羽生結弦の場合 |
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しかし、ずっと常にコーチをするためにみているわけではありません。練習メニューをつくるのがコーチ。それを黙々とこなしのが選手という役割があります。定期的にコーチが進捗具合をチェックするという感じです。 日本の乗馬って、常に指導員という人が馬場にいてうるさく?指導していますが、あれは本来のコーチングではありません。自由に乗れる時間がないとうまくならないです。 |
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錦織選手を世界のトップへと押し上げたもコーチのおかげ |
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■乗馬の業界はどうなのか? オリンピックに70歳を超えて参加した「法華津寛」さんは、ドイツに住んでいます。アバロン・ヒルサイドファームに所属しています。専属のトレーナー兼コーチについていて、日本では馬術はうまくならないと言っていて、日本に帰るときは乗馬をやめるときと言っていました。これが現実です。多くのオリンピックを狙う選手立つはほぼ全員が海外の乗馬クラブに所属しています。 レイニングの業界はどうなのか?日本人で単独アメリカのテキサスにわたって10年間、プロとしてやっていた人もいますが、残念ながら一流のトレーナーがいくらでもいるアメリカでは生活ができず日本に帰ってきました。数千人以上はいるアメリカのトレーナーでも、顧客がついてリッチな生活ができているのは数十人でしょう。日本人がアメリカやヨーロッパのレイニング業界で通用する人はまだいないといっていいでしょう。我々の後の世代で、世界のレベルに通用する人がでてくればいいなと思います。でも、本当のレイニングを目指して、アメリカの最先端の技術を常に学んでいる日本人はいます。レイニングの世界は、技術革新がすごくて10年前のレイニング技術はもうまったく通用しません。常に学び続けないと落ちこぼれになる世界です。自分の世代では追いつけなくても、常に学び続けていかないと日本の乗馬は先進国最悪のレベルどころか、タイやインドネシアや韓国や中国などのアジアの他の国にも追いぬかれてしまうでしょう。 私は、そんな日本人と提携して、本当のレイニング、本当の乗馬を目指しています。1年に何回か定期的にクリニックをうけて課題をもらって、その課題を克服するために毎日のように3〜4ヶ月馬に乗るわけです。その確認作業が競技会です。 お稽古ごとで乗馬をするのもいいでしょうが、馬の品質だけは良い馬を手にいれないと、落馬事故で骨折でもしたら、人生おわってしまうかもしれません。私のように腰椎骨折で3ヶ月も入院する経験をすれば、馬の品質は最重要課題だと深くわかるのですが、そんな目にあう前に、品質のいい馬で乗馬を楽しんで欲しいと思います。 |
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