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六壬神課の歴史的背景

 

 ことがらの吉凶や結末を迎えるまでの経過を的確に予測する雑占の王者です。中国の漢の時代には、すでに六壬占いもあったようですが、日本では平安時代に、安倍晴明が使ったことは、「占時略決」等の六壬書が現代にも残っているので、間違いないようです。つまり、六壬は、陰陽道として、災害や帝の病気の占い、色々な儀式に使われてきたのです。


 明治になってからは、京都の阿部泰山が全集の一環として六壬の書籍を出版したことから、脚光を浴びるようになってきました。
 本ソフトでは、この六壬神課を応用した推命まで行うことが可能です。生まれた時刻は、分かれば指定することができますが、分からない場合でも、占うことができます。

 

六壬神課を、いつ、どういう時に使うか


 四柱推命や紫薇斗数推命は、生まれた年、月、日、時から一定の書式にしたがって、命式を作成し、その人の先天的運命や性格、職業、能力、人間関係、今後の運勢などをみるものです。つまり、命・ト(ぼく)・相・医・山(ざん)の五術という分類のなかでは、命の分野に相当しています。


 これに対し、六壬神課は、もともとは、ト(ぼく)の分野の占いです。つまり、生年月日ではなくて、そのときの年、そのときの月、そのときの日、そのときの時から盤を作成し、状態の吉と凶を分析する占いです。

六壬神課の特徴は、2つあります。それは、初伝、中伝、末伝というときの経過を知ることができるということです。つまり、初伝は、ものごとの最初の始まりの状況を示し、中伝は、ものごとの経過を示し、末伝はものごとの結果の状況を示します。このようなときの、経過を知ることができるのは六壬神課だけでしょう。

もう一つは、一課・二課・三課・四課という4つの課式から構成されていることです。

一課と二課は、本人のことを示し、三課と四課は相手のことを示します。つまり、相手がいる占いには、大変威力を発揮するということなのです。相手がいる占いとは、結婚や恋愛、裁判、医者と患者、上司と部下、雇用主と雇用される側、といったように、本人と相手が人間の場合のことを示します。

しかし、本人と病気、本人と事業、本人と遺失物、本人と試験といった相手が人間ではんばく、事象や物の場合にでも、応用することができます。

そして、二課は、一課の付属であり、四課は三課の付属ということになります。
たとえば、結婚の占いの場合は、一課は本人はどのような人柄かを示します。二課は、本人の所属する環境や家柄や仕事などを示すわけです。そして、三課は結婚相手の人柄を示します。四課は、相手の所属する環境や家柄や仕事などを示すわけです。