仕事運の画面

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■概要

 仕事運は人生に大きな影響をします。厳しい競争社会ではなおさらです。人よりも出世し、部下を指導するには自分の命式に官星(正官、偏官)がなければなりません。また、財運は財の星(正財、偏財)で見ます。正官と偏官の2つあれば混ざり合って良くありません。1つで良いのです。正財と偏財の2つあれば混ざり合って良くありません。1つで良いのです。
    
■行運

  命式で官星や財星の無い方は、大運に官星や財星がめぐってくる時期が良い時期です。大運は実際に人生に大きな影響を与えます。大運に官星、財星がめぐってこない人は、年運でみますがあまり大きな影響はありません。むしろ命式に官星や財星がなく大運にも星がめぐってこない人は組織の中で出世していくことが幸福にはつながらないと考えます。出世していくと仕事に自分が押しつぶされると思って間違いありません。むしろ、傷官星がある人であれば専門職を選んだ方が良いでしょう。比肩や劫財がある人は自由業を選んだ方が良いでしょう。

■見方

  仕事運という定義は、ここでは財運と官運というように設定しています。すなわち大運と年運に財官の運が回ってくる時期を表示しています。四柱推命でいう「財運」とは、対象となる人や企業を押さえつけた結果の財を言います。従って、汗と努力という行為をともなわない宝くじ的な財は四柱推命の財とは言いません。四柱推命でいう「官運」とは、 企業・顧客・上司という対象から自分の身を鞭打つ結果の仕事を言います。分析画面→身旺身弱の判定で、弱い人は官を求めれば仕事に潰される可能性もあります。
 従って、仕事の対象となる人や企業がないような仕事は四柱推命の仕事運とは言いません。また1人で自由業的な生活をしている人も、四柱推命の仕事運は見ることができません。五行の相剋の関係では、最初に財星があって、次に官星(仕事)という気の流れです。わかりやすく言うと、仕事が欲しいなら最初にお金を使えということを暗示しています。

 

■職業適性の難しさ

 市販の書籍などには、十干別に職業の適性が書かれてあったり、通変星別に職業の適性が書かれてあったりしますが、これはハッキリ言ってまったく当てになりません。書籍の作者も、だいたいが高齢で今の複雑な職場環境や、仕事の細分化の現象を身を持って体験しておらず時代の変化に四柱推命理論がついていけない状況にあります。30年前の社会や会社組織の職場の概念をもとにした職業適性などの内容は通用しないことは明らかです。例をあげて説明してみましょう。

(1)傷官には、政治家が多い。
  ここ10年間の政治家の命式を研究すると、これが大きな誤りであることが明らかです。確かに昔は、傷官の鋭い鋭敏な能力が生かされた時代もありました。田中角栄や松下幸之助などの命式は「傷官」の代表例として昔は四柱推命教室では良く説明されていたものです。しかし、これだけ政党政治が複雑怪奇になってきますと、「傷官」の鋭敏能力よりも組織の和を尊ぶ、調整能力のある人がリーダーになってきています。例えば、橋本元総理や小渕総理などは、「比肩」「劫財」です。

(2)営業マンには、財運のある人が良い。
  これも、今の複雑な営業のスタイルを無視したやりかたです。実際に、知識が要求されるコンピュータネットワークの営業マンや、コンサルタントが要求される健康食品の営業マンなどは、「印綬」の人が成功していることが多いのです。これは、難しい技術を、やさしく顧客に指導し、アフターする能力があるから成功しているのです。顧客にとってみれば、多少高くても、後々面倒なコンピュータネットワークを優しくコンサルタントしてくれる営業マンの方が嬉しいのです。直接、財を儲ける能力がなくても、営業マンは立派に務まるのです。

(3)技術開発には、「傷官」が良い。
  これも、半分は誤りです。確かに、技術開発の部員を解析してみると「傷官」の人が多いことは事実ですが、いわゆる単なる技術屋でリーダー的な人はあまりいません。技術開発のリーダーを担当している人は「偏財」の人が多いものです。これは、世の中の動きを観察し、市場が求める商品を推測することができる才能が「偏財」にはあるからです。もし、商品開発のリーダーを採用したいのであれば「傷官」は不向きです。

(4)サービス業には、「食神」が良い。
  これは、だいたい正しいようです。但し、四柱推命でいうところの「食神」とは、内容はともかく、見た目が華やかであり、自分を上手に見せる術が長けているという内容があります。従って、サービス業的な仕事、例えばマイクをもって講演するとか、対面での接客業務といった職業に適性があります。しかし決してサービス業の中で「管理職」という立場に向いているわけではありません。

(5)「官星」はサラリーマンが良い。
  これも、半分は誤りです。官星というのは、現在社会でいうと、組織管理能力ということです。つまりサラリーマンでなくても代理店を沢山もって、それをまとめていくといった分野には大変才能を発揮します。また、新しい人材を教育し、組織をつくり、新規事業立ちあげるといった分野でも才能を発揮します。しかし「官星」の欠点がでますと、会社が倒産しかかって、リストラの嵐の中でも、上司に媚び売ってとにかく、社内に残ることを望むようになります。こういった人が、サラリーマンに向いているかといえば、組織の中でしか生きられないのでサラリーマンしかできないと言った方が適切です。しかし経営者の立場になれば、こういった人がサラリーマン的能力があるから採用しようという気持ちにはならないことは明らかです。むしろ、スキあらば、独立でも狙うような癖のある「劫財」のような星がある人の方が今の時代は、社員として確保したいと思うのではないでしょうか。

  上記のように、書物をまるのみにしている限り、自分が本当にやりたい目的にあった鑑定などはできないと思って間違いありません。通変星の意味を徹底的に理解すること、そして十干の意味を徹底的に理解することを通して、初めて今の時代にあった職場適性、もっと言えばその会社の部署にあった人材の発掘ができるのではないでしょうか。営業マンが欲しいから、財運のある人を採用するといった、安易な発想では、恐らく失敗するでしょう。その会社の業務をこなせる営業マンの資質とは何なのか?を徹底的に分析し、それから、それにあった通変星と、十干などをマッチさせていけば良いのです。


■経営者の視点から見た人の使い方

  ここでは、「日干の十干別」に人を扱う場合の注意点を述べてみます。どんな人でも、画一的に接するというのは大変な摩擦が生じるものです。また、せっかくの人材を殺すことになります。1+1=3以上になるのが、良い組織ですし、良い人の使い方です。

(1)甲
  プライドが高いので、頭ごなしには絶対に命令しないこと。どんなに実力がなくても能力が低いとみなされている人でもプライドだけは大きい。

(2)乙
  色々と傷つきやすい、心配性なので大丈夫だ、後の責任は自分が持つからといって安心させること。

(3)丙
  不正や不義なる指示、汚れ仕事を絶対にさせないこと。日の当たる場所で使うと才能を発揮してくれます。

(4)丁
  荒っぽい言葉づかいや、無理難題は絶対に言わないこと。丁寧に、しかも情をこめて接すると、頑張ってくれます。

(5)戊
  少々乱暴な扱いをしても大丈夫です。汚れ仕事も大丈夫です。その分報酬はアップしないと謀反をおこされます。

(6)己
  家族のことを気遣ってあげることです。そうすると、どんなことでも熱心にやってくれます。理論理屈では動きません。情を中心に行動する人だからです。

(7)庚
  少々乱暴な扱いをしても大丈夫です。汚れ仕事も大丈夫です。先頭に立たせて、無理難題をやりこなせる人です。その分報酬はアップしないと怨まれます。

(8)辛
  傷つきやすい人ですから、汚れ仕事はいけません。また純粋ですから、知謀知略もいけません。それがバレると、30年は怨まれます。誠実に接することです。

(9)壬
  知的に接しましょう。理屈が通らないことは大嫌いです。戦略を一緒に練るのは大変良いでしょう。

(10)癸
  とにかく頑固です。言うことは聞きませんのでそのつもりで付き合いましょう。反面、矢面に立ってくれれば、頑丈ですので大丈夫です。