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占い道場  ある天才的経営コンサルタントとの出会い

 

天才と異常さは、紙一重

この本当の意味とそうならざるを得ないルーツをご紹介

命を守るために天才にならないといけない心理的状況があるのです。

 

 

■ある天才的経営コンサルタント(アダルトチャイルド)

〜ある天才的経営コンサルタントとの出会い〜

フォーチュンソフトという会社の代表をしていますが、ある特定の分野に関しては天才的な才能を発揮する経営コンサルタントがやってきました。当社のソフトウエアのお客さんです。最初、電話で話したとき、

第一声が、「わたしは、ダブル空亡の命式です。よく生きていると思います。」

第二声が、「本者の霊能者がいます。その人のお告げを良く聞きに行っています。」

第三声が、「フォーチュンソフトはもっと大きくならないといけない。大きくなるはずだ。」

でした。


会って話しをすると

第一声の、「わたしは、ダブル空亡の命式です。よく生きていると思います。」の真意は、だから自分は2回も離婚し、自己破産しているという言い訳に、占いを使っていることが分かりました。わたし自身が実際に、鑑定をする場合には、空亡は無視するということを言うと、言葉が詰まったようです。それ以外に、命式の欠点が、思い当たらなかったのでしょう。それで、話題が、霊能者に変化しました


第二声の「本者の霊能者がいます。その人のお告げを良く聞きに行っています。」
その霊能者の人格を聞いて、周囲の人から、尊敬されていない事実を知り、レベルの低い、ただの直感おばさんに近い人だと分かりました。そして、お告げをもらったといって、紙をみせてくれたのですが、どこにでもあるような言葉が書いてありました。つまり、万人向けの言葉です。万人向けの言葉しか、おろせない人は、愛情がない、左脳的な霊能者です。この男性だけに、必要なメッセージは、見つかりませんでした。「ところで、この言葉、あなたが本当に必要としていますか? それとも、万人向けのものですか?」と質問したら、頭の回転の速いこの男性は、話題を変えてきました

第三星の、「フォーチュンソフトはもっと大きくならないといけない。大きくなるはずだ。」の真意は、「商品を今とは別の方法で売ってあげることができる」
「返品なしの契約ができる」
「流通を通さないで直接店舗に卸すことができる」
というものでした。しかし、これが口からでまかせであることは、ソフトウエア業界で仕事をしている人なら、瞬時に分かることです。大手の流通会社から、圧力がかかって、倒産したソフト会社が複数あることを、業界で15年以上仕事をしている人なら、知っていることだからです。ただし、例外的に、そのようなことをできる会社があることも知っています。それは、大手流通会社が起業する以前から、直接店舗におろしているという歴史的な実績があるからです。これを言うと、また、話題を変えてきました

「ビジネス界への展開ができる 能力診断 コンピテンシー診断」がつくれないか? というものでした。昭和の初期から、何人もの方が、こういう分野に挑戦し、敗退していった歴史を説明して、それでもやるなら、相当の資金の手当てと、あなたのビジネス人生をかけてやる覚悟があるのですね?と質問すると、また話題が変わりました


「事務所に使えるマンションを買うなら、元本保証の金利30%の金融商品を紹介できる」

ああ、そうですか、と回答し、翌月その会社の社長と直接会って、詳細の説明を求めたら、そんな商品あるはずないでしょ。と冷ややかでした。ただ A商品は、たしかに、金利30%は期待できます。欧米の投資会社と契約しているので、紹介は可能。もちろん、リスクも大きいのは当然です。マンションを買うお金を運用するような、性格のものではありません。B商品は、たしかに、ほとんど元本保障にちかい、金利3%の商品で、宣伝もしていないものがあります。限定30人だけの商品ですが、1口1億円です。こういう、商品の断片的な知識だけを、集合させて、彼は、都合の良い金融商品を創造したみたいです。と回答されました。

まあ、予想の範囲でしたので、驚きません。しかし、なぜ、ああいうほら吹き男を、社員にしているのか?それが不思議だったので、そこを聞いてみました。すると、たしかに、彼を採用していても、デメリットのほうが大きいかもしれません。しかし、5%の天才性があり、M&Aに関しては、すばらしい、グランドデザインをつくるので、その1点だけで、使っている。と説明されました。

わたくしは、この社長と社員の関係、そして、その社員の天才的才能が、どこに起因するのかを調査するために、お付き合いをすることにしました。どこかで、この才能が生かせるかもしれないと予想したからです。


〜 ある天才的経営コンサルタントの顧客からの評価 〜


この男性、公務員を退職して経営コンサルタントをやっています。企業同士のM&Aなど特殊な業務に関しては天才的なグランドデザインをすることができます。その起業の特性、社員の情というものをシステムとして理解し、どの会社とどの会社を合体させれば、どうなるかという読みに関してては天才的なものがあります。
しかし、そのいっぽうで、興味の対象が次々に変化し、言うことがどんどん変化します。顧客にとっては、どこまでが実現可能な事実で、どこからが思いつきなのかがまったく分からなくなってしまい、結局は信頼を失うことが多かったようです。

この方の欠点は、自分は相手よりも強い立場でないといけない。自分は相手よりも格上でなければならないという意識が強すぎるということです。ですから、自分の専門以外のことに対しても、知ったかぶりをして、それが相手に不信感を与えてしまうのです。
自分が知らないことは知らない、不得意なことは不得意だということが言えないわけです。


心理学的に言うと、見栄を張らなければならない、自分は相手よりも格上でなければならないという心情の裏側には、自分はダメな人間である、自分は相手よりも格下で、臆病な人間であるという心情がおなじくらいの大きさで存在するというのがあります。


〜 ある天才的経営コンサルタントの私生活 〜

結果として、その臆病で不安な心をまぎらわすために、大酒を飲みます。ひどくなると、夕方まで寝ていて夕方になって会社に出かけていくこともあります。そして、会社では嘔吐しトイレをつまらすことも多々あるようです。そして、お酒でも不安な心が休まらない場合には、女性を求めます。健全な普通の女性を口説く勇気はありませんから、お金を出せば何とかなる女性が相手となります。ストレスがたまってくると、とくにその傾向が強くなります。


結婚は2回して2回とも離婚されています。現在は、同棲している女性がいますが、この方の傷ついたハートを完全に癒す存在ではないようです。同棲している女性も、同じく、心が傷ついているので、大変なやきもちやきです。この男性が、出張中の場合、必ず夜になると、今どこで何しているの?という電話がかかってきます。わたくしと、食事して打ち合わせをしている2時間くらいの間に、3回そういう電話がありました。


問題は、この男性が、こういう心情になる根本的な原因です。四柱推命でみると、「己酉」の方ですから、愛情には非常に敏感であり、恨みや嫉妬心をもちやすい気質であることがわかります。また、口から出る言葉で、相手をひきつける天性のものがあるということもわかります。長野県の田中知事が「己酉」ですから、想像がつくと思います。
しかし、これだけでは、病的なまでに、お酒と女性に溺れてしまう弱さを説明することはできません。また異常なまでに、人の情を見ぬき、会社のM&Aのデザインをする特異性のある能力を説明することはできません。

なんでもかんでも占いで、決め付けてしまう占い師が多いのですが、それでは、宿命論は語れても、開運への道は、示せません。


そこで、生まれ育った家庭の環境まで深く入り込んで、この方の根にある問題点を見つけ出す必要がありました。


〜 ある天才的経営コンサルタントの家庭環境 〜

この方は、3人兄弟です。なぜか、母親と縁が薄く、兄弟とも縁が薄いです。実家が商売をしており、その家業をこの方が一時は継いだみたいですが、うまくいかず、現在は、他の兄弟が運営しています。そういう経緯もあってか、親族や家族からは、信頼されていません。とくに、母親から信頼されていないようです。母親から信頼されていないというのは、実は子供のときからで、母親から十分に愛され、許され、信頼されたという記憶がありません。ここに、この方の原因があります。

あとから述べますが、アダルトチャイルドという欧米では、比較的認められている精神障害なのです。

精神障害というと、言葉が、悪いのですが、精神のバランスが偏っている状態ということです。

男の子にとって最初に出会う異性は母親です。その母親から100%の愛を受け、100%の信頼関係を築き、どんなことがあっても母親だけは自分を信じてくれるという心の絆が男の子にとっては自信となっていくのです。勉強ができなきくても、母親だけは自分を愛してくれる。万引きしたという疑いをかけられても、母親だけは自分を信じてくれる。受験に失敗しても、母親だけは、変わらない愛情をかけてくれる。事業に失敗したとしても、母親だけは、自分を信じてくれる。こういうのが、母親の愛です。

男の子にとって、母親からの愛情というのは、人生で最初に経験する自信であり、社会生活を正常におくれるかどうかの基準となる自信です。

この段階で、母親との信頼関係ができていないと、男の子は自信を持つことができません。自信がないから、表面的には他人に対し権威的に振る舞い、横柄に振る舞い、自分のほうが偉いんだという演出をしなければならないわけです。そして、母親から100%の愛を受けていないと心は愛情に枯渇しています。子供にとっては、これは耐え難い試練です。健全な家庭の子供は、両親がそのままお手本になります。お手本にしたいという気持ちになるわけですが、機能不全の家庭の子供は、お手本にすべき大人が家庭の中にいないわけです。

〜 親と信頼関係が築けないことが、異常な集中力と異常な情報収集能力を、つくっていく 〜

それで、お手本は、本、学問、歴史、数学、学校の先生、友人、塾の先生になるわけです。人とのコミュニケーションが不得意な場合は、お手本は人間では役にたちません。

それで多くの場合は、本や歴史やTVやゲームや学問になっていきます。つまり、情報収集能力に関しては、異常なほど発展するわけです。大人になってから、ある特定の分野に関してだけ、天才的な能力を発揮するという基礎訓練が、この子供の段階で行われるわけです。


そして、子供を卒業し、お金が稼げる大人になった段階で、真の母を探す旅にでるわけです。
ある宗教団体では、教祖を「真の父」と呼び、教祖の妻を「真の母」と呼びますが、こういう精神障害をもった人達にとっては、大変響きの良い言葉です。実の父と母を捨てる立派な口実ができるわけなのですから。実の父と母が悪いから、こんな自分になったという口実ができるわけです。そして、理想の父と母を得たような錯覚を得ることができるのですから。こんなに、居心地が良い宗教はないというように思ってしまうのです。こういう、宗教に入っていくのなら、まだ、良いほうだと思います。

この男性の場合は、多くの女性の肉体を求めざるを得ないという行動になっていったわけです。若い女性が母親のように、100%の愛を与えてくれるわけはありませんから、肉体の関係をもって一時的には癒されたとしても、またすぐに愛の欠乏症になっていくわけです。そうすると、また、別の女性を求めるわけです。結婚しても、相手に求めるのは、妻ではなく、真の母を求めているわけです。ですから、妻にとっては、私は、あなたの母親ではないと、愛想をつかされ去っていくわけです。これが2回と結婚と2回の離婚という結果につながっています。同棲中の女性からは、結婚して欲しいと言われていますが、さすがに、3度同じことは繰り返したくはないのでしょう。結婚は、見合わせているようです。
同棲して毎日SEXができる環境にありながら、それでも、次々と若い女性を買わないと、心のバランスがとれないのは、愛の欠乏症だからです。女性を買い、肉体の結合をしている間だけは、一時的に、真の母親から愛されているような、麻薬的効果があるわけです。


〜 ある天才的経営コンサルタントの開運方法 〜

さて、この方の精神を治療し、開運させるにはどうしたら良いのでしょうか?仕事面、家庭面、霊的精神面の3つの方向から対応が必要となります。

まず仕事面では、1年前にこの方を採用したある投資コンサルタント会社の社長さんが、この方の親がわりになって面倒をみています。5%の天才性と95%のホラ吹きのこの男性の天才的部分の5%を生かそうと、たずなを引いています。お客さんとの重要な商談に遅刻したり、会社に損害をもたらしたとしても、ときどきビックリするような実績をあげるので、私生活にわたってよく面倒をみています。社内からは、問題児だから首にすべきという声も大きいものがありますが、その声を無視して愛情をもって面倒をみています。

次に家庭面では、良い配偶者が必要です。真の母親がわりになれるような愛情の大きい女性が必要です。なにがあったとしても、私は、あなたを信じていくという強い絆で結ばれた配偶者が必要です。これに関しては、同棲中の女性もいますし、しばらくは様子を見るしかありませんが、日本人の女性では無理だと思っています。経済力のある女性は、いつでも男性を捨てる可能性があり、絶対的な安心感を男性が感じることがありません。東南アジアの貧しい国の女性、そして、男性を心から愛する天才的ハートをもった人種がフィリピン女性だと思います。彼女達の生活を実際に視察すれば、日本人男性なら、100%自信をもちます。こんな環境で生活するよりも、良い環境を提供してあげられる。そして、そういう環境を提供してあげた以上、もう貧しいフィリピンには帰りたくないはずだから、女性が自分を捨てることは絶対にないに違いないという自信をもつことができます。わたくしが、フィリピン女性と日本人の中高年の男性との結婚の仲介をしているというのは、実は、こういう背景があるからなのです。
フィリピン女性との結婚で、アダルトチャイルドが治療できるなら、それは宗教をやるよりも、効果的で、 診療内科で受診するよりも、経済的で、実際的な治療ではないかと思うからです。


次に霊的精神的な対応ですが、本人は自分のそういう課題の根本がどこにあるか?に気がついていません。本心では気がついているのかもしれませんが、それを認める勇気がないといったほうが正解でしょう。ですから、その根にある問題を知的に理解させ、認識させ、認めさせ、愛情欠乏症、真の母親探し症候群という病気であることを自覚させることです。そうすれば、40才を超えた大人ですから、ある程度は理性でバランスをとれるようになります。


健全に機能している家庭で育った男性というのは、どんなに他人から馬鹿にされようと母親から絶対的な信頼を受けたという自信がありますから、無理に自分を偉く見せる必要がないわけです。そして、そういう自信のある男性は、やっぱり自信のある女性と出会い、恋愛し、恋愛に入ると、すぐに結婚までいきつきます。お互いに、幸せになれるという自信があるからです。子供のころに体験したあの楽しくて、気持ちの良い、懐かしい思い出を、再現すればいいだけだという、自信があるのです。


■アダルトチャイルドについて

 

〜 アダルトチャイルドとは? 大人の定義 子供の定義 〜

大人と子供の違い、それは「いつも変わらぬ愛情を人に注げるか?」という一言につきます。

わが子を愛さない母親はいないと思います。それでも、24時間365日変わらぬ愛情を常に子供に注げるかどうか?と聞かれると、ほとんどの母親がNOと答えます。育児でイライラしてくると、わが子を包丁で刺してみたい、殺してやりたい、窓から投げ捨ててやりたい、という思いを一瞬抱いた経験のある母親が多いのが現実です。また、そこまでいかなくても、衝動的になって、ひっぱたく、こういう行動をとったことのある母親まで含めると、90%以上の母親が、経験したことがあると思います。

人格的に成長した母親というのは、夫が浮気しても、夫とケンカしても、家事が忙しくても、姑との関係が悪くても、子供に接するときは、瞬時に気持ちを切り替えて、いつもと変わらぬ愛情を子供に注ぐことができます。

この変わらぬ愛情を人に注げる人が、アダルトつまり、大人です。環境や人間関係で感情が左右される人が、チャイルドです。

肉体は、アダルトで、心がチャイルドの人を、アダルトチャイルドといいます。

 

〜 アダルトチャイルド 母親と男の子 〜

男の子にとって、母親というのは、常に100%の信頼をおける存在でなければなりません。しかし、人格が十分に成長していない母親に育てられた男の子というのは、自分で自分を育てるしかなくなります。子供同士のつきあい、TV、本、宗教、学校に先生、学問、歴史などいろいろなものを手本にして、自分を育てていくしかないのです。ですから、他の子供に比べ驚くほど、知識があります。しかし、未熟な子供がこのようにしても、自分で自分を育てることは所詮は無理です。結果として、客観的に自分を見れないので、何をやるにしても、自分が一番でなければ気がすまない、わがままを押し通そうとする、人の気持ちが分からない、いつも、何か(宗教・霊能者・占い師・お告げ・有名人・学問)を手本にしていないと落ち着かない。いつも、他人に影響されているので、いつも急がしく、そのわりには、成果がまったくでない。こんな男性ができあがってしまいます。子供のころから、常に手本になるものを、探してきたので、アダルトチャイルドの場合、多くは、物知り、頭の回転が速い、頭脳的、専門的、魅力的な男性が多いものです。すくなくとも、40歳くらいまでは、そのように評価されます。40歳以上になって、仕事を任されるようになると、だんだんと欠点ばかりが目立つようになります。
そして、リストラの対象になっていくわけです。


40歳を超えて大人になると、外部からの影響は、あまり受けないものです。それよりも、自己の内なる声のほうに従うというようになっていくのが成熟した男性です。ですから、40歳を超えて、人から信用が深まるような人であれば、アダルトチャイルドではありません。40歳を超えて責任を持たされる立場になればなるほど、信用を落としていく人であれば、アダルトチャイルドの可能性があります。

「あの偉い人は、○○だと言っている。」「あの本は、○○だと書いてある。」「あの預言者は、○○だと告げている。」というように、365日、他からの影響を受けているので、いつも忙しく、いつも、心が動いていて、いつも、疲れているのが、未成熟な男性です。このような、大人でありながら、心は子供のままの状態でいる人を、アダルトチャイルドと言います。欧米では、精神障害の1つとして、治療の対象になっていますが、日本では、そういう認識はなく、「ただの変人」で扱われていることが多いのが実情です。


〜 アダルトチャイルド 見捨てられる恐怖心 〜

このアダルトチャイルドというのは、自己の確立ができていないので、人から非難されることを極度に恐れます。「本当の自分を相手が知ってしまったら、自分なんか好かれるはずがない。」「相手から、さよならを言われる前に、自分からさよならを言ってしまおう。」という心理が働き、実際、そのほうが、自分が傷つかないから、楽なのです。

恋愛にしても、結婚にしても、ビジネスにしても、相手から、非難されることを極度に恐れます。ですから、非難されないようにするために、うまく立ち振る舞いをしようとします。しかし、それは、単に本音で人と交わることを恐れているだけなので、結果的には、うそをつく、ほら吹きな、いい加減な男という評価をされてしまいます。


このアダルトチャイルドがビジネスマンであった場合には、いつも他人や何かに影響されて心が動いていますから、いつも、忙しく、いつも、行動的で、いつも、お客さんからクレームをかかえていて、いつも、お客さんとのコミュニケーションの不具合に悩んでいます。そして、多くの場合、「自分はこんなにも、相手に尽くしてきたのに、相手が自分を裏切った。」、「自分は利用されてきただけ」というふうな思いをもっています。


100%の信頼関係を母親と結べなかった男性というのは、「自分はこんなにも、相手に尽くしている。だから、相手は、絶対に自分を愛しているはずだ。」「相手が自分を嫌いになるはずがない」「相手が自分を嫌いになるのは、自分のせいではなく、相手が悪いからだ」「相手が自分を嫌いになる前に、自分は傷つきたくないので、さよならしよう。」という思いを持っています。
ここで、相手に尽くしているという思いはあっても、実際には、相手の気持ちが分からない、相手の立場が分からない、という状況で、自分で勝手に想像してつくりあげた尽くし方、愛し方なので、相手からみれば、尽くされたという思いは、まったくない ということです。
実際、相手からしてみれば、都合の良いことばかり言って、ただのほら吹きではないか。信用できないやつだ。と思っていることが多いのです。

これを確認するのは、簡単です。

もし、10年以上継続して、おつきあいできている信頼関係のあるお客さんが3人以上いれば、その男性は、のアダルトチャイルドではありません。完成した大人です。しかし、10年以上継続しておつきあいしている、友人、お客さん、異性、がいないのであれば、その男性は、アダルトチャイルドの可能性が大きいといえます。さらに、職場を何度も変わっている。ほら吹きだという評価をされていれば、確実にアダルトチャイルドだということができます。



■アダルトチャイルドの特徴と付き合い方

1.相手と対立するのが怖い。


 相手に対し、おかしい、議論したいという気持ちになったとしても、それをぶつけることができません。
ぶつけても、自分が傷つかない保障がある人に限って、その気持ちをぶつけることができます。


→ 心をぶつける相手を、探してあげましょう。


2.異常にアンテナが鋭い


 異常に感度の高いアンテナを心にもっています。その理由は、自分に自信がないから、自分を攻撃してくるものすべてにたいし、異常なほど関心をもっているからです。ですから、常に心が動いて定まることがありません。結果として、何にでも関心をもってしまいやすくなります。そして、どれに関心をもつべきなのか、どれに関心を持たざるべきなのかを、整理することができないのです。


→ものごとの整理整頓を手伝ってあげましょう。当たり前のことが整理できないのですから。


このアンテナの敏感さは、直感、霊感的なものとして現れることが実際には多いものです。たとえば、会社のなかに、レズの女性がいるとすると、それを見ただけで分かったりします。また、人に対する愛情はないのですが、愛情には敏感ですから、その情をシステムとして、理解し、どの人をどのように動かせば、組織がどのようにまわっていくのかを、デザインするのは非常に得意です。結果として、人脈をつくっていくのが得意です。その人脈というのは、愛情に根ざしたものではなく、モノとしてしか認識していませんから、信頼関係はありません。


→信頼関係が破綻する前に、上司がカバーをしましょう。


3.相手が望む自分を無理に演出する。


 相手が、この商品を売って欲しいといえば、営業マンになろうと演出します。
 相手が、マンションを買うお金を運用して増やしたいと思えば、金融マンになろうと演出します。
 相手が、経営苦難に陥っていれば、経営コンサルタントになろうと、演出します。
 相手が、資格取得のために勉強したいと思えば、講師になろうと演出します。

 でも内心は、相手から、無能の烙印を押されるのを、恐れ、震えているのです。
 子供の頃、母親から100%愛されて信頼されているという経験がないので、素顔の自分を出した  瞬間に、嫌われると思っているのです。
 本当は、相手が、素顔を見抜いていて、その素顔を愛していたとしても、それを信じることができないのです。母親でされ、自分を嫌った。なのに、どうして、母親でもない、あなたが、自分を信じることができようか。という思いがあるのです。


 そして、相手の要求に応えることができない場合は、実に見事な理由をつくって、自分を納得させます。
 相手が、実は、それを望んでいなかったなど適当な報告を上司にします。


→報告は、うそであることが多いので、必ず裏をとりましょう。


4.上司や同僚と話あって、方針を決めることができない。


 子供の頃、母親と信頼関係を築けなかった男性は、人を信頼することを恐れます。親密になることが怖いのです。そういう経験が子供のときから現在にいたるまで、一度もないのですから。相手を信頼してしまえば、相手の言うなりになってしまうという恐怖があります。自分に自信がないのですから、当然です。
ですから、2人で話し合って、解決案を探していくという手順を踏むことが苦手です。1人で、独断専攻でやってしまいやすいのです。

→隠していることを、暴露するところからスタートするしかありません。


5.うまくいことが信じらない


子供の頃、母親と信頼関係を築けなかった男性は、人とうまく付き合っていけるという経験をしたことがありません。ですから、自分の素顔を知ってくれて、愛してくれて、それでも、有能な部下として信頼してくれる懐の深い上司や、異性にであったとしても、こんなことはありえない と思ってしまいます。
そういう、信頼関係の心地よさに慣れていないので、信頼関係ができそうになっていくと、妙に落ち着かなくなってくるわけです。どうしたら、良いのか分からなくなってくるわけです。その結果、ときとして、こんなの本当にあるわけがないと思って、信頼関係を自分で壊しにかかるという暴力的行動をすることがあります。

→暴走する前に、体を張ってとめましょう。


6.人をものをお願いすることが得意ではない。


子供の頃、母親と信頼関係を築けなかった男性は、母親でさえ、自分の言う要求を聞いてくれなかった。だから、他人が自分のお願いごとを聞いてくれるはずがないという気持ちをもっています。ですから、アダルトチャイルドが人、とくに目上に対し、ものをお願いする場合は、相当の決意をこめて、ぎりぎりの心情で言うことが多いのです。


また、怒りがあったとしても、怒りをぶつけて、それを暖かく受け入れてくれたという経験が子供の頃にないので、怒りを無理に抑え込む傾向があります。
あえて、アダルトチャイルドを徹底して怒らせてみるのも、良い方法かもしれません。その矛先が、自分にむけられたとき、それは、アダルトチャイルドが初めて、心を開いた瞬間かもしれないのです。

→お願いされたら、約束したことは 簡単なことでも、完全にやってあげましょう。


7.どうせ自分は見捨てられる


子供の頃、母親と信頼関係を築けなかった男性は、母親でさえ、自分を見捨てた。まして、会社の上司なんかが、自分の素顔をさらして、自分を信じるはずはない。恋人も、妻も、素顔の自分を信頼してくれるはずがないという気持ちがあります。
見捨てられる恐怖にいつも、震えているといっても過言ではありません。

→どんなに赤字を出しても、首にはしないと安心させてあげましょう。


〜 アダルトチャイルドにとって見捨てられない保障が重要 〜

女性であれば、20歳くらい年上の男性となら、見捨てられる心配がないので、安心します。年配の男性にとってみれは、かわいくて、仕方ないからです。
男性であれば、フィリピンなどの貧しい国の女性となら、うまくいきます。見捨てられる心配がないからです。

ビジネスマンであれば、上司からの愛情を独占したくなります。独占していないと、自分は見捨てられてしまうという恐怖心が発生するからです。自分よりも有能な社員が転職してきて、その上司に気に入られるとすると、猛烈にその社員に嫉妬心を感じます。結果的に、社内の人間関係は、ズタズタになっていきます。


〜 アダルトチャイルドとネットワークビジネス 〜

通常の職場で信頼関係を構築できない人でも、信頼関係を築けるビジネスの組織があります。ネットワークビジネスがそれです。アダルトチャイルドの多くの方が、このビジネスをやっています。アダルトチャイルドの方は、情に敏感です。そして、自分を認めてもらうために、自分を愛してもらうために、懸命になって人の世話をします。ネットワークビジネスで扱う商品は、「モノ」です。物質です。人の情に触れるようなものは、ありません。たとえば、占いなど人の情に触れるような商品は、ネットワークビジネスには向いていないのです。ですから、情に敏感でありながらも、情の深い部分にまで、入り込まなくてもすむ、「モノ」の商品なら、売れるわけです。直接の雇用関係には、ありませんから、やめようと思えば、いつでも、やめれます。また、親身になって、面倒をみてくれる親がいるわけですから、トラウマを抱えた人にとっては、そのトラウマを治療する組織であるわけです。そして、ある程度自分のトラウマを解消していくと、今度は自分が親になって子供の面倒をみていくわけです。そうすることで、さらに、トラウマが解消されます。ネットワークビジネスというビジネスモデルを考案した人は、そういうアダルトチャイルドの特性を知って、アダルトチャイルドの使い方を工夫して利益を出すシステムを創造したわけです。


その動機が、愛情に根ざしたものなのか、それとも、単にアダルトチャイルドを都合の良い営業マンとして利用しようという、自己中心の動機に根ざしたものなのか?それは、わかりませんが、いづれにしても、この心の特性を知っていれば、新規にネットワークビジネスを創造し、起業していくことは非常に簡単なのです。

 


 

(まとめ)
自分自身が価値のある人間で、愛されている人間だという気持ちがありません。これが、アダルトチャイルド最大の欠点です。逆に、長所は、自分自身が恐怖でいっぱいですから、異常にアンテナが鋭いということです。このアンテナを使う職業には、経営コンサルタント、相場師、不動産屋、人材派遣業、霊能者、気功 などがあげられます。