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星平会海とは?

 

 星平会海は、古代中国の明朝時代に、運命学を究めた方が使っていた技術のようです。「星平会海」という独自の占いがあるわけではなく、四柱推命、ホロスコープ、紫微斗数推命、宿曜経といった占いを同時に平行して鑑定書に記述し、総合的に占う技法のことをいいます。

日本で普及している古代中国の占いの原書というと、圧倒的に四柱推命のものが多いわけですが、実際の鑑定書をみると、星平合参といったタイトルで、四柱推命、ホロスコープ(七政)、紫微斗数推命、宿曜経を同時に使ったものが、わずかに残されています。

中国文明の特徴として、「理論と実際は異なる」ということがあります。どちらかというと、理論はあとから開発し、権威づけをするための目的で意図的に難しくすることが多いのです。

漢方薬の理論書などは、その典型だといえます。生まれたばかりの赤子の便を薬の原料として使う漢方薬があります。竜という文字がつけられた漢方薬の原料は、ミミズだそうです。こんなことが、理論から導きだせるものでしょうか? 

中国人は、非常に実用的で現実的な民族です。人間の大便、小便、からはじまり、昆虫やらミミズやら、とにかく目にするものは、何でも実際に食べてみて、効果を試してみるという実験結果の積み重ねで、薬を作っていくという文明です。そして、理論は、後から、それらしく権威づけされていくということの繰り返しです。

運命学でも、同様のことがいえます。つまり、後から権威づけされた理論書でいくら理論を学習しても、真髄にはたどり着けないということです。実際、滴天髄などの文献でも、理論の解説部分は一見すると感動するくらい素晴らしいものですが、実際の鑑定事例をみると、その理論と矛盾する解説が多くしてあります。原書を沢山読めば読むほど、矛盾した部分に直面するはずです。

日本のプロの占い師でも、「鑑定だけ」で生計を立てている方は、このことに気がついている方がいらっしゃいます。

そういう、実占で、生計を立てている方の多くは、原書をすでに卒業し、独自のノウハウを習得し、それを他人に公開することはほとんどありません。

「飯の種」を、公開したくないのは、当然のことでしょう。本ソフトは、そういった「鑑定だけ」で生計を立てることを目標にされている方のために、実用的な占いソフトとして開発されました。実用的には、四柱推命、ホロスコープ、紫微斗数推命、宿曜経といった占いを同時に平行してみるのが、最も効率的な方法です。

そして、理論だけが不必要に広がってしまった部分で、実用的でないものは切り捨て、4種類の占いの長所だけが使えるようにしたのが、本製品の特徴です。