神経質な研究者 1958/11/10
ある民間企業の研究者です。
国内有数のエリート大学を卒業しコンピュータの先端を研究している。
色々と細かな技術はあるが、自ら責任をもって、行動することはない。
どちらかというと、自分の好みの技術の分野だけを、趣味的に追いかけているようです。
研究所が、縮小され現場で開発を担当するようになったら、うまく対応できなかった。
新しいことをとにかくやりたいという気質は、胎の十二運星と食神の組み合わせでしょう。
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木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
干の数 |
0 |
0 |
1 |
1 |
1 |
支の数 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
月令 |
― |
― |
○ |
― |
― |
強さ |
― |
― |
弱 |
最強 |
弱 |
特徴
- 我が身の辛は根が1コあります。
- 年上の戊と月上の癸が干合(火化)していますが、月令を得ておらず無作用になります。
- 結局、五行の金が最強ということになります。
- 本命の特徴は、「金水傷官」のなりかけで、頭が人よりも良く回るということでしょう。
- 『 我身日干は辛金です 』
- 指輪のような貴金属の辛金は壬水の流れ水で洗われ輝くことを吉とします。
また、亥月の寒い季節に生まれているので、丙火の太陽を命中に必要とします。
命中に於いて壬水と丙火の透干していれば、金白水清と言って発展の出来る命となります。
金水傷官は清きを最も喜びとしますが、戊土が天官にあれば(水が濁るので)凶となります。
しかし命中に於いて壬水が太過していれば、水が旺じて金が沈む象となるので、必ず戊土を以って救いとする。
- 本命は辛金の根が弱く、また水に気を漏らすので身弱である。
又亥宮の水が透干して食神が強い。我を扶ける星は年柱の天干に戊土と地支に戌があって我を扶助しています。
戊−戌は魁ごうで印綬が非常に旺じているので、自己主張が強い。
惜しまれるのは壬水の透干が無く癸水が透干していることである。故に食神格となる。
- 「性情」
- 真面目で知恵があり、おっとりしているように見えますが(食神)、強情で神経質な面があり細かい事まで口はさみます。
学問や研究が好きで頑張りますが輝きが足らなりません。何故ならば我身日干の辛金は水で洗えば輝きますが、戊土が透干して癸水(食神)と合し癸水の働きが鈍っています。
故に輝きが久しく無く、又食神の持つ福禄(ラッキー運)が薄くなります。
命中に官星「仕事星」が無いので、頭脳はよいが名誉職に就くには苦労が多い。
金銭感覚は無駄遣いが出来ない節約家タイプで、人への奉仕はまずもって少ない。
- 大運が20歳〜29歳までは「乙−丑」の運中で乙木の偏財(金銭や女性)は命中の卯、亥に通根して旺ずる運です。
この大運で結婚すれば妻がしっかりした人物です。又は金銭的に恵まれます。
未の年は三刑となり自分を含め損傷生じます。酉年は異性との分かれの年でも有ります。
- 大運が30歳〜39歳までは「丙−寅」の運中で正官の仕事星が来ます。
丙火の正官は寅、卯に通根して強くなりますが、我身日干の辛金と干合して其の働きが鈍ります。
又丙火は戊−戌を見て墓入して生気がなくなります。我身日干の我は寅を見れば絶となり気勢が弱まり身弱となる。故に健康的で多少は発展しますが、向風を進む船の如く苦労があります。
- 大運が40歳〜49歳までは「丁−卯」の運中で偏官星が来ます。
偏官は仕事、職位の星でありますから、職位の向上はありますが、仕事の量と内容に追われる可能性が大きいです。即ち自分の持っている能力以上の仕事を要求されそうです。
酉年は大凶となりますから、何をするに付けても良く考えて行動することです。