- |
乙 |
己 |
癸 |
- |
亥 |
未 |
未 |
- |
長生 |
墓 |
墓 |
【自分を表す星は生日天干の「乙」です。】
・基本
優しい草花の乙木が、火を含む7月に生れています。つまり月支の未宮に燥土が旺じている季節です。
夏月は火炎が旺じて土は渇き、乙木の木気が日照りの為に枯焦の象となります。
命造に水気である癸水(壬水でも可)を用神(喜神)として欠かす事はできません。
癸水があって根株を滋潤すれば草木は枯れる事がないのです。
又、夏月は火性が強くて水が絶地(弱い)となるので、水の発水源である辛金(偏官)の相生を以って補佐用神とします。
・喜神
命造の地支に癸水(水)の偏印があるだけではなく、天干に癸水が透干して水が強ければ、次に丙火の太陽(傷官)を後に用います。
夏でも乙木は丙火の太陽が無ければ、草花に本当の色が無く果実は青白くておいしくありません。
故に、乙木は適度な癸水と丙火があれば自然と発福します。
人間も生物と同じ事が言えます。
・我が身の強さ
本命は未月に生れ、己土(燥土)の偏財が地支に二つあって天干に透干して土が旺じています。
我が身を相生する星は、日支に亥水があって年柱の天干に癸水が透干して水にしっかりと根がありますので素晴らしい事です。
命造に癸水の用神があって傷みが無ければ人並み以上の生活があり喜びとします。
命造の強弱で言えば燥土の財星が旺じていますのでやや身弱です。
・大運
やや身弱ですので、大運の流れは我が身が旺ずる「水、木」運中が発展運となります。
命中に丙火が一つでもあればさらに元気があって運気は良くなりますが、無いのは仕方ありません。
財貨を得るには我が身のエネルギーを消耗しますので、精神の健全を要する理です。
大運が我が身が旺ずる運へ向かうので心配は無いと思います。
本命の欠点は、命造がオール陰で構成されていますので、乙木陰年と言って人生に若干淋しさがあります。
大運は23歳までが「丁−巳」の運中で用神の「亥」を七冲にて破ります。天干の食神は命中の偏印から破られて忙しいだけで食禄や健康が不安定となり凶運です。
24歳からは多少なりとも良くなってきます。辰土は不要な土も旺じさせますが、水を含んだ晩春の土ですから我が身を生扶もします。故に吉凶相半ばでしょう。
大運天干の傷官は太陽ですので、命造に水がしっかりありますので太陽を用いることは健康に自身が持てます。
大運が33歳〜52歳までの20年間は比劫運で上昇運とにり発展します。
やや身弱であった我が身が旺じて身強となり、命中にある強い財星を我の物とし運用する気勢があります。又財星は暗に官星を助けますので信用と名声が上がります。
特に大運の「甲−寅」は兄気分である大木が、乙木の我に力を与えますので多少頑固さが出てきて押しが強くなります。
更に強い土の財星を制してくれますので甲木が来れば一石二鳥となり、又草花やつる草は大木に巻き付いて天に伸びていきます。この事を藤蘿繋甲と呼んでます。
・性情
多少身勝手な処もありますが努力家で豊富なアイデアがあって研究心があります。
憐れみがあり同情的で涙もろい感情の持ち主ですが、反面邪気心があります。
名誉欲にはあまり拘わらず薄い方ですが、金銭への執着心が強い人です。
金銭感覚に優れていますので駆け引きが巧みで財を蓄えます。多少無駄遣いをしても財星に根があるので無くなることはありません。
官星が無いので会社内に於いてはリーダー役としての器は力量不足の面がありますので、小山の大将には不向きです。
職場に於いては明るく接していますが、家庭に帰れば意外と物静かで陰な面が出ます。
水の印綬は母親の星でありますから、母親を大事にする事です。
・愛情
財星が多くて水があるので色恋沙汰には気をつけましょう。
相手の女性はしっかり者で賢い人ですので妻奪夫権(女性上位)の家庭となります。
命造を見れば貴方の心の中には3人の女性が潜んでいます。
奥さんは自分にとって多少重々する存在です。