四柱推命と西洋占星学をあわせてみる事例

星平会海 

■あるヨーロッパ男性と国際結婚した女性の事例

 家内の友人がタイから2週間、我が家に遊びにやってきました。2週間もずっと、寝食を共にして、一緒にスキーやらスノボやら観光やらあちこち連れていきました。外国人の場合、宿泊料をなるべく倹約して、体験型のアクテイビテイにお金を使いたいという人が多いようです。

 さて、その友人をSさんとしましょう。33歳で、タイのアイスホッケーのナショナルチームに所属していて、札幌までアジアンアップに参加するために来たこともあります。両親は、タイで大手の電機会社を経営する経営者です。従業員が1000人いて、その工場の最上階に10LDKの自宅があるんだそうです。専門のシェフがいて、料理はまったく作ったことがないと言っています。仕事は、親の経営する工場の倉庫の管理システムを開発して、10万円を給与をもらっているそうです。他の従業員が15万くらいだと言いますから、事務所にででこずに、気がむいたときに、自分の部屋のベッドで寝ながらプログラムを開発する娘には、給与は10万円で充分なんだということみたいです。

 社員の中に入って一緒に仕事をするのが嫌なんだそうです。オタク的な性情をしています。実は、ここにに、西洋占星学で見ると、ホロスコープ図の特徴が良く出ているんですね。あとで、解説しますが、推測できますか?。

 Sさんは、身長は173センチ、体重は七十キロの大きな筋肉質の女性です。素直な女性なのですが、いわゆる女の色気はありません。我が家で2週間いるときも、洗濯したパンテイやブラを平気でテレビの横に干していました。大きなスポーツ選手が使うようなパンテイなので、私もへんな気はおきないです。

 このあたりにも、西洋占星学で見ると、ホロスコープ図の特徴が出ているんですね。あとで、解説します。

 Sさんの子供時代は、親から相当に期待されていたようです。小学校はインターナショナルスクールだったので、授業はすべて英語です。高校はシンガポールの高校に行ったようです。もちろん、全寮制の学校です。どうも、親はシンガポールで中国語をマスターして将来の中国ビジネスに娘を使おうと思っていたようです。中国語もある程度は話すことができるのですが、英語のほうが楽なんだそうです。高校を卒業すると、タイのやはりすべての授業を英語で行う工科大学に進みました。そこで、私の妻と親しくなったのです。

 大学を卒業したあと、さらにソフトウエア工学の勉強をするためにオランダの大学院に留学しました。そこで、オランダ人の彼ができて、昨年結婚したのです。彼は、半導体製造装置を開発する会社の技術者で今年は、アメリカに転勤になるので、アメリカで家庭をもつんだと言っています。

 さて英語コンプレックスの強いのが日本人で、私もそうですから、2週間Sさんと英語でいろんな話しをしました。驚いたことにSさんはタイ語がうまく書けないのです。インターナショナルスクールに通ってタイ語がうまく書けず、タイの歴史にも関心がなく、英語をしゃべる国籍不明の女性といった印象を受けました。正直言って、母国の歴史や文化などに深い知識がない外国人は、話す内容がつまらないです。もし、日本に住んでいる日本人が英語はペラペラしゃべれても、漢字がうまく書けないとなると、深い思考はできないので、ビジネスの現場では、西洋人に使われることはあっても、西洋人から尊敬されることはないでしょう。

 家内が帯広のマッサージ店で勤めているのを見て、Sさんは、なんでそんなに儲からない仕事をやっているのか?と家内に言っていました。

 朝の9時から夜の9時まで拘束されて、お客さんが来るのが1人のときも多いのです。1人のお客さんをマッサージすると4000円の売り上げですが、半分が店のオーナーの取り分になります。自宅からの交通費を考えると、利益はまったくでないような状況が2か月も続いていました。私は、外国人が日本で働いて収入を得るのは、難しいことなので日本人に慣れるという意味もあって、まあいいかと見守っていました。

 あなたほどの能力があるなら、もっと儲かる仕事ができるはずだと言うわけです。それで、すっかり彼女のその気になってしまって、マッサージ店をもう辞めると言い出しました。いつ辞めるのか?と聞くと、Sさんは、今日でおしまいにしたほうがいいと言います。それで、店のオーナーに電話して、今日で辞めますと私が言うことになったわけです。

 このあたりの合理的な判断と、利益計算と、最短の時間で最大の利益を得る発想は、四柱推命でみると、やっぱりある星なのです。アメリカ元大統領のクリントン氏を手玉にとって、セレブになったあのモニカさんと同じ星があるのです。やっぱりな~という感じです。

 Sさんがオランダ人の旦那と話しているのを聞くと、お金のことが多いです。アメリカに転勤する際の、移転費用やアメリカでの住宅購入費用などは、全部会社が持つんだそうです。1年に2回は、ファーストクラスで、母国に帰る航空機チケットをもらえるんだそうです。最初に会社から提示された転勤の条件を、Sさんに相談したらもっと良い条件を要求しなさいと言われて旦那は会社に要求したところ、その要求は認められたと言っていました。

 さあ、ここまで読んできて、このSさんの四柱推命の星、ホロスコープ図の星、推測できましたか?

 四柱推命とホロスコープ図の両方を使わないと、Sさんのこういった性格は診断することができません。

 

千九百八十五年十一月二十七日 生まれ ですから、ソフトで診断してみてください。

ヒントは、一番合理的で利益のために、感情を無視して行動できる星はなあに?

女性の色気って、昔からビーナスと言われている星です。

人と触れ合っていくのは、拡大と言われているある星です。