甲(きのえ、 木の兄、陽の木性。)
乙(きのと、 木の弟、陰の木性。)
丙(ひのえ、 火の兄、陽の火性。)
丁(ひのと、 火の弟、陰の火性。)
戊(つちのえ、土の兄、陽の土性。)
己(つちのと、土の弟、陰の土性。)
庚(かのえ、 金の兄、陽の金性。)
辛(かのと、 金の弟、陰の金性。)
壬(みずのえ、水の兄、陽の水性。)
癸(みずのと、水の弟、陰の水性。)
子(ね、 陽の水性。)
丑(うし、 陰の土性。)
寅(とら、 陽の木性。)
卯(う、 陰の木性。)
辰(たつ、 陽の土性。)
巳(み、 陰の火性。)
午(うま、 陽の火性。)
未(ひつじ、陰の土性。)
申(さる、 陽の金性。)
酉(とり、 陰の金性。)
戌(いぬ、 陽の土性。)
亥(い、 陰の水性。)六壬神課では、この十干と十二支だけで象意を読み取ることはしません。
日干との関係や、十二支同士の五行の相剋で吉や凶を決定します。
@貴人
象意:気品と高貴がキーワードです。
人物なら目上、立派な人、品物なら高価なもの、事柄なら社会的地位です。A騰蛇
象意:恐怖と残忍さがキーワードです。
人物なら心の悪い人、恐ろしい人、品物なら火、血、刃物、事柄なら残忍で恐ろしいことです。B朱雀
象意:派手で学問的な知恵がキーワードです。
人物なら学者や先生、品物なら文字や書籍や高価な贅沢品、事柄なら著作や派手なことです。C六合
象意:和合と交際がキーワードです。
人物なら友人や楽しく明るい人、品物なら良い契約書や楽しい手紙や宴会、事柄なら良い取引や婚姻です。D勾陳
象意:愚直と争いと遅さがキーワードです。
人物なら警察やのろまな人、品物なら兵器や機械、事柄なら戦争や争いごとです。E青竜
象意:富栄と活動と勢いがキーワードです。
人物なら富豪や立派な人、品物なら大金、値段の高いもの、事柄なら金儲けや商売です。F天空
象意:すべてを失う、損失、がキーワードです。
人物なら役にたたない召使、詐欺師、品物なら表面だけ立派で中味の無いものや価値のないもの、 事柄なら損害や消耗です。G白
象意:即断すぎることと乱暴さがキーワードです。
人物なら冷酷な人、乱暴な人、品物なら凶器や刀や乗り物、事柄なら刃傷沙汰、手術、死亡といった凶事です。H太常
象意:忍耐と日常性がキーワードです。
人物ならおっとりとした人や主婦、品物なら食物や衣類、事柄なら飲食、酒食です。
I玄武
象意:陰険さと邪悪さと非誠実さがキーワードです。
人物なら泥棒、強盗、邪悪な人、品物なら粗悪品や盗品、寝具、事柄なら陰謀、逃亡です。J太陰
象意:清純な女性らしさ、消極、正直、公正さがキーワードです。
人物なら女性、清らかな人、品物なら清潔感のあるもの、消臭剤、石鹸、事柄なら公のことです。K天后 象意:柔軟さと色気と情感がキーワードです。
人物なら妻、色っぽい女性、品物なら女性の持ち物、化粧品、事柄なら女性に関すること全てです。
@兄弟
四柱推命でいうと、比肩、劫財です。つまり、人物では兄弟、競争相手、事柄では出費、浪費、争いとなります。A子孫
四柱推命でいうと、食神、傷官です。つまり、人物では子女、目下、口が達者で交際上手な人、事柄では生産、サービスといったことになります。B妻財
四柱推命でいうと、偏財、正財です。つまり、人物では、妻、部下、父親、事柄では事業、金儲け、商売ということになります。C官鬼
四柱推命でいうと、偏官、正官です。つまり、人物では、夫、裁判官、人を支配する者、目上、事柄では疾病、災難、なやみ、女性の結婚ということになります。D父母
四柱推命でいうと、偏印、印綬です。つまり、人物では、父母、先生、事柄では名声、勉強、楽しむことになります。
最初にやることは、今から占う内容を整理することです。つまり、主体が何で、対象が何なのか?が明確になっていなければなりません。多くの場合は、主体は、本人で、対象が、接触する相手や品物や商売になります。そして、本人と相手との関係を、一課と三課で判断します。
それから、ものごとのスタート、途中経過、結末を、初伝、中伝、末伝でみます。
それぞれの判断の仕方は、十二支関係で、吉か凶かをみます。たとえば、本人と相手との吉凶をみるなら、一課と三課をみます。ものごとの結果と本人との関係で吉凶をみるなら、一課と末伝をみます。このように、何と何を組み合わせるかは、自由ですが、ここで述べた2種類が通常は、基本になります。
次に具体的な象意は、十二天将と六親星でみます。さらに、十干同士の関係から、吉凶を詳しくみます。
以上が、基本的な六壬神課の判断原則です。六壬神課を使って推命をおこなう場合は、今まで述べた方法ではなく、十二宮に入っている、十二天将と六親星をみます。吉凶判断も、十二の宮の性質と十二天将と六親星の性質を見比べてみて、判断します。