十二支の関係
■四柱推命においては、天干の相生、相剋の働きと共に地支の作用を重視します。
地支の作用には(支合、三合、方垣合)と(刑、冲、害など)があります。
- 命式に於いて天干が「吉」であっても地支が冲するならば、「吉」としての働きが無くなるか、又は減殺されて弱くなってしまいます。
- また命中の地支と大運や年運の地支が冲するならば身辺の移動が生じたり不測の事態に見舞われたりします。
命式に刑冲害があって大運と重なるか、年運と重なるかすれば現象が必ず表れてきます。
- 四柱推命の書籍を読むと色々な関係(合、刑、冲、害、破、神殺)等が説明されていますが、これら全部を細かく見ようとすると吉凶が入り乱れて鑑定はまず出来ないと思って間違いありません。
- 『 支合 』
支合とは陰支と陽支が一体となることを言います。
縛られる、身動きが取れない、団結がます、有情、平和の象となります。
支合が多いと迷いが多くなり身動きが取れないようににります。
下記の組み合わせが支合(六合)となります。
(丑―子).(亥―寅).(戌―卯).(酉―辰).(申―巳).(未―午)
- 『 地支七冲 』
地支には十二支が有りますが、其の七番目の星は対照になり相剋(戦い)となります。七番目にある星どうしの戦いを七冲と言います。
例えば、
子は午を冲します、子から七番目は午となります、子は水で午は火であるので水火の戦いとなり、互いに傷付け合いますが勝敗が有り、負けた方が十二支としての作用を失います。
辰−戌と丑−未の七冲は五行の土と土であるから、各々の蔵干を以って勝敗を決めます。
命造から大運を、大運から命造を天戦地冲する場合は、確実に悪い運がおとずれます。
下記の組み合わせが七冲となります。
(午―子).(未―丑).(申―寅).(酉―卯).(戌―辰).(亥―巳)
- 『近貼法』
命中に於いては支合、刑冲害は2支が隣り合っているものだけを見ます。
書籍には年柱と日柱、年柱と時柱といった離れた柱同士に於いても七冲すると解説されていますがこれは無視しても結構です。(作用が非常に弱いか、現われにくい)
また天干と地支の蔵干も七冲すると説明されている書籍がありますが、これも無視しても結構です。
- 一番重要視しなければならないのは、「日柱ー月柱」です。
- 次いで重要なのは時柱ー日柱、最後に月柱ー年柱を見ます。
- 日柱は我で月柱は運源あることを考えると自然とこういった見方になります。
- 『 六害 』
六害は我と支合する相手の星を冲する星であります。
例えば、我の丑と子は支合します、子を冲する午が丑と六害となります。
六害には6通りの組み合わせがあります
(子-未)、(丑-午)、(寅−巳)、(卯−辰)、(戌−酉)、(亥−申)
特に「子−未」の六害は当たる確率が高く、身内や身近な人との分離や不和が生じます。
支合が重複してある場合
合
無視します |
合
この合だけを見ます。
| 合
無視します |
支合と支冲が隣り合っている場合
この場合は、
年柱ー月柱が縛る状態
日柱ー月柱が突き放す状態
ですので結局十二支はそのまま残ります。
次のような場合を考えてみますと
時
| 日
| 月
| 年
|
− | −
| − | −
|
未 | 丑
| 丑 | 子
|
冲
無視します
| 合
無視します
|
4支とも作用がなくなります。
次のような場合を考えてみますと
4支とも作用します。