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十二運星占い

 ここでは、とにかく簡単に四柱推命の基礎的な単語もままならない初心者でもある程度鑑定ができるような手法を述べていきます。

本来ならば、第一に五行の強弱がとれること。

その際に、干合、支合、支冲などを正確に見て判断できること。

次に、格局と用神がとれること。

最後に十干関係を見て、喜神と忌神が決定できて、あわせて調候用神もみれることといった順序が必要です。

しかしこれらの内容を一通りこなすまでには、それなりの覚悟と学習が必要になります。

一般の方で仕事を持っており、朝から夜遅くまで会社で仕事をされている方にはこの学習は苦痛である場合が多いのでないかと思います。


そういった方のために”自分でも鑑定ができるんだ”という面白さを知っていただくために、上記のような本来の道筋を無視したやり方ですが、比較的的中率が高い技法を1ツ紹介してみたいと思います。


それは、日支の十二運星を看ることです。それでは、なぜ十二運を看るのかについて説明します。

十二運星というのは、日主すなわち自分の干と、日柱の支との関係から割り出される星のことです。


例えば、日干が”壬(みずのえ)”という五行の水の場合、十二運星は次のようになります。

ここで十二支 というのは、太陽の高さ=太陽エネルギーを表すものと理解する必要があります。

従って、例えば十二運星の「建禄」と「衰」はエネルギー的には同じレベルの星になりますが、「建禄」はこれから帝旺に向かって上昇していく運気の途中での星であって、「衰」は、帝旺からこれから下降していく過程の星であることがお分かりになると思います。この上昇途中なのか下降途中なのかで随分とその内容が異なってくるのです。

下降途中(帝旺→衰→病→死→墓→絶→胎)であれば、一旦帝旺までいったあとの状態なのでどちらかというと落ち着きと冷静さがあると解釈するのです。十二運星の「死」とか「病」といった言葉をそのまま受け止めてはいけません。エネルギー状態がだんだん衰えていく過程の段階を示すバロメータと解釈して下さい。

一方で上昇途中(胎→養→長生→沐浴→冠帯→建禄→帝旺)であれば、どちらかというと勢いがあって精力的であると解釈するのです。

 

以下に具体的な十二運星の意味を記しますので、日支の十二運星を看てその人の性格や内面などを占う場合に役立てて下さい。


1.長生


見た感じが女性的な清潔さが漂い、性格は内向的で自分の意見を述べる場合も遠慮勝ちなところがあります。何をやるにしても周囲や他の人の立場を気にして強引に物事を進めることはしません。人の気持ちを察するのが得意ですので周囲から好感をもたれ、安泰の生活を送れますがチャンスを一挙に成功に結びつけるような派手と大胆さはありません。


■長所
生まれたばかりのエネルギー状態ですので、新鮮で暖かみがあって柔軟で細かいところまで気がつきます。純粋で活発で誠実です。


■短所
生まれたばかりで未熟な状態が短所となります。つまり世間知らずで世情に疎い面があります。無気力で人の力を利用しようとする傾向があります。人を説得する力がなく人の言うなりになることがあります。


2.沐浴


しっかりした目的を持ちにくく注意力に欠け、継続的に物事を成し遂げることは不得意です。感情のままに行動していると、人生の波が多く成功したり失敗したり浮き沈みの多い人生となります。心の迷いが多いことが特徴ですから、住居を転々と変えたり、転職を繰り返したりすることが多くなりそうです。しかし新しいもの好きですので親の仕事を継ぐことはせず、人生の方向がなかなか決定することができません。


■長所
古い殻を脱皮するエネルギー状態ですので、どんどん変って新しくなっていく時代に大変敏感です。進歩的で革新的な生き方をしますが、力はまだ弱いので成果を出すのは苦労があります。


■短所
新しいものがあれば、すぐにそちらに気が引かれます。つまり移り気、気が変わり易い。落ち着きが無い。フラフラしているといった傾向がでやすくなります。

3.冠帯


強運の持ち主で自尊心も大変強い。どんな場合でも自分の立場を有利に運ぼうとし、身勝手な行動に出ることもあります。他人には批判的で、敵をつくることになりやすい傾向です。しかしどんな困難な環境にあっても、決して弱音をはくことなく最後まで独力でやりぬくパワーがあります。相手に頭を下げたり、押さえつけられるのが嫌でそういった態度を見せる人間とはトラブルがあります。部下に接する場合も将来、自分の実利になりそうな人間には良く面倒をみますが、そうでない人間には面倒を見ない策略的な傾向があります。


■長所
発展を直前に控えた準備段階のエネルギー状態です。自分の良いところをうまくみせる振る舞いが大変上手です。華やかできらびやかに自分を見せます。


■短所
外見ばかりで無駄が多く実利がともなわない傾向があります。表面だけ飾って調子が良いのですが中味が伴わない傾向があります。


4.建禄


一見学者タイプで、ものの見方、考え方が非常に緻密であって、表面には現れませんが神経質な面があります。義理がたくて堅実でそのために危険性のある投機のような仕事にはあまり興味を示しません。頭がきれますので、先を読み過ぎて大きく伸びるチャンスを逸することがありますが、企画力や技術力に対する才能はもっていて肉体的よりも知的な仕事がむいています。


■長所
エネルギー状態が80パーセントの状態ですので、現実的にしっかりしており、実際的となります。積極的で意欲があり、勢いがあって着実に物事を成し遂げるパワーがあります。


■短所
目の前の利益ばかりにとらわれて、落ち着かずきょろきょろして計画性がない傾向があります。自分の力の範囲でしか物事を考えられず、応用力と融通がきかない場合があります。

 

5.帝旺


自尊心が高く、人に使われているのが嫌なタイプです。従ってサラリーマンとして一生終わるようなことはなく何らかのチャンスをつかんで必ずといっていいほど独立するようです。しかし全く猪突猛進型ではなく、慎重なところがありますので内気に見える場合もあります。決して弱音をはくことなく、どんなに困難な環境に陥っても威勢良く振る舞います。また大変義理がたくて、物をもらってもそのままにしておくことができない。他人に迷惑をかけるのを極端に嫌い、たとえ銀行などから借金をしても他人や友人には迷惑をかけることはありません。


■長所
一番最高のエネルギー状態ですので、とんとん拍子に発展し頂上まで登りつめるパワーがあります。気が強く競争には勝利し、あらゆる困難を排してバリバリやっていきます。


■短所
自分の強いエネルギー状態が災いして、傲慢で人の言うことを聞かす、人を見下し敵を多く作ってしまう傾向があります。自分の力だけが頼りであり人は頼りにできないという我の強さがあります。


6.衰


性格に円満さがあって他人と争うことを好みません。温順で真面目にコツコツと働きますがそれだけに積極性とか覇気とかいったものは表面にでません。自分の能力や実力は常に控えめに見積もりハッタリをかけて行動することはまずありません。従って地味で真面目ですが目立つことはありませんので、常に明るく振る舞うことが開運の秘訣です。


■長所
エネルギー状態が最高まで行った後の落ち着いた状態ですので、冷静でやや消極的でありますが安定して物事を卒なくこなします。


■短所
消極的で意欲がなく、行くべきか行かざるべきか?ハッキリしない状態が続きます。沈滞と停滞ムードが漂い良い面もあまりでませんが、悪い面もでない状態です。

7.病


内面的には、取り越し苦労が多く、将来のことを考えて不安に悩む傾向がありますが、表面にはなかなかそういったものを出すことはありません。社会的な交際もあり、人から信用され、世話役を引き受けることも多いのですが、家庭に入ると不平不満を漏らすことがありおおらかなゆとりさに欠けます。マイペースの固い人生を歩みます。


■長所
秋になって植物の葉が枯れ始め、憂愁の季節の状態です。従って、敏感、目ざとい、先を見る能力がある。相手の動きを的確に捉えて自分の行動や指針を修正する敏感さがあります。


■短所
過敏で物事に動じやすく、不安で落ち着きません。物事の考え方や行動が弱々しく力がなくこせこせしています。


8.死


清廉潔白で外面が明るく勤勉な努力家です。また器用で趣味が豊富で音楽やスポーツ、芸術など広い範囲で人生を楽しみます。楽観的で自分の実力に応じた人生を無難に歩みます。何か特定の分野において専門的な技術や研究に優れていることが多いのが特徴です。


■長所
物事が停止しているエネルギー状態ですので、規則正しく継続的に根気良く物事を処理することができます。しっかりと現在のおかれた環境に根づいて動かない状態です。


■短所
物事がすべて停止する状態です。何があっても反応を示さずどんかんで心が動かず、冷酷です。とにかくコチコチに物事が固まった状態ですので、発展も衰退も何も動きが無い状態です。


9.墓


女性的で堅実型でコツコツと浪費せずに人生を歩むタイプと、経済観念が豊かで事業家として成功するタイプの2通りがあります。しかし基本的には保守的で忍耐力があって根気よく勤勉に働く人です。若くして成功するということはなく、中年以降になって堅実な事業で成功することが多いようです。


■長所
表面的には何も活動していないように見えるが、中では芽生える準備がされている状態です。従って、伝統や規約を重んじて、仕事においても派手さはなく蓄積にコツコツと励むタイプとなります。経済観念に優れていて浪費することはありません。


■短所
かたくなに組織の規律や規則に縛られ融通がきかない状態です。頑固で古臭くケチな面があります。浪費することはありませんが、必要なものにまでお金を使うことが決断できない面があり、ややもすると守銭奴的になってしまいます。


10.絶


策略とか陰謀とかいったものには無縁のタイプです。しかし一つのことを粘り強く飽きずにやることが不得手です。落ち着いて物事を処理するのではなく、何にでも新しいことに着手しては放りなげる性格があります。人を疑うことができませんので、だまされたりすることも多いようです。


■長所
融通性があるので、今までのものを改革しきれいさっぱり作り変えていく傾向があります。従って時代の変化を読み取り、今までの悪い環境を全部絶やし、新しいことに目を向けます。転職するごとに運勢が良くなったり、方針を変えるごとに成功したり不思議な運勢をもっています。


■短所
とにかく一定した方針を持たず、今までの環境を良きつけ悪しきにつけ、変えていく人です。不安定で不確実で迷いが多く、根気がないので結局何事も成し遂げることができない傾向があります。

 

11.胎


用心深さは女性的であって、交際が上手で話も巧みですが、努力とか勤勉を嫌う傾向があり、実行力に欠けます。従って人の信頼を一度は得ることができても永続的にその関係を保つことは難しいようです。人から頼まれたことは嫌な顔をせず、引き受けますが約束が果たせないことも多くあります。性格は従順で暴力を嫌い、上品に振る舞います。


■長所
表に出ようとする気が内に秘められていて、変化に対応する能力があります。古いことにこだわりませんが、冒険はせず、じっくりと攻めて成功するタイプです。準備と用意が良く、夢と希望に満ちあふれています。注意深く、礼儀正しく、慎重さがあります。


■短所
表に出ようとする気力はありますが、何もできないので不平不満がでてしまいます。どんなに万全に準備をしてもうまくいかないことが多い損な運勢の傾向があります。


12.養


のんびりと落ち着いた性格で、どんなに忙しい環境でもこせこせと動くことはありません。忍耐強く、物事の考え方が計画的であせって物事を成すことはありません。誰からもすかれる円満さをもっています。伝統のある仕事を長い間かかってやるようなタイプです。


■長所
これからどんどんとエネルギーが高まっていく状態です。人よりも2倍働き、人よりも努力し、何事も一生懸命にやります。根気良く物事を継続して処理することができます。お金の使い方にも余裕があって、収入にも特に困ることはありません。


■短所
一生懸命にやりますが、苦労が多く、ポイントをついた行動をすることが少なく実りが少ない。または全く努力をせず、怠け者でダラダラとお金も使う傾向があります。


★注意


この長所と短所のどちらが出やすいか?は、その十二支が喜神か忌神かによって異なります。もちろん喜神であれば長所が出やすいものですが、ここを区別するには、結局正統法で鑑定していくしかないので、ここでは長所と短所の両方が出ると理解しておいて下さい。


また、会社や組織の中で表面上はどう見えるか?といった場合には、日干よりも月支の十二運星を看た方が良いでしょう。