*なぜこのような天干の関係理論を開発せざるを得なかったのか?考えたことありますか?簡単です。吉と凶を分類するのには五行の強弱を計算式で出す必要があったからです。
でも実際には、命式で吉とか凶をわけるのはもうナンセンスです。脳科学が証明しています。成功するか失敗するかは、あなたの脳に入っている脳内情報で決まるのですから。昭和の教育を受けてしまった人は、ほとんど脳が不自由です。そこに気がつかないから、脳って恐ろしい。環境適応してしまっている。
干合は天干の六番めの合をいいます。十干の一陰と一陽が手を結び相合して夫婦の象をなし、たとえ相剋(丁−壬)であっても有情します。
土化 | 甲―――己 |
---|---|
金化 | 乙―――庚 |
水化 | 丙―――辛 |
木化 | 丁―――壬 |
火化 | 戊―――癸 |
干合には「明合」、「暗合」、「明暗合」が有りますが、天干と同士の「明合」だけでも十分鑑定できますので、他はあるということだけで結構です。
命式によっては喜神にもなりますが忌神にもなります。
干合は抱き合う、むさぼる、羈絆する状態を言います。
羈絆(きはん)とは「つなぎとめる」ことの意味です。
男と女の出会いといった言い方もします。
この干合は一旦合すると解除されることはありませんが、十二支のように簡単には合して五行が理論通り変化する事もありません。
特に陽干は強いので一定の条件を満たさないと干合しません。
干合も隣り合った柱だけを見ます(近貼法)。
年柱ー日柱、年柱ー時柱、月柱ー時柱といった柱同士の干合は見ません。
見ると混乱して鑑定ができなくなります。
また天干がしっかりと地支に通根しており、その天干が強い場合、簡単には干合して他の五行に変化することはありません。
干合して変化した五行が月令を得ている場合は、真に変化すると考えます。
干合そのものには吉凶はありません。
干合した結果、五行のバランスがどのようになるのかで吉凶を判断します。
●命式にとって必要な用神(喜神)が合するのは嫌います。
●命式にとって不要な忌神が合するのは喜びとします。
妬合(とごう)
一つの陰干と一つの陽干が正しく干合すれば夫婦の象となりますが、「二つの陰干」と「一つの陽干」または「二つの陽干」と「一つの陰干」が干合すれば夫婦関係は乱れる象となりますので凶の作用となります。
この干合を妬合と言います。
■干合には、「変化干合」、「倍化干合」、「無作用干合」の3種類があります。
変化干合 (月令五行と同じ)
変化した干合と月令五行が同じ場合は理論通りに天干の五行が変化します。
(例)
時 | 日 | 月 | 年 |
庚 | 乙 | 己 | 甲 |
---|---|---|---|
干合 (金化)
| 干合 (土化)
| ||
- | - | 未
| - |
この場合は、甲木の五行が土(戊)に変化します。
鑑定する場合は土気が増えたということを頭に入れて鑑定しますが、戊という象意が新たに追加されたということではありません。
便宜上陽干は陽干に、陰干は陰干に変化させているということで変化した天干の象意にとらわれてはいけません。
天干が変化するので通変星も変化させます。
(例)
時 | 日 | 月 | 年 |
乙 | 戊 | 癸 | 甲 |
− | 干合 (火化)
| − | |
- | - | 己
| - |
この場合は、天干が 乙 丙 丁 甲 と変化します。
鑑定する場合は火気が増えたということを頭に入れて鑑定します。
倍化干合 (月令五行と異なる)
日柱と月柱
日柱と時柱
の干合で変化した干合と月令五行が異なる場合は、天干の五行が一つ増加したと見ます。
年柱と月柱は見ません。
(例)
時 | 日 | 月 | 年 |
庚 | 乙 | 庚 | 乙 |
− | 干合 (金化) | − | |
− | − | 子(水) | − |
この場合は、乙ー庚が干合して金気が一つ増加したと見ます。
つまりこの場合は庚金が1つ増えたとして鑑定を行います。
無作用干合 (年柱―月柱)
年柱と月柱の干合で月令の五行と同じでない場合、この干合は無作用です。
つまり、五行の変化もしないかわりに、五行としての作用もなくなります。
(例)
時 | 日 | 月 | 年 |
己 | 乙 | 己 | 甲 |
---|---|---|---|
- | - | 甲−己=>土
| |
- | - | 巳
| − |