あなたは、ご自分を東洋人だと思いますか?
それとも西洋人だと思いますか?
もちろん、99%くらいの人は東洋人と答えるでしょう。
では、あなたはアメリカ人的な生活と、中国人的な生活と
、そのどちらに近い生活を送っていると思われますか?多分、ここでは答えが分かれるでしょう。
なかなか答えられない人も多いことでしょう。
われわれ日本人は、分類から言えば東洋人ですが、
現代の生活様式などはどちらかといえばややアメリカ的と
思われるものの、総合的に考えれば東洋と西洋の中間を
行くような生活を送っていることは事実です。近年になって、上海などの一部地域は近代化が進み、
巨大なビルが立ち並び、まるで西洋でもあるかのような
生活様式に変わりつつあります。近代化が進むことによって、洋の東西の格差はますます
縮まっていくことでしょう。西洋が東洋をあらゆる点でリードしている、という
一時代前の神話は、目覚しいアジア諸国の成長によって
しだいに通用しなくなりつつあります。
占いの分野においても、西洋式と東洋式の垣根は
しだいに取り払われつつあります。たとえば、風水という占いは、元々は中国の占いですが、
欧米のほうがアジア諸国よりも先に火がつき、
その後を追うようにして日本でもブームが巻き起こったのです。近年は欧米の風水師によって書かれた著作が翻訳され、
日本国内で出版されるケースが増えてきました。中国の風水師による著作もないわけではありませんが、
住宅事情や生活習慣の違いなどがネックとなって、
ストレートに日本では受け入れられていません。誤解の無いように述べておきますが、日本でもっとも
知られている日本人の風水師の説くところの風水は、
本場中国の風水とは似ても似つかないものです。
ホロスコープ占星学の分野では、欧米のテキストのことごとくは
生時間が判明している人たちを対象として著述されています。出生時不明の人は最初から対象外なのです。
そういう学問であり、占いであり、テキストなのです。
それなのに、日本の占星術師でそのことを念頭において
西洋占星学を学び、実践している方はほとんどいません。日本人の場合、生まれ時間まで正確に判明している方は3割程度、というのが現状です。
本当はもっと判るはずですが、日本人全体の意識として、
きちんと調べようとする人は大体それくらいしかいない、ということです。ここが問題なのです。
その結果、日本ではホロスコープといっても生まれ時間を
省いたホロスコープが数多く作られ、生まれ時間が判明している人向けの
欧米流解釈で判断されているのが実情です。それならば、最初から出生時不明でも判断できる
日本人向けの新しい占星学解釈が必要なはずですが、
そういう努力をしている占星術師は極めて稀です。
もうひとつ西洋(欧米)占星学がそのまま採用しにくい理由が日本にはあります。
欧米の場合、カウンセリング制度が発達していて
そういうやり取りに抵抗感がなく、ホロスコープに基づく判断とは言っても、
実際には心理学的なカウンセリングも当然のように行われるケースが多いのです。ホロスコープはあくまでも潜在的原因を探るための補助
として採用され、占い依頼者もそれをごく自然なものとして肯定しています。つまり、実際の出来事が先にあり、その原因とか理由を
求めて占いを依頼するケースも多い、ということです。日本の占い依頼者でそういうケースはほとんどありません。
その代わりのように、最近の日本で多いのは精神的に
癒されたい、という目的から占いを依頼してくるケースです。
これらの事情を踏まえた上で、企画・採用されたのが
新しい東洋的解釈をふくめたホロスコープであり、判断技法であり、
最終メッセージなのです。東洋(中国)的な色彩も加えられているために、
西洋(欧米)占星学によるオーソドックスなホロスコープ
とはいろいろな意味で違っています。考えてみれば、われわれ日本人は中国をはじめとする東洋の文化も、
アメリカをはじめとする西洋の文化もそれぞれに吸収しながら、その一方で
日本的な文化や伝統を守り続けて今日まで来ました。占いの世界でも、西洋かぶれや東洋かぶれの人は
沢山いますが、古今東西の占星学知識を総合的に吸収し、
日本の魂を加えた最新のホロスコープこそ誰もがひそかに
待ち望んでいた答えであると信じ、あなたの精神的支柱
としてお届けいたします。