「新四柱推命プロ版」では南半球生まれの場合は、特別に 十二支を逆転させて鑑定するという設定もできます。

16.運命学で判断できる人の一生の範囲

人間の人生を100%とすると、生まれながらに持った宿命が30%を占めます。しかし経験、努力、環境といった後天的な要素がそれ以上の40%を占めます。子供は親の背中を見て育つものですから、いくら子供の運が良くても親が悪ければ(運命学でいう最悪な親とは、夫婦仲が悪いということ)その運が開花することはできません。残りの30%が方位、相といった内容になります。四柱推命とかで占ってもらって“悪い”と判断されて良く悩む人がいらっしゃいますが、自分の器を知りその器を磨きあげていくための術が運命学ですから悩む必要はありません。悪い宿命を変えるために、奇門遁甲といった開運術も存在するのです。また狼少年の例にもありますように(ロシアで実際にあった話で現在彼は40代で生存しています)幼い頃の体験は一生涯にわたって影響しつづけるものです。それほど人間という生き物は、環境に影響されやすいものだということを常識として認識しておく必要があります。

17.自分の四柱推命の鑑定結果が随分違うようですが?

四柱推命の判断の観点、すなわち”物差し”を良く理解されていないためにこういった質問が時々あります。四柱推命の物差しは社会の目です。つまりあなたの会社の上司、あなたに対し人事権のある人があなたをどう判断するかといった方が分かりやすいかもしれません。 もっと言えば、社会や会社組織や他人からあなたはどう見られているかといった方が良いでしょうか。

ですから、あなたの”内面”を良く知っている親や肉親、あるいはあなた自身から見た判断や”物差し”ではないのです。四柱推命での判断が納得されない場合は、紫薇斗数推命で出た結果を言ってあげると本人は”当たった”と納得します。当たらないと思われると占い師としての立場が悪くなる場合は、紫薇斗数推命や西洋占星学を最初に使う方が無難です。しかし、四柱推命と紫薇斗数推命の結果が大きく異なる場合はいわゆる外面(世間の評価)と内面(自分が自分に下す評価)が違うということなのであまり良い「命」とはいえません。


18.会社の女性を紫薇斗数推命で鑑定しましたが当たっていません。

これも紫薇斗数推命というものを良く理解していないために時々ある質問です。紫薇斗数推命は、いわゆる心の解剖図ですから、家族ぐるみで10年位の付き合いがあって、その方の配偶者、親、兄弟なども十分に知っているといった深い付き合いがないとなかなかその本性は見せないものです。特に未婚の女性が異性に対して、絶対に本性を見せることはありません。つまり肉眼では人間の心はなかなか分からないので、紫薇斗数推命という占術の利用価値があるのではないでしょうか。 むしろ、その女性自身が自分をどう思っているか、またはその女性の親がどう判断しているか?といった観点から診断結果が導き出せると思った方が良いでしょう。


運命学でどこまで分かるか?    上へ戻る↑
 

1.黙って座ればピタリと当たるか?

一時、流行した言葉ですが、これは出生の時間を100%絶対的なものとした唯物的な発想です。人間は、環境の生き物です。良き母と良き父に恵まれた子供と、両親が離婚した家庭に育った子供ではその情緒の成長に大きな差があることは事実です。またどんなに、優秀な人材でも、会社に入ってから上司に恵まれない場合は、ある程度以上は伸びることはありません。人間は、色々な周囲の温かい支援や教育があってはじめて成長できるものです。こういった環境面を無視して、ただ黙って座ればピタリと当たるというのは、どうかと思います。ロシアで実際にあったことですが、オオカミに3歳まで育てられた子供は、その後保護され40代になってますが、その行動パターンはオオカミだということです。鉄が火によって精錬されて初めて鍛えられた金属になるように、人間も暖かい周囲の環境によって鍛えられて初めて成長できるという常識を忘れてはいけません。占いに凝りだすと、これらの常識を忘れる方が多いのが実状です。

2.一卵性双生児が同じ宿命なのか?

一卵性双生児は、同じ時刻に生まれ、DNA的にも同一です。しかしその性格は母親が驚くほど異なることが多いのが現実です。この理由を説明できる推命家は1人もいません。つまり、生まれた時間を100%絶対的なものとして考えることはできません。

3.誰がその人の宿命を決定するのか?

「受胎後21日目に神は霊を人間に与える」

これは、江戸時代に徳川家が使ったと言われる「天源」という運命学の教えで現在でもこの教えを実行し、推命学に役立てておられる方もいらっしゃいます。天源では受胎後21日目の日を基準に推命していきます。また「干支秘法」という現在でも使われているト占では、受胎直後の日で占うという方法が採用されています。こういった教えを考慮すると、神が受胎直後、または受胎して何日後かに、霊すなわち心の特性といったもの(つまり宿命)を人間に与えると考えた方がより理論的です。神が与えるものですから一卵性双生児の場合は、いわゆる”サジ加減”を加えることができるのです。つまり神が人間に霊を与える時のやり方、方法、法則性、方向性が運命学によってある程度、予測することができると理解するのが良いのではないかと思います。

4.独身者と家庭持ちは同列に論じられるか?

仕事面に限っていえば、独身でも結婚してもその運勢が大きく変わることはありません。しかし”結婚は最大の開運術”であるといわれるように、結婚して良き家庭(夫婦の仲が良い)を築いている人の場合は、短命と占い師に診断された人が長寿をまっとうしたり、反対に、夫婦の仲が悪い家庭しか築けなかった人は、長命のはずが短命になったりとする例はいくらでもあります。従って、家庭を持っている人は、まず鑑定する前に夫婦関係を聞いてみることが重要です。

経験的に言えば、独身者と家庭持ちは、同じ推命技術で運命を論じてはいけないような気がしておりますが、これらに関することはまだまだ研究中の段階です。

5.成績の悪い子が占いで開運できるか?

これも非常に常識論が問われる内容です。自分が小学生の頃、あるいは中学生の頃、どういった科目が不得意で、どういった科目が得意なのか思い出してみれば答は明らかなはずです。子供は先生との相性によってその科目が好きになったり、不得意になったりするものです。その子の才能以上に嫌いな先生が担当する科目などは絶対に成績が上がりません。従って、学校の先生と相性が悪い場合には、相性の良い家庭教師を雇うとか、相性が良いと思われる先生がいる塾に通わせてみるとかいった工夫が重要なのです。また今のテストはほとんどが要領です。勉強の仕方さえ、教えてあげれば成績は上がるはずです。

つまり、30点しか取れない子が70点を取れるようになるには、上記のような具体的な環境への対策が何よりも必要なのですが、70点から80点取れる子が95点取れるようになるには奇門遁甲などの術を使って、方位取りをするとか、家相の良い勉強部屋にするとかいったいわゆる実力以上の運を呼び寄せることが必要になります。

 

現在の運命学の位置づけ

1.運命学は発展途上の学問である

四柱推命の大運の取り方は、一般の書籍に掲載されている以外にも色々あります。高木乗派では9年運で見る方が多いようですし、泰山流でも、大運の始まりを日干からスタートさせる派もあります。また大運の計算を3で割るのではなく6で割って、男女の行運を順逆をなくすといった一派もあります。それぞれの考え方に理論があり、聞けば納得させられるものもあります。しかしその検証には1人を検証するだけでも60年はかかります。まして何十人もの人間を60年も観察しつづけて統計をとったという研究事例は今のところありません。到底1人の推命家でできる研究レベルではありません。そういった意味では、まだまだ発展途上の学問であるということができます。これは東洋の占星術に限ったことではなく、西洋占星術のホロスコープの年運の見方には、代表的なものだけでも数種類あるように、運命学は完成されたものではないということを始めに認識しておかなければなりません。

2.運命学と心理学

西洋では、ユングなどの心理学者が深層心理の研究として、西洋占星学(ホロスコープ)を取り入れるなど心理学者が運命学を研究するのは常識です。しかし東洋ではこういった例はあまりありません。

しかし犯罪心理学といった分野では「紫薇斗数推命」が研究されているようです。犯罪者の心理は、犯罪だけでなく、何をするにおいてもその心理、つまり動機が一定であることが多いからです。これは警察で取り調べを受けて調書を取られてみれば直ぐに理解できることです。調査官の質問は、なぜ?という質問ばかりです。なぜその大学を選択したのか?なぜその学部を選択したのか?なぜそのサークル活動をしたのか?なぜその会社を選んだのか?なぜ今の妻を選んだのか?なぜ今の車の車種を選んだのか?という具合です。

すなわち、調査官はその質問に対する回答から、全ての行動の奥底にある変化しない心理、動機を探っていくのです。その大変な作業を効率的にするものとして「紫薇斗数推命」が利用できるのです。つまりその人間の本当の姿、本質が「紫薇斗数推命」を利用することによってあらかじめ予測できるからです。


3.30代と40代に運命学は使うと良い

天が自分に与えてくれた天賦の才能を磨いて発揮する時期は30代から40代です。この期間に天賦の才能を徹底的に訓練しない人は、50代以降どんなに運命学で診断して結果が吉と出ても本来の吉作用が出ない例が多々あります。また25才以下の場合は、運命学で診断しても当たらない場合が多々あります。しかし実占を通して経験的に言えることは、20代で自分の力を100%発揮して生きていた人はその時はどんなに不幸のように見えても、30代位からは不思議とその人の特徴、長所、才能、を徐々に発揮し、輝く人生を送っています。つまり運命学を使って、自分の人生の設計を始めるのは、30代位からで丁度良いのではないかと思います。逆に20代を遊んでしまった人は、それ以降どんなに良い運が来ても自分の才能を発揮することができません。昔より「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、何にでも挑戦できるのが20代ですから、この頃は運命学などに頼らず自分の本心の叫びに従って行動して経験を積むことの方が重要のような気がします。


4.運命学をどこまで信じるか? それは自分で決めることです。

運命学で診断された内容をまずしっかりと自分の今までの人生とマッチングさせてください。もし、四柱推命で人生傾向が商売と診断されたなら、自分の人生の中で他人よりもお金に関するセンスが上だったかどうか?営業職ではなくても、研究所に勤務していても常に実利優先の研究をしてきてそれが自分にとって”喜び”だったかそれとも”苦痛”だったのかどうか?そういった内容を確認するのです。そして運命学の診断通りだと確信したならば、人生の方向を診断通りに方向転換すれば良いのです。

方向転換することによって人生が楽しくなるはずです。占い師などに相談するのは良いことですが、その診断結果と自分の人生をマッチングさせて確認する作業は自分しかできません。当社でも色々なビジネスマンを診断する機会がありますが、自分の宿命に従ってその能力を磨いている人は迷いがなく、生き生きしており、人生に苦を刻むことがありません。しかし自分の天命でないことをやっている人は、迷いが多く、人生に苦を刻む人が多いようです。つまり不平不満が多い人です。

もし、運命学の診断が納得できない場合は、当たらなかったということで終わりにすべきです。生年月日が誤っている場合もありますし、(特に4月1日生まれはその可能性が大)最近の即刻帝王切開やホルモン注射といった病院の都合などによって自然出生の時刻からかなりズレている可能性もあります。その場合、無理に当てようとすると返っておかしなことをやってしまいます。またあなたの推命の技術が向上すれば、または当社のソフトウエアの精度が向上すれば当たるようになるかもしれません。推命家の中には、無理矢理事実から逆に理論をくっつけて当てようとする人がいます。無理矢理当てるのは簡単なことです。四柱推命であれば通常はあまり重視しない蔵干の通変星をその時だけ重視したり(これによって通変星が多数になるのでどれか当たります)、通常はあまり見ない特殊星を見たりするのです。また紫薇斗数推命であれば、星の種類を増やして(当社では40以下ですが100以上見る人もいます)宮に入る星を増やしていけばどれか当たるものです。筆者は多くの鑑定士と接してきましたが、その推命の理論が不安定な方が多いのです。不安定というのは、膨大な推命の理論の中で、どの理論をどういう時にどの程度重視して用いるのか?という法則が一定していないということです。”経験と勘”と言われればそれまでですが、それではコンピュータ化は不可能でありますし、短期間に運命学を習得しようとする方にとっては面白くありません。ですから短期間で運命学を習得しようとする方は、無理矢理当てようとしないことです。恐らく基礎を習得した方であれば、当社のソフトウエアを利用するだけで、70%近くはすぐに当たるようになると思います。そして、しばらくは自分の習得した技術の範囲内で診断し、当たらないものは研究課題として放置しておくのです。やがて自分の推命の技術が向上していけば、だんだんと放置された課題の中で解けていくものが見つかるはずです。そういった学習方法が向上の秘訣です。

筆者もいまだに解けないで研究課題として放置している元総理大臣の命式がありますが、これは筆者だけでなく他の10年以上四柱推命をやっている方の中にも多いことがインターネットの占いが議論されているホームページを見れば分かります。

5.流派の対立

当社では、開発のため色々な先生と呼ばれる方を訪問したり、お話をお聞きすることがありますが、残念ながら、他の流派を幼稚よばわりする先生が多く、コンピュータ業界で長い間生活してきた当方にとっては、占い業界というのは、大変陰気で、閉鎖的で、非発展的な業界としか映りませんでした。運命学のソフトを専門に開発する当社がこういったことをいうのは、大変心苦しいのですが、これでは日本において、運命学という業界は衰退の一方であるという危機感を抱いております。これは中国においても同様で、経済中心、貨幣が中心の近代文明が中国にも影響し、各流派の党首と言われる方でもその技術を社会や国家のために使うという崇高な精神の持ち主は少なく、むしろ自分の金もうけのために使うといった傾向が見られます。運命学の塾やスクールに入校されて、学んだ方の多くは、こういった印象を実感されていると思います。

また、当社としては、運命学というのは、帰納法によって理論をどんどん改良していっても良い学問だと思っているので、対立は一向に構わないのですが、頭から他の流派を認めない先生も多いのが現実です。

しかし実際は、共通している部分も多いのが実状ですが、一派を構える先生は他の先生との交流を全くもっていない業界特有の体質がありますので、他の流派の詳細を知らないというのが現実だと思います。

また、四柱推命などは本来、実際のビジネスの現場で、汗を流すサラリーマンや自営業者の方が使うのが最も良いのです。また会社がその人の個性を診断し理想的な組織を形成するのに使われるのが最も良いのですが、このような使い方をしている先生は今のところ、日本では1,2名しかいらっしゃいません。というよりも、現場でバリバリ働くサラリーマンが占い師を訪問し、運勢鑑定をお願いするといった例は、ほとんどありません。ですから通常、先生と言われる方が持っているデータの多くは、主婦、そして女性、そして芸能人、犯罪者などマスコミに登場する人物です。TVを通した顔と実際の本音の姿は随分異なるものですので、これでは、本当の意味での理論の検証になりません。日本の経済を支えているビジネスマンに役に立たないような理論や検証では無意味です。ですから、これから運命学を学習しようとする人は、基礎を習得した後は自分でその理論の実証をしていくことをお勧めします。自分が実証した部分や理論に関しては、他の先生がどんなことを言おうとも自信と確信を持つことができるようになります。


6.運命学が生まれてきた歴史

中国占星術が現在のように、体系化されたのは明の時代だとされています。それ以前は、陰陽五行哲学といった内容が中心だったと考えられます。さて、明の時代、中国では科挙の試験に合格し(今で言えば、国家公務員上級職)官僚になることが最大の出世であり、身分の低い者がその生まれた環境を大きく変えることができる唯一の手段でした。そういった時代ですから、自分の子供が生まれるとすぐに、仙人(運命学を極めた人)のところに行ってその子の将来を占ってもらって教育方針を決定したと言われます。

従って、四柱推命の使われ方は、極めて現実的であり、ビジネス的であり、社会的な成功を占うものの術として理論が発展してきた歴史があります。中国の運命学の流派は、明の時代に開祖したものが多く、現在まで10代から20代目の党首によって代々理論が練り上げられてきました。一方、日本には、明治時代に阿部泰山先生が文献を翻訳することによって四柱推命を広める功績を残しましたが、現在の日本の運命学の使われた方は、男女の相性や結婚といった分野が多く、本来の使われ方はほとんどされていません。また、日本特有のニーズに合わせてどんどんと本来の理論がカスタマイズされてきて、そういった理論が本屋で多く並んでいるといった現状があります。しかしその理論が、本当に実占で検証したものであるかどうかは、はなはだ疑問です。中国のように何代にも渡って、検証し続け理論が発展したきたという内容から比べれば、国内の事情は、四柱推命も風水地理学も商業主義的な理論(売りやすい理論)が優先しているように思えてなりません。

 

四柱推命の流派による相違点   上へ戻る↑

1. 午後11時過ぎを翌日とみなすかどうか?

これは、翌日とみなす方もいれば、当日とみなす方もいます。「新四柱推命プロ版」では23〜0時 0時〜1時で指定できます。

2. 節入り時刻は暦によって違います。

当社は香草社の「五術万年暦」を使用しています。奇門遁甲の局数、紫薇斗数推命に必要な”旧暦”(日本の暦とは一部異なります)もこの書籍に準拠しています。

3. 蔵干表について

『玉井奥訣』、『三命通会』、『子平真詮』、『星平会海』、『命理約言』、『子平枠言』、『命理通鑑』、の中国の原書と言われる内容にも違いがあり、現在7種類が確認されております。
国内ではそのうちの阿部泰山全集で採用された1ツが通常使われておりますが、各流派によって変更されているものも多く、当社に寄せられたものだけでも6種類程度存在しています。しかし泰山先生の直弟子であった、見上先生、西澤先生などもそれぞれ独自の蔵干表に変更して使っていたのが現実です。見上先生は実占で有名でしたが使いやすいものをという視点から改良し、西澤先生は暦学という観点から改良し緯度別によって蔵干表を変えるといった手法を採用しています。また中国式を採用する透派(佐藤六龍)はまったく別の蔵干表を採用しております。つまりプロであればある程、教科書の蔵干表をそのまま使っても的中しないという問題があるため、独自に工夫されている現実があります。

※ 現在、4種類の蔵干表を指定できます。

4種類とは、平木場泰義式(東京堂出版の四柱推命の辞典という書籍に準拠)、見上式(スクールの資料より)、透派式(香草社の四柱推命活用秘儀という書籍に準拠)、波木式(スクールの資料より)をいいます。またこの開業者向け商品では、お客様の“事務所名と電話番号”をフォーチュンソフトという名前の変わりに印刷することができ有料配布が可能になります。


4. 余気―中気―正気の採用について

この問題も、各流派によってまちまちですが、実占で著名な方は、だいだい、月支のみ月齢によって余気―中気―正気のいづれかに決定し、他の柱(年、日、時)は正気を採用するといった方法を採用しています。当社もそういう方法を採用し、蔵干の青色表示をしています。

5. 立運について

節入り日までの日数を数えて3で割るわけですが、その日数が1,2日の場合は処理の仕方が流派によってまちまちです。これについては現在、検討中ですが、当社では3で割らないでそのままの日数を採用しています。

6. 月支元命について

中国式の「透派」では、これは鑑定の際にはまったく判断の材料にしません。透派の「透」というのは、天干に透っているものを中心に判断するという意味があります。

また泰山流でも見上派は、「単なる家の表札」に過ぎないという見方をしていて、実際の鑑定の際にはあまり重視しません。しかし書籍などを参考にする限り、ここを重要視する方も多いようです。

7. 大運について

高木式は9年運ですが、これは当社では採用していません。

また日柱の次の干支から大運を出発させる流派もありますが、これも当社では採用していません。

四柱推命の書籍の選び方   上へ戻る↑

 一般の書店に並んでいる四柱推命のほとんどが、阿部泰山全集といった中国の原書の訳本を分かりやすくまとめたものです。しかしこの阿部泰山全集は、中国語をそのまま日本語に訳したため、読む人がどのようにも解釈できる部分が多くあります。このため阿部泰山流を自称する先生にも、色々な支流のようなものがあります。

この現象はまるで、聖書という原典を中心に数百ものキリスト教の流派が存在するのと良く似ています。では、本当の中国での四柱推命はどうなのか?は、台湾や中国の流派の党首から直接教わるか、台湾や中国と何らかのパートナーシップを構築しているところから習うしかありません。書籍を読むなら、そういった本当の意味での専門書がおいてあるのは、東京では神保町の原書房、大阪では心斎橋の中尾書店です。中尾書店には当社のソフトウエアを常時在庫して頂き、店頭販売を行っています。残念ながらこういった易の専門店においてあるような書籍が一般の書店に流通することはありません。

1.推命の第一段階は、外格か内格かを判断しなければなりません。

この外格と内格の判断の仕方を明確に記述していない書籍は、読むに値しません。なぜならば、当社の統計では日本人の4人に1人は、外格ということが分かっているからです。外格であれば、基本的に人の言うことは聞かず、個性豊かで、タフな人が多いようです。また行運で凶星がめぐってきたとしても、内格のように極端に悪い作用が出ることはありません。当社に、極端な従児格の人が相談に見られて、ある占い師から「あなたは、傷官が強いので、正官がめぐってきた時悪いことが起こる」と言われたそうですが、これなどは、正しく外格と内格を判断していない例なのです。

2.外格か内格いづれも個性である。

外格は、五行の強弱が片寄っていて、それを個性としてそのまま片寄りを神からの天賦の個性と判断して推命するものです。内格は、五行のバランスが取れているので、それを個性としてバランスを取るような方向で推命するものです。通常、外格の人はその強烈な個性を生かして独立した方が生き生きしており、内格の人は、組織に服務する能力がありますので、サラリーマン向きです。

3.蔵干の通変星を最重視してはいけない。

国内の書籍には、月支元命という蔵干の通変星を最重視して判断するものがありますが、これをやってはいけません。中国式でも日本式でも実占を重ねている人であれば、そういった推命をすることはないと思いますが、書籍には最重視するようなニュアンスで書いてあるものもあります。天干は気を表し、地支は質を表すといいますが、天干の通変星を重視してその人の能力や人生傾向を見るのが正しい方法です。地支を見るなら十二運ですが、ここは能力などを見るのではなく性情面など普段表に出ない部分を見るのが正しい方法です。実際、心理学などでは、この十二運だけを見て判断する心理学者もいる位です。地支は、天干を支える根のようなものですので、これを見て推命することは、樹木の地上に出ている部分を見ないで、根だけを掘り返して、その樹木を研究するようなものです。

4.蔵干表は数種類ある。

蔵干表は、中国の原典を見ても数種類あります。日本には、たまたま阿部泰山先生が訳した本の中にある1種類が広まっていますが、その蔵干表が本当に妥当なものかどうかは疑問を持っている推命家も泰山流の中にもいらっしゃいます。中国の原典にある数種類の蔵干に共通している法則(これはホロスコープのアスペクト理論にも共通するようです)を見つけて、蔵干表はこうあるべきという先生もいらっしゃいます。やがて時を見て、その理論が世間に公表されることがあるでしょう。

5.喜神と忌神をハッキリと判断すること。

年柱の天干、月柱の天干、時柱の天干のそれぞれが、喜神なのか忌神なのかを判断できる理論を紹介していない書籍は読むに値しません。これができないと最終的な、吉凶判断が全くできないからです。日本人は曖昧さを好みますが、中国占星術に限って言うと推命の結論は、吉凶を言わないと占いではなくなります。また四柱推命の吉凶をハッキリさせておくと、奇門遁甲の盤も使いやすくなります。奇門遁甲などの開運術は、凶を避け、吉を強くしないといけないのですが、四柱推命で吉凶が曖昧だとせっかくの開運術である奇門遁甲も使いようがなくなるからです。これは、家相を看る場合にも、同じことが言えます。自分の命式の忌む神と喜ぶ神が明確になってないとどの方位が吉なのか最終的な結論を出すことができなくなるのです。

このように四柱推命の吉凶判断は単に、「命」の分野で終わるわけではなくて、「相」の分野や「卜」の分野にも大きく影響してくるシステムになっているので、曖昧にするわけにはいかないのです。ここが、中国占星術の最大の特徴であり長所であり、反面短所にもなりうる内容なのです。

人間というものは、吉凶をハッキリと言われて(特に凶の場合)気分が良い人はあまりいないものです。何か自分という人間そのものを全面否定されたような気分になるからです。しかし凶は凶として納得して、命式が示す良い部分に光りを当てて生きていけば良いのですが、実際に占い師の立場になってみれば、あまり吉凶がハッキリですぎると都合が悪い場合も多いと思われます。

6.男女の相性は、紫薇斗数推命の書籍の方が良い。

四柱推命は、ビジネス用途では大変な威力を発揮します。事実、上場会社の役員人事のコンサルテイングを四柱推命でやっている企業もあります。しかし男女の相性などには、四柱推命を用いるのはどうかと思います。この場合はそれに相応しい理論を最初から持っている紫薇斗数推命でやるのが良いでしょう。四柱推命は理論を自分で作れる学問ですので何にでも自由に応用できますが、相性を見るという技術は、「力士が相撲の稽古をして、突然レスリングの試合に出る」ようなものだと当社では認識しています。従ってあまり相性の理論を四柱推命の書籍に求めるのはどうかと思います.四柱推命を使うのであれば、自分が配偶者に対しどのような態度や行動をとりやすい傾向にあるかという観点から看るのが良いでしょう。



■推薦図書


プロを目指す方、あるいは関心のある方は下記のような書籍を読むと良いでしょう。当社のソフトウエアはいづれもこのような書籍を参考にした上で、実占を重ね当たる部分だけをソフトウエア化したものです。

特に、「滴天髄」と「窮通宝鑑」は、プロを目指す方なら一通りは読まないとなりません。

<易の専門書店> 原書房 03-3261-7444 。

・四柱推命 暦と運命への科学的アプローチ ラッセル社 2200円

・四柱推命活用秘儀 香草社 5,040円

→ 泰山流の理論も少し混じってますが、透派の入門書です。

・四柱推命術密儀 香草社 10,500円

→ 部分的に内容が間違っていると思われる個所もありますがじっくり

読んでいけば誤りに気がつきます。

・四柱推命十干秘解 香草社 7,350円

・滴天髄和解 秀央社 15,450円の4巻セット

・窮通宝鑑和解 中田青山 18,340円

・気の思想 東京大学出版界 8,240円

・奇門遁甲学入門 秀央社 2,300円

→ 盤の作成方法は古典的技法で当社のソフトと少し異なります。

・紫微斗数占星術入門 徳間書店 900円

→ 暦の取り方と盤の作成方法は古典的で当社のソフトと少し異なり

ますが、星と宮の意味を理解するには良い本です。

・紫薇斗数推命術 香草社 8,400円

→大変詳細に星と宮の組み合わせの意味について書かれています。


当社の理論と実際の検証方法   上へ戻る↑

 筆者は、コンピュータ業界で15年間サラリーマンとして働いた経験がありますが、在職中社員500人を10年間以上観察し、理論と実際を検証するといった作業を行っております。つまり、各流派の良い部分(すなわち検証して当たる部分)だけを採用し理論を構築し、その上でソフトウエアを開発しております。

今の所、日本で改良されてきた方法よりも中国の本来のやり方の方が精度が高いという印象を持っています。人間の性格の理解というのは、1年程度では分りません。出世、解雇、左遷、などの人事や、仕事の失敗、成功、結婚前、結婚後、離婚、再婚など、あらゆる場面でその人間の心の動きや行動様式を観察して始めて人間の本音が見えてくるものです。ですから理論と実際の検証と言っても簡単ではありません。

例えば、9年間、会社の幹部候補として大切に育てられ待遇も優遇されてきて、周囲からはその服務能力と実力を評価され役員まで出世した方が、10年目にして会社のトップの不正を突然暴露し、裁判を起こした例などもあります。これなどは傷官と正官が並ぶ命式の方だったのですが、まさに中国の文献通り(”傷官見官”は名声を一時にして失う)であることを実証するまでに実に10年もかかったのです。

また、この会社の創業者は月上に偏財があってこれが忌む神になっているので、財運は人よりもあるが結局は身につかないという診断になります。しかし毎年業績が上がって、運転手付きの高級車を乗り回す創業者を見ている時期は誰一人としてこの偏財が忌む神であるということは納得しませんでした。しかしやがて業績が悪くなって大量の社員をリストラし、その結果裁判を10件以上も起こされその結果裁判で敗訴し、さらに会社を悪徳商人に乗っ取られ巨額の個人借金を抱えて落ちぶれましたがそうなってみて始めて、この方の財は忌む神であったと誰もが納得するようになったのですが、これも実証するまで15年かかっています。

当社ではこのように長年にわたる人間観察を通して、理論と実際を検証してきた経緯がありますが、”当たる当たらない”という言葉は安易に使うべきではないと思っています。

吉凶を実証し、”当たる当たらない”を検証するには、その人の人生を何十年もの長期間に渡って観察する必要があります。こういった実例を見てみますと、たとえ3万人の人を対象に実占をしようとも、短期間での観察で当たる当たらないという結論を出して四柱推命の理論を改良したりするのはどうかと思います。

 

40才以上の方には運命学を用いたサイドビジネスをお勧めします。   上へ戻る↑

なぜ40才以上か?

1.サラリーマンとしての勤務経験が最低10年は必要です。

運命学を研究すると言っても、社会人の経験のない人では、運命学は分りません。なぜならば、自分の良く知った人を鑑定することによってしか運命学という研究はできないからです。例えば、四柱推命で「偏財」という言葉があって、金融業的なお金をつかむ能力と理解しても、実際に自分の周りの人を鑑定してみて、こういった人が「偏財」の能力なんだと納得する理解が必要だからです。「傷官」が凶星と言われてますが、どういった意味で凶星なのかは自分でそういった星を持っている人を鑑定するまで絶対に分らないからです。

筆者は、「傷官」は、細かいことに気が付き過ぎて、部下に自分と同じ繊細で細やかな能力を要求するでしゃばりでうっとおしい星、しかし本人はまったくそれに気がつかないタイプで悪気はない星と理解してますが、こういった理解は実際にサラリーマン時代の上司を鑑定して初めて自分なりの言葉で表現できるのです。

また「偏財」は金融業的な財と言われますが、だからと言って営業職が適切か?と言えばそんなことは絶対ありません。むしろ、商品開発のリーダ-で世の中にどんどん新製品を生む出す方に「偏財」は多いのです。これは、商品開発という技術職にありながら、その心は商品を世の中に出してその結果会社が儲かることを何よりの喜びと感じる心があるからで、売れないとどんなに素晴らしい商品であっても満足することはありません。こういった心(その延長が能力)を持っているのが「偏財」ですから、若い時は開発職、経験を積めばマーケッテイング職、営業職、そして最後は開発と営業を全て取り仕切る事業部長・役員候補なのです。

以上のように自分に体験に照らしあわせて理解をするには、最低企業でサラリーマンを10年をやる必要があります。

 

2.色々な職種の理解が必要です。

占いをやるということは、相手の悩みを自分のこととして理解してあげる必要があります。つまり、営業職、開発職、総務職、サービスの職、肉体労働職といったさまざまな経験があった方が良いのです。そういった経験がなくても、そういった部署で働く同僚の友人を多く持って交際しておくことが大変重要になります。そうすることによって、四柱推命で鑑定した結果、その人の能力がどういった職業に向いているのかも自分の人生経験の中からアドバイスすることができるようになるのです。

例えば、「正官」は服務能力とありますが、実際に会社が危なくなって、周囲がどんどん退社、転職をするような状況になっても最後まで残っている人が「正官」です。時々、会社に不満があって独立したいという正官の人がいますが、まず成功した例はありません。服務能力を生かした職場に転職した方が良いのです。または、管理職であれば、部下を丸ごと率いて他の会社にスピンアウトするのも良いでしょう。

 

3.運命学という学問と”占い師”という商売

運命学で鑑定した結果をそのままお客さんに言って、お客様が満足することは100%ありえません。運命学は厳しいものですから、凶は凶としか判断できないものです。しかしお客様にそのままの内容を伝えても、怒って帰ってしまうのが常でこれでは商売になりません。

第一、そのまま伝えるだけなら人間という存在は不要です。コンピュータに占い判断をさせれば良いのです。お客様の心を満足させることがまず第一です。そういった場合には、占いの結果をお客様が満足するような形でうまく伝えなければなりません。

このノウハウは運命学以外のものです。つまりある程度の人生経験がないと良き占い師にはなれないのです。占い師は人生のアドバイザーであることを知らなければなりません。一般には、運命学の”お宅”よりも人生経験が豊富で運命学はソフトに頼るだけの人の方が、占い師を開業しているようです。

4.運命学を自分で利用して生きているか?

運命学は、自分で体験して実証した分しか身につきません。ですから最初に自分の運勢を鑑定し、自分で開運をやって、人生が良くなった。そして悩みがなくなったという経験がなければなりません。一般に、そういった深刻な悩みは、男性の場合でしたら職場の問題、結婚の問題、家庭の問題、という順番です。ですから自分の悩みを運命学を使うことによって解決できた方にしか、占い師は務まりません。

当社がこういったソフトウエアを開発できるのも、サラリーマン時代の会社の経営陣の実力のなさによって多くの有能な人材が退社、もしくは能力を腐らせたりして一生を棒にふった同僚を多くみているからです。つまり会社の経営がマズイと当然有能な人は経営陣と対立し闘争的な雰囲気が会社内に広がります。こういった中では、普通は本性を見せない人も本性を見せるようになります。大人しく会社を去る人、会社に恨みを持ってしまい横領をやって懐を暖かくしてから退社する人、会社に従順な顔をしながらサイドビジネスにいそしむ人、正面切って経営陣と対立する人、会社の経営陣がどんな態度をとろうともそれに従う人、など人によって実にその行動様式はいろいろです。こういった時にこそ人間の本性は出るものですから、その人の命式と行動を比較しながら研究をすることができたのです。

筆者の場合も、会社の業績が下降し始めた時から明らかな嫌がらせを会社から受けるようになりました。自分よりも10才も年下で能力的にも経験的にも幼い社員を筆者の上司に任命したのです。筆者の場合は、幸いにも「紫薇斗数推命」で自分自身を鑑定し、自分はサラリーマンを続けていけるような性格ではなく、それよりも独立してまずは1人で厳しいパソコンビジネスの世界で戦った方が向いているということを理解していました。そこで、会社の業績が好調でイケイケムードの時代から密かに独立の準備をしていたのです。ですから、嫌がらせを受けた瞬間に”時は満ちた”と判断し、辞表を提出し独立したわけです。会社の業績が良い時は、給与も大幅に上昇し、ボーナスも高額ですので運命学を知らない人はそういった調子の良い時には余計なことを考えないものです。しかし「紫薇斗数推命」で自分自身がサラリーマンとしての寿命が長くないことを知っていた筆者は、その時の資金を運命学ソフトの開発という事業に先行投資していたのです。筆者の上司だった人も、筆者が退職して半年してからリストラされたことを見ると、会社側の考えが分かるものです。

このように、本当の自分の姿・才能・能力・適性を知っていれば、回りの環境がどう変化しようと、社会の情勢がどう変化しようと迷いなく自分の確信したコースを歩いていけるのです。例えどんなにお金・地位・環境に恵まれていたとしても、自分の命式にあった生き方をしてないと決して満足することはありません。迷いがあるということは、本当の意味で自分の真の姿・適性を知らないということと等しいのです。


5.会社の人事に使ってみる。

40代の方で、会社の管理職である程度人事権がある人は是非、四柱推命を使って、部下の個性の把握、能力の診断、適性の診断をやって欲しいと思います。その結果今まで見えなかった部分が必ず見えてきます。それを人事配置に応用していけば良いのです。これを何年か積み重ねていけば、理想組織の形成の仕方のノウハウが必ず蓄積されることと思います。学歴やその人の見かけ上の才能というのは案外当てにならないものです。

某コンピュータ会社で、大学の物理学の博士課程を卒業したドクターを採用し、ドクターという称号を持っているのだからという理由で受託開発が主体の部署に人事して大失敗したことがあります。発注元の顧客から彼はダメだから担当技術者を変えて欲しいというクレームが4年間も次々に発生してしまったのです。受託開発という分野の技術職の適性は、相手のニーズをうまく引き出し、相手の心を読み取る四柱推命でいうところの「財」という通変星があるのが良いのですが、彼の場合は四柱推命で見ると「食神」が強くてその上「忌神」でした。つまり、でしゃばりで目立ちたがりやなので、先端技術を追いかけるために顧客を利用し、先端技術を必要としない顧客のニーズにも無理矢理自分の趣味的興味から先端技術を導入しその結果システムが運用に絶えられずダウンしてしまうということの繰り返しだったのです。さらに彼はその原因を自分にあるとは認識せず、その先端技術を提供しているメーカーのせいにしてきたのです。一般に「食神・傷官」が強くて「忌神」の場合は、相手の心を読み取るのが不得手です。またどんなに説得しても自説を変えることはありません。分かったような振りをして後ろで舌を出しているようなタイプが多いのです。

こういった彼の性格と心の動きを人間の目で早期に見抜くことは困難なことです。運命学という術を使って、はじめて瞬時に分かることなのです。

彼は、現在営業で最先端の技術を紹介するセミナーの講師として活躍しており、水を得た魚のように生き生きしております。つまり命式が示す生き方をしているのですがこれによって、本人も会社もお互いが救われたのです。


6.サイドビジネスへ

以上のような内容を経験していけば、一般の占い師よりもはるかに高度で実践的で、社会のためになるような運命鑑定・コンサルテイングができるようになります。運命学は帝王学ですから、こういった使い方が本来の使い方であり、学び方です。そしてこういったノウハウが身につけば、おのずとサイドビジネスへの道は開かれていきます。書籍を出版しても良いでしょうし、定年後、若いビジネスマン向けに運命学の塾を開校しても良いでしょう。また色々な知り合いの人生相談にのることもできますし、近所の子供の教育相談にのることもできます。

実際、当社に相談で訪れる顧客で一番多いのが、子供の悩みです。子供の特徴を無視して親の期待を無理矢理押しつけても子供が納得するわけありません。

 

財運に関する秘伝を公開します   上へ戻る↑

 秘伝というと何やら魔法が出てきそうな感じがしますが、真理というものは実は単純なものです。四柱推命でいうところの財運も本当の意味で十干と十二支の象意を理解していればだいたいにおいて聞けばなるほどと瞬時に理解できるものばかりです。瞬時にして理解ができないという場合は、十干と十二支の基礎がまだ本当の意味で自分の体に染み込んでいないということになります。次に具体的な例を少しあげて説明しましょう。


1.真の通変星の解釈

皆様が一番関心のあるテーマが財運だと思います。貨幣経済中心の今の世の中では財を得ることは必要なことです。ここでは財という通変星について一般の書籍には絶対に書いていない部分を少しだけ紹介いたします。財は、「正財」と「偏財」という2種類があり、正財は、コツコツとお金をためる正直で清潔感あふれる財の能力と定義できます。偏財は、投機的で一か八かの勝負をやって財を増やすのが得意な能力と定義できます。そして一般の教科書には陰陽の天干の配合が、正財であり、陰陰と陽陽といった陰陽の不配合が偏財とあります。これをそのまま100%信じて鑑定を行うと例えば下記のようになります。

・日干が壬(陽) 月干が丙(陽) は 偏財

となりますが、こういったパターンの命式の方は実際には、投機的でなくコツコツと冒険せず分相応の蓄財を行う人が多いのです。つまり、教科書でいうと偏財なのですが、実際は正財のような内容なのです。

・日干が辛(陰) 月干が甲(陽) は 正財

となりますが、こういったパターンの命式の方は実際には、コツコツやるのが不得意で、投機的で1年中大もうけの商売がないかとアンテナを伸ばしているような人が多いのです。つまり、教科書でいうと正財なのですが、実際は偏財のような内容なのです。

ここで、通変星を「正」と「偏」に分ける理由を深く考えてみると教科書的解釈では当たらない理由が解けてくるのです。陰の干と陽の干が組み合わさると陰陽が’美しく’交差するので、”正”という名前の通変星が命名されたのです。一方で陰の干と陰の干、または陽の干と陽の干が組み合わさると反発しあって’美しくない’ので、”偏”という名前の通変星が命名されたのです。

この理論を延長して、上記の例を考えてみましょう。”壬”は海です。”丙”は太陽です。従って海の上に太陽が照って’美しく’海をキラキラを輝かせているので、これは内容的には「正財」と解釈した方が良いのです。

同じように、日干の”辛”はハサミです。月上の”甲”は大木です。ですからハサミでもってゴリゴリと大木を切り倒そうと無理強いしている’美しくない’光景ですので内容的には、「偏財」なのです。こうやってみていくと、10種類の通変星を単に画一的に解釈しても全くダメだということになるのがお分かりになると思います。つまり通変星は本来10コの干と10コの干の100種類があるのですから100通りについて1ツ1ツ上記のように詳しく見ていかないと実際の鑑定の際には当たらないということになってくるのです。

残りの98通りの通変星の解釈は読者の皆さんで研究してみて下さい。また「トップセールス」の能力診断理論はここから発展させていったものですので、マニュアルには100通りの通変星の解釈が説明されています。


2.なぜ剋の関係が財なのか?

日干が”甲”の人は、木が剋すものすなわち土の”戊”と”己”が財となります。ここまでは教科書通りです。さて、中国占星術ではなぜ剋の関係を”財”と定義したのでしょうか? 剋というのは、相手を主管する、押さえつける、制御する、管理する、処置するといった意味があります。すなわち相手を押さえつけてお金を取ってくるのが”財”と定義したのです。大変現実的な考えが中国占星術の根底に流れていることがお分かりだと思います。

ここを理解すれば、宝くじに当たったから財運が良いとか、親の巨万の財産を受け継いだから財運が良いといういいかたはまったくの見当違いだということがお分かりになると思います。つまり、一生懸命になって、汗を流し顧客ニーズに対応し、結果的に顧客を納得させて主管することに成功し、顧客から財を取ってくるのが中国占星術でいうところの財運なのです。土地転がしで儲けたような財は、中国占星術では財とは言わないこともお分かりになると思います。


3.官星について

さて、次に気になるのはやはり”官星(かんせい)”だと思いますので、これについても考えてみましょう。出世の星、仕事の星といわれる”官星”ですが、日干が他の干から剋される関係であることは教科書通りです。

例えば、日干が”甲”の場合は、”庚”と”辛”が官星になります。つまり五行の金によって自分の木が剋されて、言葉を変えればムチ打たれる関係が”官星”なのです。つまり、会社という存在によって自分がムチ打たれて仕事をすることを”官星”というのです。ですから、自分自分を痛めつけての代償が出世なのです。これも大変現実的な考えであることが分かると思います。

従って、役人が天下って相談役などにおさまって、楽して給与をとっているのは”出世”したとか仕事運が良いという言い方は中国占星術ではしてはいけないのです。ここまで述べるとだいたい予想がつくと思いますが、”正官”といっても実は本当の意味で正官ではない組み合わせもあるのです。例えば日干が”甲”で他の干が”辛”の場合、ハサミとか鏡を意味する”辛”が大木である”甲”を剋するのは困難です。ですからこの組み合わせの場合は、”正官”とはいえず、”偏官”の意味に解釈するのが良いのです。

同じように、日干が”壬”で他の干が”己”の場合は、”壬”が大河の水で、”己”が田んぼの土ですので、この土が大河の水を剋して塞き止めることは不可能です。さらにこの場合は、泥が水が流れ込んでいわゆる”汚土濁水”という状態になり自分を制する自制心があるどころか、男は欲にぼけてしまい女は貞操を簡単に失いやすいということになるのです。

こういった考え方は、命式の分析に使うのですが、もちろん行運の吉凶の判断にも使えるのです。実際、お母さんが娘が連れてきた婚約者に不信を抱いて相談に見える場合の多くが、この”汚土濁水”のパターンに該当するのです。相談に見えられた時は、既に肉体関係になってしまっているのでいくら親が反対しても引き返すことは大変困難です。こんな時は、行運で”汚土濁水”の期間が終わっても、まだどうしても結婚したいという意志があるのであれば結婚しても良いというアドバイスをするのが精一杯なのです。もし親が自分の娘の命式を知っていて、その弱点を知っていれば”汚土濁水”の期間だけは絶対に異性との出会いは許可しないといった予告を娘にすることもできたはずです。運命学というのは、このように予防策に使うのが効果的なのですが、これを顧客に理解させるためには占い師としての人格や倫理観などにおいても顧客から相当に信頼される努力を普段からやらないといけません。

4.干合とは何か?

最後に、財運とは関係ないのですが、教科書に書いてある内容からさらに深く自分で探求して悟りを開かないと本当の意味で運命学をマスターしたことにはならないということを実例をあげて説明してみましょう。このような段階まで悟らないと鑑定ができないかと言えばそんなことはありません。しかしここまでの段階まで理解を深めておくとどんな書籍を読んだとしてもそれに惑わされない自分流の解釈、取捨選択ができるようになるのです。

例えば、”甲”と”己”が干合し、”乙”と”庚”が干合するといったことはどんな書籍にも書いてあります。そして男女の日干を見て干合していれば相性が良いといったことも良く書いてあります。ではなぜ、甲と己が干合し、乙と庚が干合しなければならないのか?といったことについてはどんな書籍にも書かれていません。しかしここを理解しないと干合の意味が本当の意味で理解することはできません。

例を1ツだけ挙げて説明してみましょう。”乙”は優しい草花を意味します。つまり風が吹けばゆれますし、ハサミ(辛)と出会えば刈られますし、人間のために精一杯美しく自分を飾っているかわいい存在で一般に日干が”乙”の方は他人に影響されやすく、臆病な面があります。一方”庚”は鉄を意味し豪気であり、荒々しく暴走的で無茶苦茶をやっても平気で人の心情など気にしません。つまり”乙”と”庚”はその性情が全く180度逆なのです。ですからお互いに持っていないものを求め合うためにくっつくのです。そしてくっつくと2度とはなれることはないため命式で”乙”と”庚”が隣同士にあれば「合去する」といった言い方をするのです。これを応用していけば、干合する日干をもっている男女の相性は良いという理論になっていくわけですが、日干の強さが弱い場合には、その干としての特性も出ませんので、この干合理論による相性判断は危険だということが自分で判断できるようになるわけです。

このような理解をするには、始めに十干の意味をとことんまで掘り下げて理解する必要があります。他の干合のパターンについても、読者の皆さんで色々と研究してみて下さい。十干の意味さえ理解していればおおよその想像はつくと思います。

5.紫薇斗数推命での財運の見方

次に、紫薇斗数推命での財運の見方の秘伝を説明します。ここで述べる内容はどの書籍にも書かれていない内容ですが、12コの宮と40コ程度の星の意味を十二分に理解していれば、なるほどというものばかりです。紫薇斗数推命の上達の秘訣はひたすら、この12コの宮と40コ程度の星の意味を掘り下げて理解するということにあります。

紫薇斗数推命の12コの宮のなかで財帛宮というところで、財の稼ぎ方を見るのです。財を稼ぐ宮ですから、少々作用がきつい性格の星、あるいは残忍な性格の星、破れかぶれに突進していく性格の星、冷徹で冷酷な性格な星が入っていると、他人よりも財を稼ぐ能力があるものです。逆に、優しい性格の星、頭脳の星などが入っていると人よりも財を稼ぐ能力はないものです。これは、現在の世の中が厳しい競争社会であることと、他社と競り合って勝っていくものだけが勝ち組みとして生き残るシステムになっているからです。

ここまで述べるとお分かりになると思いますが、一般に凶星といわれている「廉貞星」、「武曲星」、「貪狼星」、「七殺星」といった星が財帛宮に入っていれば、財を稼ぐ能力があると見ます。しかしもちろん、ビジネス能力としては優秀かもしれませんが、その内面はキツイものがあります。もし「天相星」、「天府星」、「天同星」、「太陰星」といった優しい性格の星が入っていれば、ガツガツと財を稼ぐ性格ではないので、結果的に他人よりも財を得ることはありません。しかしその内面は優しいので、他人から好かれるような性格です。

どちらが良いかは人それぞれの人生観によりますが、財運が良いからといって、単純に吉であり幸福かと言えばそうではないことがお分かりになると思います。

一般に四柱推命で財星が命式に出ている人は、財運が吉と出ることが多いのですが、同じ人を紫薇斗数推命で診断してみると財帛宮に作用の強いいわゆる凶星が入っていることが多いのです。つまりここらあたりが四柱推命と紫薇斗数推命の両方を使わないと本当の意味で「命」というものを診断することができない理由なのです。四柱推命では成敗つまり、良いのか悪いのかという結論は分かりますが、どのように良いのかといった内面的なことまでは診断することができませんが、紫薇斗数推命を使えばそれが分かるようになるのです。

以上は、財帛宮についての内容ですが、服務能力的な仕事の内容を見る官禄宮も同様に星の意味を十分に掘り下げて解釈する必要があります。服務能力的ですから、サラリーマン的な仕事をする場合の能力を見るのです。例えば、「天梁星」とかが入っていればいわゆる人をまとめて引っ張っていく親分肌といった性格の星ですから、職種はどんなものであれ組織をまとめていくような職場が向いているのであって、決して1人でコツコツとやるような職種は向いていないことがお分かりになると思います。また例えば「天機星」といった星が入っていれば、頭脳の星が入っているわけですからひたすら頭脳を使うような職種が向いているということがお分かりになると思います。

以上、少し具体的な事例をあげて説明してきましたが、全てこのように星の意味を十分に掘り下げて解釈できれば、紫薇斗数推命という占術は大変易しく診断ができますし、即刻応用ができるようになるものです。


十二運星簡易鑑定   上へ戻る↑

 ここでは、とにかく簡単に四柱推命の基礎的な単語もままならない初心者でもある程度鑑定ができるような手法を述べていきます。本来ならば、まづ第一に五行の強弱がとれること。その際に、干合、支合、支冲などを正確に見て判断できること。次に、格局と用神がとれること。最後に十干関係を見て、喜神と忌神が決定できて、あわせて調候用神もみれることといった順序が必要です。しかしこれらの内容を一通りこなすまでには、それなりの覚悟と学習が必要になります。一般の方で仕事を持っており、朝から夜遅くまで会社で仕事をされている方にはこの学習は苦痛である場合が多いのでないかと思います。

そういった方のために”自分でも鑑定ができるんだ”という面白さを知っていただくために、上記のような本来の道筋を無視したやり方ですが、比較的的中率が高い技法を1ツ紹介してみたいと思います。

それは、日支の十二運星を看ることです。それでは、なぜ十二運を看るのかについて説明します。十二運星というのは、日主すなわち自分の干と、日柱の支との関係から割り出される星のことです。

例えば、日干が”壬(みずのえ)”という五行の水の場合、十二運星は次ページようになります。ここで十二支 というのは、太陽の高さ=太陽エネルギーを表すものと理解する必要があります。従って、例えば十二運星の「建禄」と「衰」はエネルギー的には同じレベルの星になりますが、「建禄」はこれから帝旺に向かって上昇していく運気の途中での星であって、「衰」は、帝旺からこれから下降していく過程の星であることがお分かりになると思います。この上昇途中なのか下降途中なのかで随分とその内容が異なってくるのです。下降途中(帝旺→衰→病→死→墓→絶→胎)であれば、一旦帝旺までいったあとの状態なのでどちらかというと落ち着きと冷静さがあると解釈するのです。十二運星の「死」とか「病」といった言葉をそのまま受け止めてはいけません。エネルギー状態がだんだん衰えていく過程の段階を示すバロメータと解釈して下さい。一方で上昇途中(胎→養→長生→沐浴→冠帯→建禄→帝旺)であれば、どちらかというと勢いがあって精力的であると解釈するのです。

以下に具体的な十二運星の意味を記しますので、日支の十二運星を看てその人の性格や内面などを占う場合に役立てて下さい。


1.長生

見た感じが女性的な清潔さが漂い、性格は内向的で自分の意見を述べる場合も遠慮勝ちなところがあります。何をやるにしても周囲や他の人の立場を気にして強引に物事を進めることはしません。人の気持ちを察するのが得意ですので周囲から好感をもたれ、安泰の生活を送れますがチャンスを一挙に成功に結びつけるような派手と大胆さはありません。

■長所

生まれたばかりのエネルギー状態ですので、新鮮で暖かみがあって柔軟で細かいところまで気がつきます。純粋で活発で誠実です。

■短所

生まれたばかりで未熟な状態が短所となります。つまり世間知らずで世情に疎い面があります。無気力で人の力を利用しようとする傾向があります。人を説得する力がなく人の言うなりになることがあります。


2.沐浴

しっかりした目的を持ちにくく注意力に欠け、継続的に物事を成し遂げることは不得意です。感情のままに行動していると、人生の波が多く成功したり失敗したり浮き沈みの多い人生となります。心の迷いが多いことが特徴ですから、住居を転々と変えたり、転職を繰り返したりすることが多くなりそうです。しかし新しいもの好きですので親の仕事を継ぐことはせず、人生の方向がなかなか決定することができません。

■長所

古い殻を脱皮するエネルギー状態ですので、どんどん変って新しくなっていく時代に大変敏感です。進歩的で革新的な生き方をしますが、力はまだ弱いので成果を出すのは苦労があります。

■短所

新しいものがあれば、すぐにそちらに気が引かれます。つまり移り気、気が変わり易い。落ち着きが無い。フラフラしているといった傾向がでやすくなります。

3.冠帯

強運の持ち主で自尊心も大変強い。どんな場合でも自分の立場を有利に運ぼうとし、身勝手な行動に出ることもあります。他人には批判的で、敵をつくることになりやすい傾向です。しかしどんな困難な環境にあっても、決して弱音をはくことなく最後まで独力でやりぬくパワーがあります。相手に頭を下げたり、押さえつけられるのが嫌でそういった態度を見せる人間とはトラブルがあります。部下に接する場合も将来、自分の実利になりそうな人間には良く面倒をみますが、そうでない人間には面倒を見ない策略的な傾向があります。

■長所

発展を直前に控えた準備段階のエネルギー状態です。自分の良いところをうまくみせる振る舞いが大変上手です。華やかできらびやかに自分を見せます。

■短所

外見ばかりで無駄が多く実利がともなわない傾向があります。表面だけ飾って調子が良いのですが中味が伴わない傾向があります。


4.建禄

一見学者タイプで、ものの見方、考え方が非常に緻密であって、表面には現れませんが神経質な面があります。義理がたくて堅実でそのために危険性のある投機のような仕事にはあまり興味を示しません。頭がきれますので、先を読み過ぎて大きく伸びるチャンスを逸することがありますが、企画力や技術力に対する才能はもっていて肉体的よりも知的な仕事がむい

ています。

■長所

エネルギー状態が80パーセントの状態ですので、現実的にしっかりしており、実際的となります。積極的で意欲があり、勢いがあって着実に物事を成し遂げるパワーがあります。

■短所

目の前の利益ばかりにとらわれて、落ち着かずきょろきょろして計画性がない傾向があります。自分の力の範囲でしか物事を考えられず、応用力と融通がきかない場合があります。


5.帝旺

自尊心が高く、人に使われているのが嫌なタイプです。従ってサラリーマンとして一生終わるようなことはなく何らかのチャンスをつかんで必ずといっていいほど独立するようです。しかし全く猪突猛進型ではなく、慎重なところがありますので内気に見える場合もあります。決して弱音をはくことなく、どんなに困難な環境に陥っても威勢良く振る舞います。また大変義理がたくて、物をもらってもそのままにしておくことができない。他人に迷惑をかけるのを極端に嫌い、たとえ銀行などから借金をしても他人や友人には迷惑をかけることはありません。

■長所

一番最高のエネルギー状態ですので、とんとん拍子に発展し頂上まで登りつめるパワーがあります。気が強く競争には勝利し、あらゆる困難を排してバリバリやっていきます。

■短所

自分の強いエネルギー状態が災いして、傲慢で人の言うことを聞かす、人を見下し敵を多く作ってしまう傾向があります。自分の力だけが頼りであり人は頼りにできないという我の強さがあります。


6.衰

性格に円満さがあって他人と争うことを好みません。温順で真面目にコツコツと働きますがそれだけに積極性とか覇気とかいったものは表面にでません。自分の能力や実力は常に控えめに見積もりハッタリをかけて行動することはまずありません。従って地味で真面目ですが目立つことはありませんので、常に明るく振る舞うことが開運の秘訣です。

■長所

エネルギー状態が最高まで行った後の落ち着いた状態ですので、冷静でやや消極的でありますが安定して物事を卒なくこなします。

■短所

消極的で意欲がなく、行くべきか行かざるべきか?ハッキリしない状態が続きます。沈滞と停滞ムードが漂い良い面もあまりでませんが、悪い面もでない状態です。

7.病

内面的には、取り越し苦労が多く、将来のことを考えて不安に悩む傾向がありますが、表面にはなかなかそういったものを出すことはありません。社会的な交際もあり、人から信用され、世話役を引き受けることも多いのですが、家庭に入ると不平不満を漏らすことがありおおらかなゆとりさに欠けます。マイペースの固い人生を歩みます。

■長所

秋になって植物の葉が枯れ始め、憂愁の季節の状態です。従って、敏感、目ざとい、先を見る能力がある。相手の動きを的確に捉えて自分の行動や指針を修正する敏感さがあります。

■短所

過敏で物事に動じやすく、不安で落ち着きません。物事の考え方や行動が弱々しく力がなくこせこせしています。


8.死

清廉潔白で外面が明るく勤勉な努力家です。また器用で趣味が豊富で音楽やスポーツ、芸術など広い範囲で人生を楽しみます。楽観的で自分の実力に応じた人生を無難に歩みます。何か特定の分野において専門的な技術や研究に優れていることが多いのが特徴です。

■長所

物事が停止しているエネルギー状態ですので、規則正しく継続的に根気良く物事を処理することができます。しっかりと現在のおかれた環境に根づいて動かない状態です。

■短所

物事がすべて停止する状態です。何があっても反応を示さずどんかんで心が動かず、冷酷です。とにかくコチコチに物事が固まった状態ですので、発展も衰退も何も動きが無い状態です。


9.墓

女性的で堅実型でコツコツと浪費せずに人生を歩むタイプと、経済観念が豊かで事業家として成功するタイプの2通りがあります。しかし基本的には保守的で忍耐力があって根気よく勤勉に働く人です。若くして成功するということはなく、中年以降になって堅実な事業で成功することが多いようです。

■長所

表面的には何も活動していないように見えるが、中では芽生える準備がされている状態です。従って、伝統や規約を重んじて、仕事においても派手さはなく蓄積にコツコツと励むタイプとなります。経済観念に優れていて浪費することはありません。

■短所

かたくなに組織の規律や規則に縛られ融通がきかない状態です。頑固で古臭くケチな面があります。浪費することはありませんが、必要なものにまでお金を使うことが決断できない面があり、ややもすると守銭奴的になってしまいます。


10.絶

策略とか陰謀とかいったものには無縁のタイプです。しかし一つのことを粘り強く飽きずにやることが不得手です。落ち着いて物事を処理するのではなく、何にでも新しいことに着手しては放りなげる性格があります。人を疑うことができませんので、だまされたりすることも多いようです。

■長所

融通性があるので、今までのものを改革しきれいさっぱり作り変えていく傾向があります。従って時代の変化を読み取り、今までの悪い環境を全部絶やし、新しいことに目を向けます。転職するごとに運勢が良くなったり、方針を変えるごとに成功したり不思議な運勢をもっています。

■短所

とにかく一定した方針を持たず、今までの環境を良きつけ悪しきにつけ、変えていく人です。不安定で不確実で迷いが多く、根気がないので結局何事も成し遂げることができない傾向があります。

11.胎

用心深さは女性的であって、交際が上手で話も巧みですが、努力とか勤勉を嫌う傾向があり、実行力に欠けます。従って人の信頼を一度は得ることができても永続的にその関係を保つことは難しいようです。人から頼まれたことは嫌な顔をせず、引き受けますが約束が果たせないことも多くあります。性格は従順で暴力を嫌い、上品に振る舞います。

■長所

表に出ようとする気が内に秘められていて、変化に対応する能力があります。古いことにこだわりませんが、冒険はせず、じっくりと攻めて成功するタイプです。準備と用意が良く、夢と希望に満ちあふれています。注意深く、礼儀正しく、慎重さがあります。

■短所

表に出ようとする気力はありますが、何もできないので不平不満がでてしまいます。どんなに万全に準備をしてもうまくいかないことが多い損な運勢の傾向があります。


12.養

のんびりと落ち着いた性格で、どんなに忙しい環境でもこせこせと動くことはありません。忍耐強く、物事の考え方が計画的であせって物事を成すことはありません。誰からもすかれる円満さをもっています。伝統のある仕事を長い間かかってやるようなタイプです。

■長所

これからどんどんとエネルギーが高まっていく状態です。人よりも2倍働き、人よりも努力し、何事も一生懸命にやります。根気良く物事を継続して処理することができます。お金の使い方にも余裕があって、収入にも特に困ることはありません。

■短所

一生懸命にやりますが、苦労が多く、ポイントをついた行動をすることが少なく実りが少ない。または全く努力をせず、怠け者でダラダラとお金も使う傾向があります。


★注意

この長所と短所のどちらが出やすいか?は、その十二支が喜神か忌神かによって異なります。もちろん喜神であれば長所が出やすいものですが、ここを区別するには、結局正統法で鑑定していくしかないので、ここでは長所と短所の両方が出ると理解しておいて下さい。

また、会社や組織の中で表面上はどう見えるか?といった場合には、日干よりも月支の十二運星を看た方が良いでしょう。


通変星による簡易鑑定   上へ戻る↑

 前章では、四柱推命の十二運星を看る技法について説明しましたが、ここでは通変星の看方について説明をします。

十二運星はどちらかといえば、人間の気力、性情面を判断する際に看るものですが、通変星は人間の能力・理解力・人生傾向・価値観といったものを看る際に大変有効です。この通変星にももちろん、それぞれに長所と短所があります。またその五行的な強さによっても発揮される内容が随分異なってくるものです。例えば、「比肩」という通変星の場合、長所は独立心、自立心、新しい企画、共同経営といった内容になりますが短所は、独断、偏見、人と衝突、強引といった内容になります。四柱推命の本来の技法を使えば、喜ぶ神なのか忌む神なのかが判断できますので、この長所と短所のどちらが出やすいかを知ることができます。しかしここでは、その本来のプロセスを踏まえると初心者には複雑になりますので、敢えてそのプロセスを飛ばして、長所と短所の両方があるという捉え方で判断しようと思います。

次に、通変星は天干と地支を看ます。天干には、年干、月干、時干がありますが、ここで重要視するのは、月干と年干です。なぜかといえば、日干(自分自身)の隣に 月干があるということは、自分をとりまく直接の環境です。さらに年干は、もっとおおきな社会環境、あるいは霊的な先祖からの因縁を示します。

言い換えれば人生傾向を決定する要因がこの月干と年干2ツの通変星だからです。ただ、動物的な本能的なものは月柱の地支の通変星を看ると良いでしょう。ビジネスマンは月柱の地支の通変星よりも月干の通変星の方が人生傾向としてより重要な位置を占めています。主婦や精神世界を重視しない人は、地支を見ます。

まとめると

月柱 天干 = 職場など直接の環境が影響する精神的自分

月柱 地支 = 職場など直接の環境が影響する本能的自分

年柱 天干 = 社会・先祖などの環境が影響する精神的自分

年柱 地支 = 社会・先祖などの環境が影響する本能的自分

 

次ページに、それぞれの通変星の長所と短所を記します。

1.比肩

■長所

独立心がある。積極的に動く。人とうまくやっていくことができる。共同経営者的能力。政治家的組織作成能力。競争心がある。新しい企画やフランチャイズが得意。

■短所

独断と偏見。一つのことに固執しすぎて失敗。強引で不和とトラブルが発生。対人関係で摩擦。


2.劫財

■長所

とにかく精根尽き果てるまで熱中。率直で精神的にタフ。大胆さがある。

■短所

頑固で人の意見を聞かない。うぬぼれが強く、高慢。投げやりで相手に迷惑をかける。共同作業で失敗。夫婦の破滅。


3.食神

■長所

見た目には大変温和で楽天家。衣食住には不思議と困らない。現実的で落ち着きがある。技術者的な才能。子供に恵まれる。反応が柔らかく安定した所得がある。

■短所

怠け癖。肥満体質。食べ過ぎ。色気過多。呑気で注意力散漫。


4.傷官

■長所

鋭敏な才能。技術的センス。情報収集能力。理解の早さ。直感。表現力と説得力。

■短所

おせっかいな干渉。謀略を張り巡らして失敗。口うるさい。人と争う。言ってはいけないことを言ってしまう。離婚。


5.偏財

■長所

現実的な感覚があり見た目は淡白。物事の処理能力。投機的で社交性がある。事業や商売が上手。世話好きで社会に対する奉仕性がある。拡大指向。

■短所

思い付きで行動。集中力がなく、浮気っぽい。実力以上の妄想を持つ。無駄な出費。口からでまかせ。


6.正財

■長所

細心の注意を払い大きな失敗はしない。正確な仕事。器用で正直。経済観念がしっかりしている。信用と信頼。

■短所

細かすぎて、チャンスを逃す。ケチ。神経が細く大胆さがない。金銭に執着。汗まみれになって働くことを嫌う。


7.偏財

■長所

権力と出世。大胆でヤリ手。組織管理能力。経営方針や開発方針を大転換。

■短所

権威をかさに着る。暴圧的で考えが足らない。混乱しがち。他人の悪口ばかり言う。自分の好き嫌いで行動してしまう。


8.正官

■長所

清く正しく品位のある性格。育ちが良く、自制心がある。地位名誉を得る。上司に服務し謙虚である。

■短所

臨機応変に対応ができない。自分の地位を守るためだけに行動する。お役所的対応。規則に縛られる。事務的対応。


9.偏印

■長所

戦略家。知謀知略を練る。時代の先端を読む能力。自由なアイデア。斬新な考え方。学問・宗教が得意。臨機応変に行動。

■短所

迷いが多く考えが不安定。精神的な錯乱状態。自分勝手に物事を解釈する。孤立し寂しい。協調性がなく変わり者。自分の好きな分野にだけ関心。


10.印綬

■長所

学者肌。清く正しい知恵の星。生命エネルギーと理想。観念的な思想・宗教心。物事をとことんまで追求する姿勢。思想的世界で名誉。

■短所

相手に甘えてしまう。自分勝手な思い込みが強い。人が良いので他人からだまされやすい。物事に凝りすぎて失敗。観念的で具体性がない。

組織の作り方   上へ戻る↑

 ここでは、組織の作り方人材の配置の仕方について少しヒントを書いてみたいと思います。「命の三法は財・官・印なり」という言葉が中国にはあります。つまりビジネス社会で商売をしたり、組織で出世していくためには四柱推命でいうところの財星と官星と印星が必要であるということです。もちろん1人でそれらの全てを有しているのがベストなのですが、そういった人が組織のトップにふさわしいかと言えば現在の世の中ではそうでもありません。そういった人は、会社で言えば、役員などの実務担当者のトップとしてはふさわしいのですが、強烈な個性、強引さ、力強さが必要とされる現在社会においては、社長や会長といった経営トップには向かないと当社では考えています。しかし、実際の組織を運営していく上では、この財星と官星と印星は何よりも重要であることは間違いありません。経営トップにはこれらの財星と官星と印星は必要なくても、実際の実務担当者のトップには財星と官星と印星は絶対に必要です。つまり、そういった財星と官星と印星を有する人材を会社の経営トップは自分の片腕として準備しなければなりません。この財星と官星と印星のバランスが良いと組織は発展することは間違いありません。しかし財星と官星と印星のバランスが悪いとそのひずみは必ず悪い影響を及ぼします。


・財星の役割

これは、人を主管できる能力です。良く言えば、人の心情を素早く察知し、その要望に応える能力があります。その結果財もついてくるのです。悪く言えば人を押さえつける力とスキをつくらない細かさもあり、ケチです。


・官星の役割

これは、組織のために自分を犠牲にできる服務能力です。良く言えば、上司の言うことはたとえ無理があってもなんとか実現しようとする能力です。悪く言えば、サラリーマン的能力ですが、いづれにしろ、官星は組織を管理しまとめていく上では必ず必要な能力です。

・印星の役割

これは、知恵の能力です。良く言えば、色々なアイデアを次々に考え出します。悪く言えば、知謀知略的なものがありますが、いづれにしろ組織が発展していくためには必要なものです。

以上の3ツのバランスを取ることが何よりも組織作りで必要なことです。中小企業の経営者で多い過ちは、オーナー自身が「すべての実務を自分がやらないといけないんだ」という強烈な動機がるあまり、社内の人間を育てることができないで失敗する例です。従業員が100人いても何でもかんでも自分でやってしまい、(当然細かいところまでは押さえができません)結果的に失敗した経営者もいます。

このバランスが取れた組織を作るのに必要なことは、自分に真剣な議論を挑んでくる幹部を神様のように大切にすることです。経営者は自分が一番だと考えがちですが、その傲慢さが自分の持っていない能力を持っている幹部を認められないといった結果を招きやすいのです。人事権の全てを持っている自分に、真剣に挑んでくる幹部はそれなりの覚悟と準備を十分にしてやってくるものです。それを「お前は社長である自分の言うことが聞けないのか!」とやってしまう経営者が実際には多いのです。これでは、”運をドブに捨てている”ようなものです。自分の能力では補えない部分を補ってくれる大切な幹部として良く意見を聞いてあげると、たとえその場で自分の意見が採用されなくても、自分はこの会社にとって必要な人間なんだと思ってまた良い提案してしてくれるものなのです。

★セミナーのご案内

当社では、運命学のセミナー、人事コンサルタントも行っております。運命学は帝王学です。つまり会社の経営者が身につければ、組織編成・人材管理・交渉ごとなどで大変な武器になるはずです。関心のある方は、当社までご連絡下さい。


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最終更新日: 2013/11/14 Fortune Soft Inc.,Ltd