ウエスタン乗馬 レイニング フォーチュンランチ


外乗やエンデュランスにもクォーターホースは最高です
あなたが、外乗をしたいなら、レイニング競技を引退した馬をお探しいたします。
15歳くらいで、レイニング競技は引退しますから、そのあと、自馬として購入して
自宅で買うなり、どこかに預けるなりして、外乗を楽しまれるのがいいです。

北海道に移住する前は外乗マニアでした
なぜかクォーターホースを好む乗馬クラブのオーナーが多い
 北海道に移住する前は外乗マニアでした。エンデュランスの全日本競技会が毎年鹿追町で開催されることもあって、参加したこともあります。写真は子供が小学5年生のときのものです。先頭が筆者です。

 さて、北海道は外乗が盛んです。どさん子、アパルーサ、ばん馬、アラブ、中間種、トロッター、といろんな品種で外乗をしてきました。

 外乗の乗馬クラブも十件以上は経験しましたが、どの外乗クラブのオーナーも自分が気にって乗っている馬は、父親がクォーターホースでした。

 写真の馬もクォーターホースの血が入っています。なぜ?クォーターホースが好まれるのか?ある乗馬クラブのオーナーは賢いんだよ。IQが高いから安心して乗ってられる。と言います。別の乗馬クラブのオーナーは、どさん子とクォーターホースとの中間種を沢山育成していましたが、その理由は安心してお客さんを乗せていられるから。でした。

外乗に適した馬は アラブと言われるが・・・
自分で調教するなら最高の外乗馬です。
アラブという品種は心肺能力は抜群です。1時間くらい駆け足しても心臓が強くて平気でした。今は亡くなった元上野動物園の園長さんだった増田さんと競技会に参加したことありますが、増田さんの乗っているアラブは心肺能力がすごかった。坂道でもぐいぐいすごい勢いで上っていきます。15分くらいついていったら、私の乗っているクォーターホースとどさん子の中間種は、もうバテて走りません。だから、そういう過酷なレースではアラブは最高です。しかし、人間に従順か?といえば、そうではありません。調教をしっかりいれないとおそらく、コントロールができなくなるでしょう。100鞍くらいの初心者が乗れる馬ではありません。毎日乗って調教を自分でやるなら、最高の外乗馬になりえます。しかし、私は、お客さんをアラブ馬に乗せて外乗はしたくありません。
落馬させたら、そのあとが大変ですから。実は、北海道のエンデユランス競技会で、馬同士がケンカになってしまって競馬状態になりそれに巻き込まれてひどい落馬をしたことがあります。アラブ種は気性が荒いですか、そんな混乱状態をおさめるテクニックは、最低でも1000鞍以上のライダーでないと無理です。1000鞍っていったら本州の乗馬クラブの会員でいうと10年以上でしょうか。でも私の場合は1年くらいで1000鞍乗ります。



アメリカの外乗馬とは?
アメリカは馬といったら、それはクォーターホースを意味するというくらいです。では、日本では純血の血統書つきのクォーターホースは若い4歳馬なら五百万はします。十五歳をすぎて競技会で使用しなくなったら二百万以下でも買えるでしょうが、それでも高いと言われます。アメリカでは、レイニング競技が盛んです。優勝賞金が二千万も出るので何万人というライダーが腕を競いあう世界です。そんなかで、やはりもう十五歳を超えると競技には参加させずに外乗馬として転用します。十年も競技会に使用すると、ライダーへの服従心はもう完璧です。はじめて馬に乗る人でも、ガイドなしで、勝手にまたがって外乗に行けるくらいです。純血のクォーターホースでもレイニングホースになれるのは一部です。レイニングに使うためには相当のIQの良さとEQの良さが要求されますが、それに達しない馬は安く外乗へ流れます。だから、そんな馬を日本に持ってきたいという欲求は起こってきますね。でも、輸送料金だけで1頭200万くらいかかります。3頭で1コンテナ。3頭まとめて150万で現地で買ったとしても輸送で600万もかけてられないでしょう。だから日本では純血のクォーターホースが外乗で使われることが少ないのです。でもクォーターホースは欲しいから、乗馬クラブのオーナーは父親だけをクォーターホースにして生産したりしているのです。レインイグを引退した15歳くらいの馬を外乗に使っているクラブも北海道には1つだけあります。大手旅行会社と提携する観光客相手なので、落馬させられないから、そういう馬を多少高くても仕入れるわけです。



気をつけないといけないのが、血統書のないクォーターホースです。今から二十年以上前のことです。ある牧場がアメリカに行って一頭あたり10万とか20万という格安のクォーターホースを何十頭が買い付けました。クォーターホースなら日本にもってくれば売れるだろうという動機からです。そんな格安のクォーターホースから生産された自称クォーターホースがまだまだあちこちにいるという事実があります。なかには、近親相関で生まれた馬もいました。そんな馬を買い付けて調教しようとした人もいましたが、ほとんど失敗して手放しています。安くていい馬を探したいのは人情ですが、こういうリスクと隣合わせです。


 私なら、レインイグ競技会で実績を出してよく調教されて荒れていない大切にされた馬を適正価格で買って外乗に使います。レンタルで使われた馬は、血統書があっても買い付けません。馬の性格が荒れているからです。1人のオーナーが大切に乗ってきた馬のほうが、馬のマインドは健康です。




本気で日本の乗馬に使う馬の品質をあげようとするなら、血統書つきのクォーターホースを千頭くらい日本にフェリーで輸入して全国に拡散させるくらいのことが必要ですね。夢物語?いえいえ、イタリアはそれをやったんです。四千頭のクォーターホースをアメリカ人トレーナーつきで輸入して、今のイタリア馬術の基礎作ったのです。

鹿追町は馬の町です。外乗コースも町で整備しています。当牧場で自馬を委託している人なら自由に外乗に出かけることができます。