この子は、何事も精魂尽き果てるまで熱心にやるのですが、あまりにも熱中し過ぎて、人の気持ちを無視してしまうとか、あるいは、破ってはいけない規則なども破ってしまうことがあります。ですから、この子にふさわしい能力をもった友達は「納得・支配型」または「管理型」です。納得支配型の子は、実行する前にまず戦略を練ることを教えてくれますし、管理型はルールを守ることを教えてくれるからです。
この子は、もともと心が開放されているので、自分の才能を発揮して認められたいという気持ちがあります。そのために人を馬鹿にしたり、キツイことを言ったりすることがあります。ですから、この子にふさわしい能力をもった友達は「管理型」または「好奇心型」です。管理型は、自分をきちんと自制することを教えてくれますし、好奇心型は、人から好かれるコツを教えてくれるからです。
この子は何をやるにしても計画と先を考えてから行動します。そのために、羽目をはずして思いきり笑うといったことができずに、人生を楽しむことが不得意なのです。ですから、この子にふさわしい能力をもった友達は「好奇心型」です。好奇心型は、何事にも損得抜きに関心をもってしまい、それに夢中になってしまうロマンをもっています。すなわちこのロマンを教えてくれるからです。
この子は親や先生に管理されて、それに正しく従う能力がありますので、指示されたことは真面目にコツコツとやり遂げます。反面あまりにも考えが堅くて、自分の才能を発揮したり主張をしたりすることが不得手です。ですから、この子にふさわしい能力をもった友達は「心の開放型」または「人指向型」です。開放型は、自分の才能を巧妙に発揮して有名になっていく術を心得ているからです。人指向型は、とにかくガンガンやっていくパワーがあるからです。
この子は、もともと何にでも関心があるのですが、あまり継続的に集中することはなく、次々に興味の対象が変化する才能があります。反面、愚にもならないようなことにでも関心をもってしまって、どうしようもないことがあります。ですから、この子にふさわしい能力をもった友達は「納得・支配型」です。納得・支配型は何をやるにしても、必ず損得と十分に戦略を練ってから関心をもちますから、そういった思考を学ぶことができるのです。
ここでは、通変星から見た得意科目と勉強の仕方などについて解説します。
ここでも、注意しなければならないことは、子供の学校の成績というのは、学校の先生次第でかなり左右されるという常識です。どんなに天賦の才能があったとしても、もしその教科の先生が嫌いな先生だったりすると、成績は絶対に伸びることはありません。
細かい数値を計算する科目よりも、人・社会・生き物に関する科目、すなわち社会、経済、理科などが得意です。この子に教える場合は、実際の世の中や社会で人とのかかわり合いで、どのようなことに将来役に立つのか?を最初に説明することが大切です。
つまり、自分が大人になった時、今習っていることがどういうことに応用できるのかを説明してあげましょう。またライバルがいる方が、勉強は飛躍的に進みます。友達と一緒に勉強するのも、人から刺激を受けますので良い方法です。
この子にはおおざっぱな教え方はいけません。教え方は細かければ細かい程、良いのです。先生や親がここまでくどく言わなくてもと思っていても、この子は、気になる部分が沢山あるのです。
悪く言えば、重箱の隅をつつくような説明も必要であるということです。細かい数値などを扱う科目すなわち数学や理科、技術などが得意です。または、その繊細な頭脳・感性を生かすことができる音楽や芸術などの分野も得意です。
この子は、なぜそうなるか、その根本となる原理が分からないと応用は絶対にやりたくないと思う子です。数学の公式を公式として覚えないといけないということが嫌なのです。
ですから、教科書通りの教え方では絶対に伸びません。先生が習得した独自のノウハウで根本原理から教えていって、応用までいかないと納得しないのです。ですから先生次第で、飛躍的に成績が上がったり、下がったりします。この子が嫌いな教科は、そのまま嫌いな先生であることを認識して下さい。逆に先生が良ければ一気にノウハウを吸収していきますので、成績は上がります。
この子は、比較的素直に先生の教えたことを習得する才能はあります。ですから、平均点を取るのは得意です。勉強もしなければならない、と本人は思っていますので、追い討ちをかけて「親が勉強しなさい」では切れてしまいます。
もし、他の教科に比べて、成績が著しく悪い科目があるのであれば、必ずそこに強烈な原因があるはずです。勉強しなければならないと常に自分の心に鞭打っているにも関わらず、成果が上がらないのですから。その多くは、どこかこの子にはピンとこない壁があるのです。その壁が何なのか?を一緒に見つけてあげましょう。
この子は、自分が興味をもっている分野であれば、どんどん勝手に学習をしていくタイプです。どちらかというと、左脳的な学問(細かい数値を扱う)よりも、右脳的で感性が必要とされるものの方が得意です。
「芸が身を助ける」タイプですから、得意分野を徹底して伸ばしていくことが、最も重要です。平均的に勉強ができるといったことがあれば、無理して親の期待にこたえている場合があると思って良い位です。とにかく、この子が関心を持っている分野に早く気づいてあげましょう。
ここでも、通変星によるイジメの問題を述べる前に少し常識的な内容を解説しなければなりません。なぜならば、常識の上に、運命学という学問はなりたっているからです。
イジメは、ストレスの発散の結果おこるものです。大人でも子供でもストレスを発散させないと生きていけないのは同じです。子供のストレスの原因のNo1が家庭です。つまり家庭が楽しくないのです。
家庭が楽しくない原因としては、次のような内容があります。(1)夫婦の仲が悪く夫婦のケンカが多い家では、子供はストレスをためます。
(2)親との触れ合いが少ない。
共稼ぎで、子供と十分に触れ合う時間がない。
特に乳幼児の期間のスキンシップ不足は、大人になってもストレスはひきずります。
(3)自分を認めてくれる人がいない
劣等感が強く、自分は誰からも必要とされてないと感じる時、子供は自己の存在を示すためイジメをすることがあります。動物をいじめたりする場合もあります。
この子は、人とうまくやっていく能力があるので、いじめられたり、いじめたりということは好きではありません。というより人が常に自分の周りにいるような環境でないと生きていけないので、友達を大事にします。
いじめられるとしたらアクが強すぎてということが理由ですが、いじめをはね返す強さがありますのでそんなに親が気にしなくても良いでしょう。
この子は、もともと心が開放されているので、いじめる気持ちはなくても、遊び心で弱い者をいじめることがあるかもしれません。しかし本人は決してそういう気があるわけではありません。この子の場合は、もしいじめる方であれば親や先生が厳しく叱っても良い子です。
人の心に遠慮なく入っていくタイプで、意外に人を傷つけやすいので、このチャンスに徹底的に指導することです。善悪の感覚が麻痺するようなTVやビデオ、ゲームなどは極力させないことです。
この子は、人の心をうまくつかみ、組織の中心的役割を果しますので、もしいじめる方になれば陰湿になり、いじめの度合いが大きくなる可能性があります。
ですから善悪の教育は厳しくしなければなりません。もし善の判断ができる子に育っていれば、自分が中心となっていじめをなくすように行動をおこすことでしょう。
もし善悪の判断ができない子であれば、ズルガシコくて、先生の手には負えない悪の大将になってしまう可能性もあります。悪の戦略思考が身につくようなTVやビデオ、ゲームなどは極力させないことです。
この子は、先生や親の言うことを良く聞く方ですから、比較的模範生と判断されます。言い方を変えれば、どことなくパワーが感じられないので、イジメられる方になりやすいのです。そしていじめられても、自分の中で耐えて消化しようと努力する方ですので、ストレスがたまりやすく注意が必要です。
日頃から親や先生は、「ルールや規則は破るためにある」といったくらいの指導をこの子にはした方が良いのです。そういった開放的な考えができるようになれば、万一の場合でも誰かに相談するようになります。
この子は、通常ではアイデアが豊富で、面白い人気者のタイプですので、いじめる方には参加しません。もしいじめる方になったとしても、集団を作ってという能力はありません。あくまでも1人で陰湿にやります。
しかし思いこんでしまったら、妄想的になってしまい、周囲が驚くような発想や行動を平気で行う場合があるので、注意が必要なのです。神戸の須磨区でおきた事件の少年もこのタイプなのです。善悪の感覚が麻痺するようなTVやビデオ、ゲームなどは極力させないことです。
お隣の〇〇ちゃんも、できているのよ。貴方にもできるはずよ、一緒にやってみましょうね。といって競争心をあおるのが効果的です。但し劣等感をいだかせると逆効果です。比較する対象は兄弟ではダメ。この子が日頃からライバル心を感じている友達がベストなのです。
この子は、物事の善悪を誤った行動をした場合には、父親のゲンコツもOKです。しかし、その後は、母親がフォローすることも忘れずに。
社会的な”善悪”と叱る”理由”を最初に明確にして叱ること。この子の発想は奇想天外ですので、大人を驚かせることがあります。
しかし、大人の固まった価値観が元になった、感情的な叱り方はだめです。手取り足とりこれ以上詳しくは叱れないという程度にまで詳細を考えてから叱ること。叱られる行動の背景にある動機まで分析する工夫が必要です。
親や目上には意外にうまく取り入ることが上手なので、それに騙されないこと。
行動の背後には必ずこの子なりの理由と計画性があります。ですからなぜそういった行動をしたかを最初にヒアリングすること。
最初に手を出すのはもっての他です。その行動の元になった考え方が悪であれば考え方自体を叱ること。
行為そのものを叱ってもだめ。行動の元になった考え方が善であれば、考え方をまず誉めましょう、次に行動のやり方を指導すること。表面の行動を叱ると自分を理解しない敵と見なすようになります。
普通は規則や組織に従うことに不平を言わないで、枠をはずれることはない子です。ですからよっぽど我慢できないことがあったときにしか叱られるようなことはしないはずです。
つまり、何かがこの子に起きているということですからその行動の原因を聞いてあげましょう。原因も聞かないで、厳しく叱りすぎると、この子は臆病になって将来会社に入った時、上司のごますりで生きていくようになります。
むしろこの子の場合、良く反発してくれたと誉めてあげるべきなのです。
好奇心ゆえのワルさは少々多めにみてあげましょう。そのワルさが能力開発になっている場合があります。また妄想やウソを言っている場合は、本当にそのように信じこんでいることがありますので、頭から叱らないことです。
じっくりとそのウソを解くような会話をして、この子自身にウソを言ったという自覚、または妄想だったという自覚を持たせることが重要です。
しかし怠け癖や、怠惰な生活は遠慮なく厳しくしつけた方がこの子のためです。