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四柱推命への道 性格別のやる気の出させ方

 

能力診断は、通変星で行います。しかし性格診断は、十干で行います。
十干は、精神を表し、その人の求める生き方、心のあり方を表すからです。

 

・甲 プライド型


 この人は、プライドが人よりも高いので頭を押さえつけられるのを何より嫌います。ですから上司や社長は権威をかさにして命令調で叱ったりしてはいけません。

経営者であれば、銀行マンなどに頭を下げることを何より嫌うものです。頭下げる位なら倒産を選ぶと豪語した経営者もいる位です。権威をかさに叱ると、かえって反発と憎しみしか湧いてきませんので人前で叱るのはタブーです。

プライドの高さを利用し、社会的権威のある先生に弟子入りさせるとか、権威のあるセミナーに参加させるのも良いでしょう。エリート意識を持たせることも重要です。

早めに部下を持たせてあげて、命令ができるような環境を作ってあげると喜んで仕事します。「君しかできないから」といっておだてると気合を入れて仕事をやってくれます。

 

・乙 慎重型


 この人は、意外に人に左右されやすいので、同僚や先輩を良く選んでチームを編成してあげましょう。一旦迷いだすと迷いの迷路から抜け出すことは自分の力では難しい性格です。

ですから、大きな方向性とか決断は上司が決定し、「全ての責任は持ってあげるから自由に遠慮なくやってごらん」という使い方が基本です。

結果を心配させたりしてはいけないし、方向性までも全て任せるといったことも良くありません。

細かいことに良く気がつき、一つ一つ慎重に物事を進めていきますので、そういったちょっとしたところを誉めてあげると良いでしょう。

 

・丙 華美型


 この人は、華やかな脚光を浴びる舞台で活躍するのが何よりも嬉しいはずです。ですから、人前にでたり、プレス発表をしたり、展示会で説明したり、契約にサインしたりと、何かにつけて舞台に立つ機会を与えてあげましょう。

そうすると嬉しくなって、どんどんと仕事を進めてくれます。但し、戦略性や緻密さという面では優れているわけではありません。

従って、具体的に商品を開発したり、製造したり、販売したりといったことの責任を全て持たせるのは良くありません。

全ての工程に細かく目ばりできる人を必ずパートナーにつけるべきです。悪いことには染まりにくいのですが、反面他人の言うことにも耳を貸しません。

 

・丁 丁寧型


 この人は、自分なりの正義感をもっていて、それに反することが許せません。ですから、まずこの人の価値観や善悪観を理解する必要があります。

この人の価値観に反するような指示は、例え会社の方針であったとしても出さない方が賢明です。まして社会通念から判断して理不尽なことは指示してはいけません。

逆に、この価値観を利用し、善悪をハッキリと説明し、これからやる仕事の内容が単なる利益のためだけでなく社会に貢献する内容であることを納得させると働き方が違ってきます。

欠点は、強く誘われたら断れないので、嫌々ながらも付き合いをしてしまうことです。何事も丁寧に教え諭すような接し方が基本です。

環境の急変や出世や成功などは望んではいませんので、金銭欲や出世欲に訴えかけても無駄です。

 

・戊 要領型


この人は、要領良くうまく立ちまわることが得意ですので社交性をいかした仕事を任せると良いでしょう。

達成するのに少々困難なテーマを与えるくらいで丁度良いでしょう。また周囲から反対されるプロジェクトを任せる位で丁度良いでしょう。

若いうちは、なるべく組織やグループの中に入れて人にもまれることが必要です。自分の主張はあったとしてもなかなか表には出しませんし、チャンスが来るまでじっと我慢強く待っている性格です。

ですから、この人が、本音を言ってきたらじっくりと時間をかけて100%の真心で聞いてあげることが重要です。

多少のキツイ叱り方でも受け止める器があるので、がんがん訓練しても良い人です。

 

・己 愛情・感情型


この人は、気に入った同僚や先輩などと一緒に楽しく仕事をすることが何よりも嬉しいのです。また、顧客とも仲良くなって、仕事を忘れて付き合うこともあります。

ですから、任せる仕事は、顧客サービス、ルート営業、営業サポートといったあまり最前線でない仕事の方が良いでしょう。

つまり毎日の成果が数値で表され、勝敗が明確にされるような仕事では、辛くなるばかりでこの人を生かすことはできません。もちろん、1人だけでさせる仕事も向きません。

人の感情には敏感ですから感情的な叱り方をすると、理屈抜きに反発されてしまいます。一言一言、情的で心にしみわたるような叱り方が基本です。理屈ばかりで、叱っても理解できません。

逆に、味方にしてしまえば、理屈抜きに色々な面で無理難題もこなしてくれるようになります。

 

・庚 暴走・感覚型


この人は、上司や先輩の意見よりも自分の感覚を何よりも信じて疑いません。一見すると、上司の指示に素直に従うような振りはしますが、細かく観察していくとそうでないことが分かります。

ですから、時に暴走しますがその動機が「善」である場合は、暴走はある程度大目に見てあげましょう。自分で納得するまでやらせることです。

しかし、その動機と判断が明らか会社にとってマイナスである場合や、「悪」である場合には、徹底して叱っても良い人です。

多少のキツイ叱り方でも受け止める器があるので、がんがん訓練しても良い人です。

ピンとくるものがあるはずですから、それが何なのかを良く聞いてあげましょう。会社の目標とこの人の感性がマッチすれば大変なパワーになることでしょう。

 

・辛 繊細型


この人は、細かい所に気がつくのでうまく組織や集団にとけ込みます。しかし、人間関係が複雑なところや泥にまみれているところには近寄ろうとしません。

ですから、智謀知略的な仕事や、人を陥れたりといった仕事はさせてはいけませんし、耳に入れてもいけません。

しかし、今の社会環境を考えると、たくましい、少々強引でず図太い同僚などとパートナーを組ませると、その繊細さが生きてくることでしょう。

神仏など精神世界に関心を持つので、そういった精神世界のことを任せるのが本当はあっています。

ときどき、ヤクザ的な仕事をしている人も、この辛の人がいます。なにかに、こだわる、そのためには、辛抱するという職業の人に多いような気がします。

 

・壬 戦略思考型


この人は、今の時代に人々は何を求めているのだろう、売れている商品があれば、なぜ売れるのだろう、人気のあるテーマパークがあればなぜ人気があるのだろう、といつも頭の中では知的、戦略的に物事を考える性格なのです。

また、これだけの予算があれば、こういった企画が良いとか、こういった売り方がいいとか、そういった戦略思考をするのが得意です。

ですから、ただ上司が「〇〇をやってくれ」ではこの人は納得しません。

面倒がらずに、なぜそうするのか理由を説明してあげましょう。心の中はいつも、なぜ?という疑問が解決できないと気持ちが乗らないのです。

逆に、会社の本当の戦略、あるいは経営者が資金繰りで困っていることなどを理解させると、同じ仕事を任せても、大変なパワーを発揮する人なのです。

 

・癸 頑固型


この人は、見かけはニコニコして柔軟そうに見えますが、自分の考えを上司や先輩から、無理に変更させられることを何より嫌う性格です。最後は自分のやり方でやっていきます。

見た目は上司の指示の通りに実行する振りが得意ですが、実際は納得していないのでだんだんと自分なりの方法でやったりします。

この人を使う側は、頑固さは自己主張という能力の根本であると良い方向で理解してあげましょう。ですから、自分が本当に納得すれば、忍耐力が要求される仕事や、万難を排してやらないといけない仕事などの方が、この人はパワーを発揮するのです。

もし細かい指示通りにやってくれないといけない仕事を任すのであれば、毎日進捗状況とやり方の詳細をチェックするなどの管理の工夫が必要でしょう。